Photoshop7.0 ツール
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選択ツール全般について  ベクトルシェイプツール全般について

ペイントツール全般について

選択ツール(全般)

選択範囲の作成はどのレイヤーを選んでいてもできるが、選択範囲を移動・カット・コピーするには当該画像が含まれるレイヤーをあらかじめ選択していなければならない。

選択範囲を移動するには、そのまま選択ツールで境界線をつかんでドラッグ。

Shift+ドラッグ(自動選択ツールの場合はShift+クリック)で選択範囲を拡張。

広げすぎた選択範囲はAltを押しながら出た部分を囲むと削除できる。また、選択範囲の内側にAlt+ドラッグで選択範囲を作ることで、複合パスのような穴開きの選択範囲を作れる。

選択範囲は数値入力で作れないので、定規とガイドで数値分の枠を作ってその枠を選択する。

選択範囲をコピー&ペーストすると、選択範囲外を透明にした新規レイヤーが作成される。カット&ペーストした場合はなぜか選択範囲が新規レイヤーの中央に配置され、元レイヤーは選択部分が切り抜かれて透明になる。

ツールオプション

共通範囲を残す
2つの選択範囲の重なった部分だけを残す(交差)。

ぼかし
ぼかし範囲の数値を入れて選択すると、境界をぼかせる。

アンチエイリアス
いずれの選択ツールでも、選択範囲の境界を滑らかにするため、アンチエイリアスをかけておくのが基本。

長方形選択ツール/楕円形選択ツール M(?)

Shiftを押しながらドラッグすると正方形・真円で選択。

Alt+ドラッグで中心点から選択範囲を広げる。Shift+Altだと正方形・真円の中心点から開始。

楕円形を正確に選択するには、楕円の上端と左端にガイドを合わせ、ガイドの左上交点から楕円選択ツールのドラッグを開始する。

ツールオプション

スタイル

縦横比を固定
Shiftを押さなくても正方形・真円で選択。

固定
選択範囲が入力した数値で固定される。

一行選択ツール/一列選択ツール

幅1ピクセルの水平・垂直範囲を選択。水平・垂直線を引くのに使う。

移動ツール V(?)

選択範囲を移動する。Alt+ドラッグでコピー移動。
選択範囲を別の画像にドロップすると合成できる。

ツールオプション

レイヤーを自動選択
レイヤーの透明部分を無視し、カーソルの下にあるレイヤーを選択する。

バウンディングボックスを表示
選択範囲、シェイプ、アルファチャンネルなどにバウンディングボックスを表示。つまり移動ツールで拡大縮小ができる。

「上端揃え」ほか
リンクしたレイヤー同士を揃える。「レイヤー>リンク部分を整列」と同じ。

「上端を分布」ほか
リンクしたレイヤー同士を等間隔に並べる。「レイヤー>リンクを分布」と同じ。

なげなわツール L(Loop)

トレースで選択範囲を作れる。不定形で、角張っておらず、塗り色も一定でなく、境界もはっきりしない範囲を選択するのに使う。

※ただし、そこまでどうしようもない範囲を選択することは実際にはあまりなく、あったとしてもクイックマスクで処理するので、最初からなげなわツールで選択範囲を作ることはほとんどない。本ツールの主な用途は、他のツールで作った選択範囲にshift/Altドラッグで微修正を加えることである。

多角形選択ツール L(Loop)

折れ線によるトレースで選択範囲を作れる。角張った物を選択するのに便利。

マグネット選択ツール L(Loop)

色の境界線に吸い付いて境界を引いてくれる。塗り色は一定でないが、境界ははっきりしている物を選択するのに便利。

ツールオプション


「磁力の及ぶ範囲」と考えるとよい。範囲作成中に]キー/[キーを押すと、この「幅」の値が1pxずつ増減する。

エッジのコントラスト
数値を低くするとコントラストの低い境界も認識。

頻度
一定間隔で自動的にアンカーポイントを作る頻度。

筆圧
ONにして筆圧感知タブレットを使った場合、筆圧を強めると「幅」の値が小さくなる。

自動選択ツール W(?)

