1.どのようにして治療をすすめていくのか

内科で、糖尿病と診断されれば、眼底に影響が出ていないかを調べます。
そのためには眼底検査(散瞳検査)が必要になります。

糖尿病性網膜症(糖尿病による眼底出血)を早期に発見するために
・・・やはり、定期的な眼底検査が必要です。とくに糖尿病性網膜症が進行してきていても自覚的には視力が良好なこともあります。見えにくくなってきたときには、すでに糖尿病性網膜症が相当進行していることもあります。

定期検査間隔の目安は、
ヘモグロビンA1Cが7.0までの方は、1年に一回。
ヘモグロビンA1Cが7.0を超えている方は半年に一回の診察をお勧めいたします。



                     




糖尿病性網膜症(糖尿病による眼底出血)とすでに診断された方は
・・・初期の方は3か月に一度の定期検査で変化が出ていないかをみていきます

悪化してきている傾向があるときには、造影剤を使って血管からの造影剤の漏れや、血液が通っていない部分がないかを調べます。


                 




その結果、漏れが大きかったり、悪い血管が多く認めたり、血液の通っていない部分が認めるときにはレーザーによる治療を行います。

この時期を過ぎて、視力が低下してしまうと、視力の回復は難しくなります

  
                

レーザーを行った後は、定期的な眼底チェック(毎回眼底写真を保存して比べていきます)
さらには、半年に一度の造影検査にて、血管からの造影剤の漏れがないかを確認していきます





2.治療目標

糖尿病性網膜症は、失明原因では1位の病気です。

さらに、進行すると元に戻ることはありません。

そのためには、治療のタイミングを逃さないことが重要です。

また、血糖値のコントロールも重要です。内科の先生と連絡を取りながら、失明しないように眼底の状態を良い状態に保っていきます






3.いつまで通院していただくか

残念ながら、糖尿病性網膜症には「これでもう大丈夫という」時期はありません。

糖尿病性網膜症は、失明原因では1位の病気です。最も怖い病気かもしれません。

ただし、眼底の状態と血糖値のコントロールの具合をみて、診察の間隔をあけていきます




糖尿病性網膜症についての最近の話題(松本眼科のブログはこちら)

以下は糖尿病性網膜症の治療計画   
           

1.治療の進め方

2.治療目標

3.いつまで治療?

治療計画病名 一覧
白内障 緑内障 糖尿病性網膜症 加齢性黄斑変性症
麦粒腫、霰粒腫(ものもらい) 疲れ目 仮性近視(調節痙攣) 飛蚊症
アレルギー性結膜炎(花粉症)