不登校への対応には、まず学校の先生・友達・カウンセラー・ひきこもり支援センターなどの
協力も得て、個別に行う必要があります。
不登校の原因はさまざまですが、原因がはっきりしない、あるいは、
本人が原因となっている事項に触れたがらない場合も多いようです。
このような場合、原因を追究しすぎるとかえって本人が心を閉ざし、
逆効果となることもあります。
さて、原因が何であっても、本当は学校に行きたいのだけれど、 行こうとすると強い不安や緊張を感じるという共通の心理的な背景があり、 これに身体的症状が結びつく場合が多いようです。以下はそのような例です。
このように、登校に対する何らかの不安・緊張状態があると判断される場合は、 薬によって症状を和らげると、登校しやすくなる可能性があります。 ただ、薬だけで登校できるようになるのではないので、本人の心の声に耳を傾け、 批判や強制をして精神的ストレスを高めないよう注意することが重要です。
登校できない日が続くようになると、夜眠れない、喉元や胸の閉塞感を訴える、 一日中、スマホやゲームをしていて、家族と話をしない、 部屋に閉じこもって力なくベッドに横たわっている。時々、大声で叫んだり、 壁をたたいたりする、など多彩な症状がみられることもあります。 このような場合には、うつ病や不安障害などの精神疾患の可能性も懸念されます。