設定した許容値の範囲で、クリック点の色の近似色を選択する。

ツールオプション

隣接
OFFにすると、近似色ならクリック地点と離れていても同時に選択。

全レイヤー使用
ONにすると、選択レイヤーに関係なく、全レイヤーで近似色を選択する。

切り抜きツール C(Cut)

ドラッグした矩形範囲で画像を切り抜く。ESCキーで選択解除できる。

ツールオプション

解像度
切り抜いた画像の解像度をあらかじめ指定できる。

幅・高さ
数値入力してドラッグすると、その縦横比でしか選択できなくなり、どんな大きさで切り抜いても、切り抜き後の画像の縦横のピクセル数は指定の値になる。

前景
ONにすると、その画像の(切り抜き前の)幅、高さ、解像度の数値が表示される。

◆切り抜き範囲を作成すると表示されるオプション

切り抜き範囲(削除/隠す)
「隠す」にチェックすると、切り抜き範囲外は非表示になるだけで、データは保持される。隠れた部分は「イメージ>すべての領域を表示」で呼び出せる。
これを利用して、非表示部分で移動アニメーションをスタートさせ、表示部分に飛び込んで通過し、また非表示部分に飛び出していく・・という「通過アニメーション」が作れる。

※「切り抜き範囲(削除/隠す)」オプションはロックされたレイヤー(背景など)では選択できないので、使う場合はロックを解除する。
なお、このオプション名は「切り抜き範囲(削除/隠す)」ではなく「切り抜き範囲(削除/隠す)」にするべきではないだろうか??

シールド
ONにすると、切り抜き範囲作成時に、範囲外を設定した色・透明度で塗りつぶす。これは単に見やすくするための一時的な塗りつぶしである。

遠近法
範囲選択してからチェックを入れると、四隅をドラッグしてシアーをかけ、台形にして切り抜くことで画像の遠近感を操作できる。

スライスツール K(Knife)

Web用に画像を数枚にスライスする。1つ切り抜くと、自動的にその周囲も分割してくれる。レイヤーの形状に沿って切り分けたい場合は、「レイヤー>レイヤーに基づく新規スライス」を使う。

Ctrlでスライスツール/スライス選択ツールを切り替えられる。

スライスツールで作ったスライスは、ユーザーが任意に指定した範囲で切るので「ユーザー定義スライス」という。
「レイヤー>レイヤーに基づく新規スライス」から作ったスライスは「レイヤーベースのスライス」という。
また、スライスを1つ作成した時に、自動的に周囲に発生するスライスのことを「自動スライス」という。

スライスを保存する時は、「ファイル>Web用に保存」から保存する。デフォルトではGIF形式で保存される。保存形式を変える場合は、「Web用に保存」の「設定」で他の最適化設定を選ぶ。

ツールオプション

スタイル(縦横比を固定/固定)
スライスの縦横比または大きさを数値入力で設定できる。

ガイドに沿ってスライス
ガイドに沿ったユーザー定義スライスが作成される。

スライス選択ツール K(Knife)

スライスを選択して様々な編集を加えられる。スライスをダブルクリックすると「スライスオプション」ダイアログが出て、ファイル名・altテキスト・マットなどを設定できる。

ツールオプション

最前面へ〜最背面へ
重なり合ったスライスの前後関係を変更する。主に使いたいスライスを最前面に出すのに使う。「スライスの前後関係」と言っても、実際にはスライスはレイヤーではなく2次元なので、単に分割の仕方を変えるだけである。
このメニューはユーザー定義スライス・レイヤーベースのスライスには適用できるが、自動スライスには適用できない。

スライスオプション
ファイル名・altテキスト・マットなどを設定できる。スライスをダブルクリックした時と同じ。

ユーザー定義スライスに変更
自動スライス・レイヤーベースのスライスをユーザー定義スライスに変更する。

スライスを分割
ユーザー定義スライス・自動スライスを分割する。レイヤーベースのスライスは分割できない。

自動スライスを隠す/自動スライスを表示
自動スライスの表示・非表示を切り換える。

ペイントツール(全般)

不透明度
不透明度を下げてペイントし、その後レイヤーマスクを使えば、背景の半透明透過ができる。Illustratorの不透明マスクのような感じ。

流量
「インクの流量」と考える。値が低いほど「インクの出が悪い」。値が低いと、不透明度100%でも半透明になる。レイヤーパレットの「塗り」に相当する?

