1.どのようにして治療をすすめていくのか

ここでは、急性のタイプの緑内障(閉塞隅角)もありますが、慢性のタイプの緑内障(解放隅角)について記させていただきます

緑内障を早期に発見するために
・・・一般市民を対象にした疫学調査では緑内障になっている型のうち、実に約80%の方が、自分が緑内障であることに気がついていないことがわかりました。また、40歳以上の方のうち約5%が緑内障になっていることがわかりました。



そのためには、まず、眼圧、さらに眼圧が正常でも緑内障になる方は眼底をみることで発見でき、また、どちらも簡単に調べられますので、特に40歳を過ぎた方には、ほかの病気で来院された方にも、チェックするように致します。



                    




そして、眼底の視神経乳頭に異常を認めた場合、緑内障の可能性があり、視野計を使い、視野チェックを行います

(健診で「視神経乳頭陥凹拡大」と指摘された方も同様です)



                








                      













緑内障と診断された方は
・・・まず、点眼を使い、最初の半年間は、毎月眼圧と眼底のチェックをしていきます。そして、半年後に視野検査を行い、緑内障の進行の程度から診察の間隔をあけていきます


それでも、眼圧が目標の眼圧まで下がらない、視野が悪くなっていく方は、点眼の種類を増やします。

さらに、それでもコントロールができなければ手術になります(その場合には入院が必要になりますので病院のほうに紹介させていただきます)


松本眼科には、視神経乳頭部への血流をあげる星状神経節ブロックを赤外線で行う器械があり、それで視神経の保護をする治療を併用することもあります

                      








2.治療目標

緑内障は一度進行すると、見えなくなった視野は元に戻ることはありません。そのために、健常な視野を維持できるように、定期的にみていきます。

ただし、残念ながら、進行してしまって日常生活に不自由が出てくれば、ロービジョンでの生活指導をさせていただきます。






3.いつまで通院していただくか

残念ながら、緑内障には「これでもう大丈夫という」時期はありません。

ただし、経過を見て、診察の間隔をあけていきます








緑内障についての最近の話題(松本眼科のブログはこちら)

以下は緑内障の治療計画   

1.治療の進め方

2.治療目標

3.いつまで治療?

治療計画病名 一覧
白内障 緑内障 糖尿病性網膜症 加齢性黄斑変性症
麦粒腫、霰粒腫(ものもらい) 疲れ目 仮性近視(調節痙攣) 飛蚊症
アレルギー性結膜炎(花粉症)