1.どのようにして治療をすすめていくのか

@お薬による治療・・・初期の場合は、まず、抗菌の点眼・内服を使っていただきます。

また、外側にできてきた場合や、点眼を嫌がるお子さんには眼軟膏を使うこともあります。

しかし、時間の経過しているものは、薬物治療によっても効果が期待できません。

その場合には切開をおすすめいたしますが、小さな子どもさんや、 切開をどうしても望まない場合は熱気罨法を行うこともあります











A膿は出そうな時・・・穿刺して膿を出します(ただし、ご希望でない場合は、まず薬物による治療を行います)









Bお薬を使っても改善しないとき、早く治したいとき・・・切開します



場所が、まぶたの裏側に近いときには裏側から切りますが、皮膚側に近いときには皮膚側から切開を行います

皮膚側から切った場合には、3-4日ほど糸が入りその後、抜糸します。
内側から切開する時は糸は使いません。


瞼の腫れが強い場合には、切開は行いません。まず、お薬である程度腫れを引かせておいてから切開を行います












切開時の注意事項

・・・・切開は消毒・麻酔の時間を含め全体で20-30分です。そのため、切開は原則的に予約を別時間にとってさせていただきます。

・・・・切開がご希望の方は、お電話にて「ものもらいの切開希望」とおっしゃってください。ただし、ものもらいの診察のみがご希望の方は、普通の診察時間で結構です。

・・・・切開後は当日のみ4-5時間眼帯をしてただく予定です。そのため、お車の運転での来院はご遠慮ください。その後は眼帯の必要はありません。

・・・・切開当日は、洗髪・洗顔を控えていただきます。アルコールの摂取も当日だけ控えてもらいます。切開した傷からの再出血を予防するためです。

・・・・切開直後、数日はまぶたが腫れたり、内出血が出ることがありますが、徐々に吸収してきますので心配はありません。






2.治療目標


痛みや目やにの自覚症状の消失と、できるだけ跡形を残さないようにきれいに治します。

まぶたはお顔の一部で、お顔の印象に大きく影響があります。


また、内側にできている場合で、外見上目立たなく、また、切開を希望されない場合には、そのままにしていただきます。それでも大丈夫です。


また、幼児の場合は、切開後、眼帯したほうの目の視力が低下することがあります。そのために、よほど大きく、視力にまで影響している場合以外は、切開はいたしません。

視力に影響がある場合には、全身麻酔にての切開になります。その場合は、麻酔科のある病院に紹介させていただきます






3.いつまで通院していただくか

原則的には、痛みやめやになどの自覚症状が消失すれば、外見上、気にならなくなれば治療は終了です


切開後の腫れや疼痛が強くなければ1週間後にもう一度来院していただきます。
腫れや切開後の状態に問題がなければ終了です。問題がなければれば、点眼も終了いたします。そこで治療は終了です。

まだ腫れが十分に改善していない場合には、もう一度通院していただくこともあります。


(関連ブログ)






以下は 麦粒腫・霰粒腫(めばちこ・ものもらい)の治療計画です。  

1.治療の進め方

2.治療目標

3.いつまで治療?

治療計画病名 一覧
白内障 緑内障 糖尿病性網膜症 加齢性黄斑変性症
麦粒腫、霰粒腫(ものもらい) 疲れ目 仮性近視(調節痙攣) 飛蚊症
アレルギー性結膜炎(花粉症)
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