エアブラシ使用時には、同一箇所でマウスボタンを押し続けると塗り重ねられていく(スプレーする感じ)が、「流量」はこの塗り重ねの速度でもある。値が低いほどゆっくりじわじわ塗り重ねられる。

エアブラシ
エアブラシはブラシと機能的にほとんど変わらない。違いとしては以下があげられる。
*エアブラシは同一箇所でマウスボタンを押し続けると塗り重ねられる。
*ブラシはタブレットの筆圧関知が使えるが、エアブラシは使えない。

※ブラシについて
ブラシ(プリセットブラシ・ブラシ先端のシェイプ)についての詳細は、ブラシパレットを参照。

修復ブラシツール J(Justify:正しくする)

近似した色部分をAlt+クリック(色のサンプリング)→いったんマウスボタンを離して、ゴミにカーソルを合わせてクリック→ゴミが消える。コピースタンプツールと違い、完全に画像をコピーするのではなく、エッジをぼかした感じにし、照明・陰影も周囲に合わせて違和感なく溶け込ませる。

ツールオプション

ソース>パターン
修正箇所をパターンを使って塗りつぶす。パターンの色はクリック地点の周囲に近似したものになる。

調整あり
ONにすると、1カ所修正するごとに塗りつぶす色をサンプリングし直す。OFFにすると最初にサンプリングした色を使い続ける。

「調整あり」をONにしておけば、コピーに使いたい部分の面積が少ししかない場合でも、その周囲にペイントして面積を広げ、再びコピーする・・の手順を繰り返すことで、どこまでも面積を広げることができる。

パッチツール J(Justify:正しくする)

修復ブラシツールと同じく、ゴミを背景に溶け込ませて消し、消し跡を周囲とシームレスに処理する。修復ブラシツールのペイント方式では消しにくいゴミを消すのに使う??(「パッチツールでなければ修復できない」という状況が思いつかない・・)

ツールオプション

パッチ>ソース
なげなわツールの要領でゴミを選択して、背景色が似た所にドロップすると、その色を使ってぼかした感じで塗りつぶしてくれる。

パッチ>複製先
「ソース」とは逆に、修正箇所に貼り付けたい範囲を選択し、修正箇所にドロップすることで修正する。

パターンを使用
選択範囲をパターンを使って塗りつぶす。パターンの色は選択範囲の周囲に近似したものになる。

ブラシツール B(Brush)

設定した色・ストロークでペイントできる。Altでスポイトツールに切り替わる。
なお、ブラシパレットなどでいう「ブラシ」は、ペイントのストロークの元になるツールの先端形状・色・効果(エアブラシ・ウェットエッジ等)のセットを指し、ブラシツールに限らずペイントツール全般で使用できる。「ブラシ」とブラシツールを混同しないこと。

ブラシツールのツールオプションについては、ペイントツール全般を参照。
また、ブラシの詳細設定についてはブラシパレットを参照。

鉛筆ツール B(Brush)

設定した色・ストロークでペイントできる。ブラシツールと違ってアンチエイリアスがかからないので、細くてもはっきりした線がペイントできる。

ツールオプション

※ブラシの詳細設定についてはブラシパレットを参照。

自動消去
ONにすると、描画色で描いた部分を再びなぞった時、背景色で描画する(ただし細い線だとなぞるのが難しい。最初にちゃんとなぞらないと背景色に切り替わらない)。マスク作成時にこれをやると、切り替えの手間がなくて便利らしい。

コピースタンプツール S(Stamp)

Alt+クリックした部分を起点として、別の場所にまったく同じ部分コピーを描き出せる。修復ブラシツール・パッチツールと違い、コピー部分が周囲に溶け込まないが、その分正確なコピーができる。

ツールオプション

※ブラシ関係のツールオプションについては、ペイントツール全般を参照。ブラシの詳細設定についてはブラシパレットを参照。

調整あり
ONにすると、1カ所修正するごとに描き出す画像をサンプリングし直す。OFFにすると最初にサンプリングした画像を使い続ける。

「調整あり」をONにしておけば、コピーに使いたい部分の面積が少ししかない場合でも、その周囲にスタンプして面積を広げ、再びコピーする・・の手順を繰り返すことで、どこまでも面積を広げることができる。

