其の四「なぜ、造るのか?」
「通りすがりのフィッシングガイド&バンブーロッドビルダー」のI氏が来な
くなった頃、「テーパー設定」について、まだ分からず、「なぜ造るのか?」と
言う事を考えた。「ベベラー」だけでなく、例えば「バンブーロッド」もショッ
プの人間の僕が言うのも何だが、お金を出せば「高価な」、「有名な」ロッドが
『買える』。また「自慢(?)」出来る。でも『造る』人がいる。「売る」為。
又、純粋に「造る事が好き」な為に、、、
「価値」?、、、例えば「竿の価値」とは?「伝統」、「美しさ」、「稀少価
値」、「骨董価値」、、、?
「伝統」(クラシック?、骨董?)も、、、その当時は「革新」だった。古い
事や名前だけを誇っているわけでは無いと思います。
ある日のコレクター:「あそこのロッドは竹を、丸ノコで切っているから竹の
繊維を切断して良く無い(らしい)。」
ある日のコレクター:「丸ノコで切っても性能には関係、無い(らしい)。」
(どちらも、同じコレクターの言葉です)
100本のロッドを集める事も、「すばらしい」事でしょう、、、
でも1本のロッドを造る技術も、「すばらしい」事でしょう、、、
「すばらしい」を知る為には「すばらしい技術」を知らないと分からないと思
います。
分からないから「すばらしい」。出来ないから「すばらしい」。どちらも真実
を含んでいるでしょう。でも、やはり「すばらしい(らしい)」は少し、、、
「すばらしい」技術とは、「難しい」技術だけでは無いと思います。「誰でも
使える、造れる」技術も「すばらしい」技術だと思います。
「造れる」技術は「機能的」価値を創り出せるのでは無いでしょうか、、、
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