健診で、よく指摘される血液検査以上の一つに貧血があります。 その原因として、最も多いのが鉄欠乏性貧血と呼ばれる貧血で、若い女性によく見られます。
この場合、赤血球の大きさを表すMCV(平均赤血球容積)が基準値より低下していることが参考となります。
確認には体内貯蔵鉄量を反映するフェリチンの測定が有用です。
このような鉄欠乏性貧血であれば、多くの場合、鉄分を補うことにより貧血が改善されます。
一方、貧血の原因が鉄分不足でなければ、いくら鉄分を補っても貧血は改善されないことになります。 このような貧血には、ある種のビタミン欠乏・腎機能低下・慢性の炎症・白血病の前段階や 白血病・悪性腫瘍など様々な原因がありますので、詳しい検査が必要です。