全レイヤー使用
ONにすると、選択レイヤーに関係なく、全レイヤーを統合した画像をコピーする。

パターンスタンプツール S(Stamp)

パターンを敷き詰めるかたちでペイントする。パターンを部分的にペイントしたい時に使う(ブラシツールの場合、パターンのテクスチャはかけられるが、パターンそのものは描画できない)。全体にパターンをかける場合は塗りつぶしツールを使う。

ツールオプション

※ブラシ関係のツールオプションについては、ペイントツール全般を参照。ブラシの詳細設定についてはブラシパレットを参照。

調整あり
ONにすると、1カ所修正するごとに描き出す画像をサンプリングし直す。OFFにすると最初にサンプリングした画像を使い続ける。

OFFにすると、一度ペイントを中断して再び始めた時に描画位置がずれ、新しいタイルパターンが上書きされてしまうので、通常はONにしておく。

印象派効果
ONにするとパターンにぼかしがかかり、柔らかい絵画風になる。

ヒストリーブラシツール Y(?)

ヒストリーパレットにチェックを入れて使用することで、ペイント部分のみ任意の作業段階まで戻せる。不透明度を設定して、元画像をぼんやり浮かび上がらせることもできる。
なお、パレットの任意ヒストリーにチェックを入れないと、自動的に最初期のヒストリーが適用されるので注意。
※ブラシの詳細設定についてはブラシパレットを参照。

アートヒストリーブラシツール Y(?)

適用部分を絵画風に再現するヒストリーブラシ。
なお、パレットの任意ヒストリーにチェックを入れないと、自動的に最初期のヒストリーが適用されるので注意。

ツールオプション

※ブラシの詳細設定についてはブラシパレットを参照。

スタイル
様々なブラシストロークを選べる。

範囲
ブラシストロークが及ぶ最大範囲らしいが、実際はこの値を1pxにしても、「スタイル」の選択肢によって勝手にストロークの長さが変わってしまう。大まかには制御できるが・・。

許容値
値を高くすると、ソース画像から著しく色が変わった(=変更が加えられた)部分にしかペイントできなくなるらしいが、実際は値を増減しても関係なく、どこでもペイントできてしまう??

消しゴムツール E(Eraser)

選択レイヤーを部分的に消し、1つ下のレイヤーを出現させる。

ツールオプション

モード
ツールの形状をブラシ・鉛筆・ブロックから選べる。ブラシはエッジをぼかせる。ブロックは長方形に消せる。

消去してヒストリーに記録
最後に保存した画像を部分的に出現させる。

背景消しゴムツール E(Eraser)

背景部分を、他に影響を与えず透明にする。

ツールオプション

サンプル

一度
最初にクリックした色のみを消す。ただし途中で他の所をクリックすると、そこの色をサンプリングしてしまうので注意。

継続
常にカーソル下の色をサンプリングし続ける (消したい色が単一でない時はこれを選択)

背景の色見本
背景色として選択されている色のみを消す。背景が単一色の場合は、「一度」よりも楽で間違いもない。

制限
これらは「サンプル」が「継続」の時にのみ意味をなす。

輪郭検出
許容値を低く設定すると、色のエッジを検知して、エッジより奥は消さないようにする。ただしいったんエッジを越えると消すようになるので、エッジをなぞるようにして使う。

隣接/隣接されていない
「隣接」にするとドラッグで消えない部分が出てくる(再度クリックすると消える)。「隣接されていない」だと一度のドラッグで全て消える。詳しい理由は分からない・・。

描画色の保持
ONにすると描画色の色を消さなくなる。残したいものが単一色の場合に便利。

マジック消しゴムツール E(Eraser)

自動選択ツールと同じ感じで、クリック点の近似色を全て透明にする。

ツールオプション

隣接
OFFにすると、近似色ならクリック地点と離れていても同時に選択。

全レイヤー使用
ONにすると、選択レイヤーに関係なく、全レイヤーで近似色を選択する。

グラデーションツール G(Gradation)

