石川虚舟
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《咸》
Sensing / 2022
 
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 天地の境界 
 
 解 
 
 明るみ 
 
 敦兮其若樸 
 
 虚無恬淡 
 
 超三界 
 

 
石庭内経図
 
泥丸は脳
 
《薔薇は命》
 
玉兔
 
随風庵研山
 
 
 

石川虚舟《咸》2022
Photo 2022.4.22 花崗岩
 
 
山科の里で入手した「漬物石」をタガネで彫る。肌理の細かい、硬質の花崗岩。その白さから、「白川石」と鑑定。北白川の奥まった所に、石切り場(丁場)跡があり、そこは白隠禅師が「白幽子」から不老長寿の術を教わった場所。富岡鉄斎がその光景を描いている。   ⇒ 『白幽子』
 
 
 咸  Sensing
陰陽の気が感応し、相和合する「咸」では 上卦が「兌(沢)」、下卦が「艮(山)」。 <沢>から水が流れ落ち、<山>の木々が潤う。
<沢>は若き女性、<山>は若き男性。
  ⇒ 《大ガラス》
 
 
 
 
 

富岡鉄斎
 《 白隠訪白幽子画 》 1920
  ⇒  (人物拡大)
 
「白幽子」の住処は、「白川石」の石切り場(丁場)に穿たれた洞窟。その跡地に富岡鉄斎が建てた碑がある。現場は、石川丈山が隠棲した詩仙堂の裏山で、比叡山・延暦寺弁天堂に通ずる「弁天道」沿い。現在、石切り場は廃止され、北白川から登る道筋には、運搬途中で放置された石灯籠土台等が残されている。