「テーパーて何?」物語


其の七「〜で、どうなった?」
 其の6「テーパー設定装置」(下)の方法で「水平刃」を使い「モノレール」 にテーパーを切ってみた結果は、 「50/1000ミリ(50ミクロン)の精度」が得られた  「Vプレーナー(V刃カンナ)」の刃を上下させるネジのピッチが1ミリなの で、1回に削る量はネジを1/20回転する事と、その切削量は等しい。つまり 切削出来る最小量が50ミクロンだった。又、「Vプレーナー」の刃を上下させ るネジを回すのと切削量の「感覚」が素直だったのも嬉しかった。1/10回転 すると、100ミクロンの切削量になるが、、、ちょうど「Vプレーナー」2ス トローク(2削り)分になった。  「Vプレーナー」の刃を上下させるネジのピッチを1/2ミリにしたり、刃の 切れ味を鋭くすれば精度をより向上させれると想うが、切削のスピードとのバラ ンスを考えると、これで十分かと想っている。考えていたより精度は問題無くク リアした。「〜で、どうなった?」と言う「精度」以外を、まとめてみました。 「プレーニングモノレール弐型」の特徴    「プレーニングモノレール壱型」の「洋カンナ」で「モノレール」に直接テー パーをカットする方法に比べて「テーパー設定」が格段にスピードアップした。 約3ミリの「落差」のテーパーを切るのに「Vプレーナー」の水平刃で29スト ロークでテーパーを切り終えた。無駄なカッテングを減らす為に1ストロークで 削れる限界に近い(と思われる)切削量を削ったが、テーパー設定の「早さ」と 「無駄な削りの無さ」には驚いた!(カンナの使い方の上手い、下手は関係無し !誰でも同じに、素早く「テーパー設定」が出来る様になった)  また、テーパーを削り終えた「テーパーモノレール」上部に「ダイアル式ハイ トゲージ」を連続して測定していくとダイアルの指針は「プレーニングモノレー ル壱型」の不安定な動きでは無く、「プレーニングモノレール弐型」での指針は 安定した滑らかな動きでテーパーの変化を表示した。これが「テーパー設定装置 」の精度を実感出来て一番、感動的な体験だった!!!!!  「テーパー設定」の方法も「設定値」をそのまま「モノレール上下調整ネジ」 を上げて「モノレール固定カム」で固定し「Vプレーナー」の水平刃で削り、又 、「モノレール上下調整ネジ」を0に戻す事によりダイレクトに「テーパー設定 」する事が可能になった。「テーパーモノレール壱型」の様にテーパーの「落差 」の「換算」が不要になった!(これで、もうメンドクサク無くなった!)  関連して重要な点は、「容易に」(「プレーニングモノレール壱型」の手で洋 カンナを使っても出来たが、その手間を考えると、、、)、 『テーパーの「保存」と「交換」が可能』になった 事である。今までの「プレーニングフォーム」では例えばフライロッドを製作し ていて、次にルアーロッドを製作する時、当然、フライロッドのテーパー設定を 解除して、ルアーロッドのテーパーをセットし直さなければならなかった(又は 複数の「プレーニングフォーム」が必用だった)。「テーパーモノレール方式」 では「モノレール」固定カムを弛めて「モノレール」を交換してテーパー設定が 可能になった。又、「テーパーの保存」が可能になった。  ストックして有る、「テーパーモノレール」を交換する事が可能になり、又、 複数の人の間でテーパーの「やりとり」が可能になった。これは「テーパーモノ レール」がX(長さ)とY(高さ)の最小限のデータをリアルに(1対1で)ア ナログに保存しているから簡単確実だ、とも言えるだろう。  次回は「テーパーモノレール弐型」の特徴を「構造」から、まとめてみようと 思います、、

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