ドラッグ範囲に任意のグラデーションをかける。Altでスポイトツールに切り替わる。

ツールオプション

グラデーションエディタ
グラデーションバーをダブルクリックすると編集パレットが出て、新規グラデーションを作ることができる。

Illustratorと違い、不透明度分岐点を使って、だんだん透明になるグラデーションも作れる。

グラデーションタイプ
グラデーションバーの上のスライダは不透明度分岐点/下のスライダはカラー分岐点。

「削除」で選択スライダを削除。

カラーは描画色・背景色・ユーザーカラー(画像からスポイト選択)が選べる。

逆方向
グラデーションの方向が通常と逆になる。線形以外のグラデーション(円形・反射など)は通常操作では逆にできないので、このメニューを使う。

ディザ
ディザとは、限られた色数で、より多くの階調を表現する技術のこと。前後のドットの割合を混合することで、そのカラーモードに存在しない色でも表現することができる。グラデーションを滑らかに見せるため、通常はONにしておく。

透明部分
透明部分を含むグラデーションを使うには、このメニューをONにする(グラデーションマスクをかけることで、透明部分を作り出している)。OFFにするとそのグラデーションから透明部分が削除される。

塗りつぶしツール G(Gradation)

許容値の範囲内の近似色、または選択範囲内を描画色で塗りつぶす。許容値の最大値は255。また、 パターンで塗りつぶすこともできる。
Altでスポイトツールに切り替わる。

ツールオプション

隣接
OFFにすると、クリック地点と隣接していない近似色も同時に塗りつぶす。

全レイヤー使用
ONにすると、選択レイヤーに関係なく、全レイヤーで近似色を塗りつぶす。

ぼかしツール R(?)

ペイント範囲をぼかす。ぼかしの程度は「強さ」で設定。

ツールオプション

※ブラシの詳細設定についてはブラシパレットを参照。

全レイヤー使用
ONにすると、選択レイヤーに関係なく、クリック点の下のレイヤーをぼかす。

シャープツール R(?)

ペイント範囲の輪郭を際立たせる。ぼかしツールの逆。

ツールオプション

※ブラシの詳細設定についてはブラシパレットを参照。

全レイヤー使用
ONにすると、選択レイヤーに関係なく、クリック点の下のレイヤーをシャープにする。

指先ツール R(?)

指でこすって絵の具を伸ばしたようなペイントができる。

ツールオプション

※ブラシの詳細設定についてはブラシパレットを参照。

全レイヤー使用
ONにすると、選択レイヤーに関係なく、クリック点の下のレイヤーにペイントする。

フィンガーペイント
描画色でにじませることができる。画像を部分的に絵画風にする。

覆い焼きツール O(Ooiyaki?)

ペイント部分を明るくする。部分修正に便利。変化の度合いは「露光量」で設定する。

覆い焼きツール/焼き込みツールをまとめて「暗室ツール」と呼んだりする。

ツールオプション

※ブラシの詳細設定についてはブラシパレットを参照。

範囲
ペイント部分のレベル補正において、シャドウ/中間調/ハイライトのいずれの値を増減するかを選択する。階調を損なわないよう、通常は「中間調」にしておく。詳しくは「イメージ>色調補正>レベル補正」の「入力レベル」を参照。

エアブラシ
エアブラシはブラシと機能的にほとんど変わらない。違いとしては以下があげられる。
*エアブラシは同一箇所でマウスボタンを押し続けると塗り重ねられる。
*ブラシはタブレットの筆圧関知が使えるが、エアブラシは使えない。

焼き込みツール O(Ooiyaki?)

ペイント部分を暗くする。覆い焼きツールの逆。修正のほか、ホラーな雰囲気を出すのにも使える。変化の度合いは「露光量」で設定する。

覆い焼きツール/焼き込みツールをまとめて「暗室ツール」と呼んだりする。

ツールオプション

※ブラシの詳細設定についてはブラシパレットを参照。

範囲
ペイント部分のレベル補正において、シャドウ/中間調/ハイライトのいずれの値を増減するかを選択する。階調を損なわないよう、通常は「中間調」にしておく。詳しくは「イメージ>色調補正>レベル補正」の「入力レベル」を参照。

エアブラシ
エアブラシはブラシと機能的にほとんど変わらない。違いとしては以下があげられる。
*エアブラシは同一箇所でマウスボタンを押し続けると塗り重ねられる。
*ブラシはタブレットの筆圧関知が使えるが、エアブラシは使えない。

スポンジツール O(Ooiyaki?)

