ビーズ織り工房 伽羅

ビーズ織り日記2016.11.11


今井紘子作品集
 今年になってから「Pinterest」と言うサイトに、自分の作品写真アップしてます。
インターネットで見つけて気になった写真などを「ピンナップ」するように仕舞っておける便利なサイトで、アクセスは世界中から!

https://jp.pinterest.com/


 先日「Pinterest」で作品の写真を見て頂いた方からメール頂きました。
御自身の作品集をプレゼントして下さる、と言う申し出をありがたく承ったところ、思っても見ない素晴らしい書籍を戴きました。
 私は教室に通った事が無く、ほぼ独学に近い我流状態です。
どんな作家さん達が、どんな作品を制作していらっしゃるのか、全く詳しくはありません。
今井紘子さんという方が、ビーズ織りの世界ではとても名前の通った方だと言う事、
全く不案内でした。
 その後、「嬉しさ余って」メールを何度も送りつけてしまいましたが、
都度、丁寧な返信頂戴しました。
自分の行為が不躾で厚かましい事に気付き、
それ以上のアクセスを控える事にしました。
今井先生、その節は申し訳ありませんでした。
 本当に人間は、知らず知らず「無知=無礼」と言う動きをしてしまうのだと、
自分の失礼な態度に痛く反省してます。

 これは表紙の写真です。
 今は、クロスステッチやビーズ織りの原稿をPC処理してくれる便利なソフトがありますが、
このバラの花は今井先生自ら描いた画像を方眼紙に落とし込んで製作図面を
作成なさったとの事。
すごい!です。
 織り目が美しく揃っている事にも溜息が出ます。
 改めて「技術」と言うものの大きさ、必要性感じました。



 圧巻は、この額絵。『横浜海岸通り之図』
 横浜開港150周年記念展参加のために制作された、広重の原画を元に制作された
織り巾1010×高さ530の大きな作品です。
 通常の織機の制作巾を遙かに超えているので、当初

「なんて上手く繋げてあるんだろう!」
と、唯々驚きましたが、「繋ぎ目を造らないために」
わざわざ特別の織機を制作してもらって1枚で織り上げられたとの事。
 「ものつくり」をされる方は、ここまで拘っていらっしゃるのかと驚嘆に次ぐ驚嘆です。

 正直、私も今年で「還暦」になりました。
昨年、還暦を前に京都で個展を開き、
これを自分の制作活動の「打ち止め」にするつもりでした。
今回送って下さった今井紘子先生の作品集を拝見させて戴き、
また新たな制作に対する気持ちが沸き起こってきました。ありがとうございました。
まだまだへったっていてはダメですね。
もう少し頑張ってみます!


   <引用資料>ビーズ織り 今井紘子創作作品集
           ―MIYUKIデリカビーズによる―  今井 紘子著