1.どのようにして治療をすすめていくのか

見えにくいという訴えで来院された方に、上記のように白内障を認めた場合、多くの場合はご高齢の方が多く、初診時には、白内障以外の病気がないかをまずチェックします。その場合には眼底検査(散瞳検査)を行うこともあります

白内障以外に見えにくい原因となる病気がなく、やはり白内障が原因と考えられる場合
・・・日常生活に支障が出ている場合(晴天時のまぶしさがおもな初期の症状です)、白内障の手術を考えます、たとえば、プロの運転士のように、視力が良好でも、仕事上に支障があれば白内障の手術を考えることがあります。今は白内障の手術は、通院で20〜30分程度でできます

一方、白内障を認めるものの、いまだ日常生活に支障がなく、患者様、御自身も手術を希望しないとき
・・・ご希望時には白内障の進行を遅らせる点眼をお出しします(ただし、これは進行を止めるものではありません)。ただし、白内障は進行すれば手術をすることで視力は回復します。また、点眼も絶対的なものではありませんので、ご希望なければ、点眼は使用しなくても結構です。

しかし、白内障があまりにも強くなると、手術の時間が長くなり、トラブルの原因にもなります。また、進行が強いと緑内障や、ぶどう膜炎の合併もあり、3−6ヶ月くらいに1度、定期的に 診させていただきたいと思います(視力・写真上での白内障の進行の程度の比較・他の病気の合併をチェックしていきます)


2.治療目標

白内障手術をされていない方
・・・ご希望時には白内障の進行を遅らせる点眼白内障の進行させないような生活指導。白内障の進行具合を見て、手術をする時期の選択が遅れないように致します

白内障手術を受けられた方
・・・術後1ヶ月は、感染の有無のチェック(術後1週間は洗髪・洗顔ができません)。感染が送れば、最悪視力が戻らないこともあります。
また、視力が安定してくれば眼鏡をチェックしていき、より快適に見えやすい状態にいたします。

・・・術後3カ月以上経過すれば、後発白内障やほかの合併症の有無をチェックしていき、視力が低下していかないように致します


3.いつまで通院していただくか

手術を受けられた方は、最初の3ヶ月間は定期的に診させていただきます。

その後は、術後の経過を見て、診察の間隔を空けていきます



白内障についての最近の話題(松本眼科のブログより)


白内障のない眼球
白内障のある眼球

以下は 白内障の治療計画  

1.治療の進め方

2.治療目標

3.いつまで治療?

治療計画病名 一覧
白内障 緑内障 糖尿病性網膜症 加齢性黄斑変性症
麦粒腫、霰粒腫(ものもらい) 疲れ目 仮性近視(調節痙攣) 飛蚊症
アレルギー性結膜炎(花粉症)