ペイント部分の彩度を下げる(グレースケールに近づける)。色をくすませたい時に使う。逆に「彩度>上げる」にすると、彩度を上げて色のくすんだ部分を鮮やかにできる。

※ブラシ関係のツールオプションについては、ペイントツール全般を参照。ブラシの詳細設定についてはブラシパレットを参照。

パスコンポーネント選択ツール A(Anchor)

ベクトルシェイプ(ベクトルマスクやパス)を選択できる。Illustratorの選択ツールと同じ。

ツールオプション

バウンディングボックスを表示
選択したベクトルシェイプにバウンディングボックスが出る。これにより、パスコンポーネント選択ツールでも、ベクトルシェイプの拡大縮小・回転・反転などができる。

組み合わせ
複数のパスを合体/型抜き/交差/中マドのいずれかで組み合わせる(いずれかを選んでから「組み合わせ」ボタンをクリックする)。
なお、ベクトルマスクはそれぞれレイヤーが違ってくるため、組み合わせることはできない。

上端揃えほか
複数のパスを整列させる。なお、ベクトルマスクはそれぞれレイヤーが違ってくるため、整列させることはできない。

上端を分布ほか
3つ以上のパスを等間隔に分布させる。なお、ベクトルマスクはそれぞれレイヤーが違ってくるため、分布させることはできない。

パス選択ツール A(Anchor)

パスのアンカーポイント・ハンドルを個別に選択できる。Illustratorのダイレクト選択ツールと同じ。Ctrlを押すとパスコンポーネント選択ツールに切り替わる。

横書き文字ツール/縦書き文字ツール T(Text)

テキストボックスを作成し、画像にテキストを書き込む。ボックスを確定すると、同時にその内容で新規テキストレイヤーが作成される。

テキストボックス作成時にAlt+ドラッグすると、「段落テキストサイズ」のダイアログが出て、テキストボックスの大きさを数値入力できる。

<テキストボックスを複数作る時>
ボックス作成開始地点が既存のボックス内だと、そのボックスが選択されて新規作成ができない。Photoshopのテキストボックスは、左上隅だけでなくどの隅から始めても作成できるので、別の隅から作成を開始する。

ツールオプション

aa(アンチエイリアス)
テキストのエッジを滑らかにする。画像のカラー数が増えるので、カラー数が制限される場合は使わない方がよい。
また、(おそらく文字サイズがわずかに大きくなるせいで)サイズの小さい文字や低解像度の画像の場合、テキストの表示がおかしくなることがある。この場合は文字パレットメニューの「文字間隔を詰める」をOFFにする。

なし
アンチエイリアスを適用しない。

シャープ
エッジを最もシャープにする。

鮮明
エッジをややシャープにする。

強く
ピクセルのがたつきを埋めるかたちで、文字を太くする。

滑らか
エッジがぼかされて滑らかになる。

ワープテキスト
テキストを様々な形状にはめ込んで湾曲させる。

横書き/縦書き 文字マスクツール T(Text)

テキストを選択範囲化する。さらにアルファチャンネル化してフィルタをかけたり、レイヤーマスク化することで、様々な文字デザインができる。

ペンツール P(Pen)

ベクトルシェイプ(ベクトルマスク・パス・塗りつぶした領域)を描画できる。Illustratorのペンツールとほぼ同じ。
ポイント作成時にAlt+ドラッグすると連続山形が描ける。
Ctrlを押すとパスコンポーネント選択ツールに切り替わる。

パス描画をオープンパスで終わる場合は、パス上以外の適当な場所でCtrl+クリックする。

ツールオプション

ラバーバンド
描画中のパスのセグメント(線)が表示されるようになる。
なお、ラバーバンドとは輪ゴムのこと。

フリーフォームペンツール P(Pen)

描いたストローク通りのパスを生成する。Illustratorのブラシツールと似た感じ。不定形の物をトレースする時に使う。Ctrlを押すとパスコンポーネント選択ツールに切り替わる。

ツールオプション

カーブフィット
0.2〜10ピクセル。値が小さいほどストロークに忠実なパスを生成する(その分アンカーポイントは多くなる)。

マグネット
ONにすると、描画するパスが色の境界に吸着するようになる。トレースに便利。


「磁力の及ぶ範囲」と考えるとよい。範囲作成中に]キー/[キーを押すと、この「幅」の値が1pxずつ増減する。

コントラスト
数値を低くするとコントラストの低い境界も認識。

頻度
一定間隔で自動的にアンカーポイントを作る頻度。

筆圧
ONにして筆圧感知タブレットを使った場合、筆圧を強めると「幅」の値が小さくなる。

アンカーポイントの追加/削除/切り換えツール

パスのアンカーポイントを追加/削除する。また、曲線/直線を切り換える。Illustratorと同じく、ペンツール使用時には、セグメント上にカーソルを置けば追加ツールに、アンカーポイント上に置けば削除ツールに自動的に切り替わる。Altを押せば切り換えツールに変わる。

ベクトルシェイプツール(全般)

ベクトルデータの図形を作れる。いずれのツールも、Ctrlを押すとパスコンポーネント選択ツールに切り替わる。

IllustratorのアートワークをPhotoshopの画像にコピー&ペーストすると、ダイアログが出て「ピクセル」「パス」「シェイプレイヤー」のどれに変換するかを選べる。

※ベクトルマスクとは
ツールオプションで「シェイプレイヤー」を選んだ場合に作成される、塗りつぶしレイヤーをマスクしている「パス(シェイプ)で区切られたレイヤーマスク」のこと。ベクトルマスク内のパス(シェイプ)は移動ツールやパスコンポーネント選択ツールで動かしたり、拡大・縮小、部分変形などができる(Illustratorのオブジェクトと似た感じ)。
ベクトルマスクにフィルタをかけたい場合は、レイヤーパレットの右クリックで「ベクトルマスクをラスタライズ」を選び、データをビットマップ化する。

ツールオプション

シェイプレイヤー
ベクトルマスクによってマスクされている塗りつぶしレイヤーのこと。作成したシェイプ部分のみ、その描画色を透過させるかたちとなる。画像とイラストを混在させたい時に使う。なお、塗りつぶしレイヤーは普通の調整レイヤーなので、レイヤーパレットで色を変更したり、レイヤースタイルを設定することができる。

合体・型抜き・交差・中マド
パス同士の重なりを足し引きすることで、複雑なシェイプを作れる。Illustratorのパスファインダと同じ要領。

鎖マーク
スタイルおよびカラーを、選択した(既存の)シェイプレイヤーに適用する場合はON。これから作成するシェイプレイヤーにのみ適用する場合はOFFにする。

スタイル
シェイプレイヤーにスタイルを適用できる。

カラー
シェイプレイヤーに適用するカラーを変更できる。

パス
作成したシェイプが、アウトラインのみで表示される(これはベクトルマスクとは呼ばない。なおパスは全レイヤーに表示されるが、そのままでは何の効果も及ぼさない)。クリッピングパスを作成する時などに使う。

作成シェイプは、パスパレットでは「作業用パス」という仮のパスとなる。作業用パスは複製したり、クリッピングパスに使うことができないので、それらをする場合はパスパレットのサムネールをダブルクリックし、名前をつけて保存する。
(なぜ最初から適当な名前のついたパスにならないのか、どうして「作業用パス」という段階を踏む必要があるのかは謎・・メモリを食うから?)

塗りつぶした領域を作成
描画色で塗りつぶす。画像と同じレイヤーで、動かすことができない。

長方形ツール/角丸長方形ツール U(?)

長方形/角丸長方形のパスを描画する。

ツールオプション

四角
正方形で描画する。

固定・縦横比
数値入力で長方形パスを作成できる。

ピクセルにスナップ
長方形のエッジをピクセルの(色の)境界線に合わせる。あまり違いが分からないが・・。

楕円形ツール

楕円形のパスを描画する。

ツールオプション

固定・縦横比
楕円形パスを数値入力で作成できる。

多角形ツール U(?)

多角形のパスを描画する。

ツールオプション

半径
数値入力で多角形のサイズを設定。

コーナーを滑らかに
角が丸くなり、多角形は円に近い形に、星形はIllustratorでいう「膨張」になる。

星形
星形を描ける。

辺のくぼみ
星形のくぼみの奥行きを%で設定。

くぼみを滑らかに
くぼみの角を丸くする。Illustratorでいう「パンク」になる。

ラインツール U(?)

矢印を描くためのツール。Illustratorの「フィルタ>スタイライズ>矢印にする」と似た感じ。開始点と終了点の矢じりの形状を設定できる。

ツールオプション

幅/長さ
10~1000%で矢じりの縦横比を設定できる。

へこみ具合
矢じりの尻のへこみ・膨らみを-50~50%で設定。

カスタムシェイプツール U(?)

プリセットの様々なシェイプを使える。

ツールオプション

定義比率/定義サイズ
デフォルトの縦横比またはサイズに固定。

固定
縦横サイズを数値入力で設定。

注釈ツール N(Notes)

画像ファイルに注釈データを埋め込む。出力時には非表示になる。
なお、注釈は「ファイル>読み込み>注釈」で読むことができる。

音声注釈ツール N(Notes)

音声による注釈を埋め込む。音声ソフトのプラグインがないとダメらしい?

スポイトツール I(Input)

クリックした色を描画色にする。Alt+クリックすると背景色にする。

右クリック:描画色をHTMLコードとしてコピー
クリックして描画色にした色を、HTMLのカラーコードとして記憶。他のコーディングソフトなどでペーストするとコードがペーストされる。

カラーサンプラーツール I(Input)

クリックした色の情報を4つまで情報パレットに表示できる。近似色の比較に使う。

ものさしツール I(Input)

2点間の長さ・角度等が測れる。ガイドとともに使うと測りやすい。
傾いた画像の傾斜に合わせて斜め線を引くと、情報パレットで角度が得られるので、「カンバスの回転」で補正する。
三点間の角度を測る場合は、中間点でAlt+クリックすると線が折れ曲がり、その角度が測れる。

てのひらツール H(Hand)

Ctrlを押すとズームインツール、Altを押すとズームアウトツールに切り替わる。

ズームツール Z(Zoom)

Altを押すとズームアウトツールに切り替わる。

アイコンをダブルクリックすると100%表示。(ツールオプションの「ピクセル等倍」、または「ビュー>ピクセル等倍」と同じ)

ツールオプション

ウィンドウサイズを変更
ONにすると画像のズームに連動してウィンドウが拡大縮小。OFFにするとウィンドウサイズが固定され、画像のみが拡大縮小。
ただし、ONにしてもウィンドウは画面以上には大きくならない。

パレット無視
「ウィンドウサイズを変更」や「画面サイズに合わせる」は、通常はウィンドウがパレットにぶつかった時点で拡大が止まるが、これをONにするとパレットを越えて拡大する。

画面サイズに合わせる
画像・ウィンドウを画面いっぱいに拡大(あるいは縮小)する。

プリントサイズ
画像をドキュメントサイズ(印刷サイズ)で表示する。

画像描画モード/クイックマスクモード

クイックマスクモードは、選択系ツールでは選択しにくいものを、正確に選択するのに使う。ブラシで周囲を塗っていく(または消していく)感じで、精密な選択範囲を作成できる。描画色が黒でペイントした場合はマスク、白の場合はマスク解除となる。アイコンをダブルクリックするとマスクの透明度およびカラーが変えられるので、作業に合わせて変えていくとよい。

クイックマスクモードは、アイコンをAlt+クリックすることで「選択範囲に色をつける」/「選択範囲外に色をつける」を切り替えられる。作業に応じて切り替えるとよい。

スクリーンモード

作業画面を「標準スクリーンモード」「メニュー付きフルスクリーンモード」「メニュー無しフルスクリーンモード」のいずれかに切り換えられる。「標準」以外はあまり使わない・・。