Photoshop7.0
<フィルタ>メニュー

メニューをクリックすると解説文が出ます。
※文字が灰色のものは解説を省略しました。

フィルタ


 

 

 

抽出

動物など凹凸の細かいものをきれいに切り抜くことができる。
※実行後、切り抜き外の部分は透明になってしまうので、必ず先にレイヤーを複製してから行う。

ゆがみ

歪み、膨張、渦、溶解などのシュールな効果を適用できる。

渦ツール
ブラシサイズの範囲を旋回させる。
選択範囲全体または画像全体を旋回させたい時は、「フィルタ>ぼかし>ぼかし(放射状)>回転」または「フィルタ>変形>渦巻き」を使う。

パターンメーカー

画像から一部分を取り込んでパターン化(つまり模様化)する。部分を切り抜いてタイル化するものではなく、混沌とした模様を作るためのもの。作ったパターンは登録され、「編集>塗りつぶし>パターン」やパターンスタンプツールで使える。

ぼかし

選択範囲の境界線をぼかし、やわらかい効果を出す。マスク処理時などに多用される。

対象を際立たせるために背景をぼかす時にも使う。また、写真合成時に、背景に合成する物はわざとぼかして疑似ピント合わせをしたり、遠近感を出す。

ぼかし/ぼかし(強)
一定の割合で自動的にぼかす。

ぼかし(ガウス)
かすんだようなぼかしがかかる。

ぼかし(移動)
あらゆる方向にブレさせることができる。高速移動を表すのに便利。景色を動かす場合は「フィルタ>表現手法>風」の方がよい。

ぼかし(放射状)
「ガウス」に対し、細かくぶれたようなぼかしがかかる。

回転
漫画の動線のように、空間が回転しているような面白い効果を出せる。ぼかさずに空間を回転させるには、「フィルタ>ゆがみ>渦ツール」か「フィルタ>変形>渦巻き」を使う。

ズーム
漫画の集中線のように、対象物にズームインする面白い効果が出せる。

ぼかし(詳細)
ぼかしの詳細設定ができる。

しきい値
ぼかしがかかるピクセルの割合を0.1〜100%の数値で指定。

モード>エッジのみ
色の境界を白線で表し、それ以外を黒にする。版画のような独特の絵になる。

モード>オーバーレイ
色の境界を白線で縁どる。

アーティスティック

画像を様々な絵画風にする。

シャープ

※シャープは画像補正の一番最後に使う。ハイライトやピクセル間のコントラストに影響するため、シャープの後に明るさを変更したり縮小をかける(=ピクセルを間引く)とシャープの意味がなくなる。

アンシャープマスク
数値入力でより個々の画像に適したシャープ化ができる。

シャープ(強)
ぼけた画像を鮮明にする。普通の「シャープ」は効きが弱いので、これを使うことが多い。

スケッチ

モノトーンまたは単色・数色を使ったスケッチ絵画風にする。
モノトーンは描画色と白の2階調であり、全体に明るくなることが多い。

テクスチャ

色調はそのままに、タイル調の凹凸感のある絵画風にする。

テクスチャライザ
既存のテクスチャのほか、画像を読み込んでテクスチャパターンとして使用することができる。ただし読み込める画像はPhotoshop形式のみ。
パターンにしたくない場合は「フィルタ>描画>テクスチャチャンネル」を使う。

ノイズ

明るさの中間値
色調を中和して画像をぼかす。「モーション効果」なるものの軽減に使うらしい。

ダスト&スクラッチ
黒い背景についた白いゴミをぼかして消す。フォーカスの当たっていない部分(ピントの当たっていないボケた部分)の薄い色のゴミを一斉に消すのに便利。

ノイズを加える
銀塩カメラの写真とデジカメの写真を合成する場合、銀塩にはどうしても粒状感があるため、デジカメ画像にノイズを加えて統一する。

輪郭以外をぼかす
画質をできるだけ落とさずにぼかし、ノイズを軽減する。

ビデオ

画像をテレビモニターで出力する際の色補正を行う。また逆に、ビデオ画像をPCモニターで出力する時の補正を行う。

NTSCカラー
テレビモニターでは彩度の強い色がにじむので、画像の彩度をテレビモニターで再現可能な範囲に制限し、色のにじみを防ぐ。

インターレース解除
ビデオ画像を読み込んで動画にする時、走査線の縞模様が目立つので、このフィルタで奇数または偶数の走査線を間引いて動画を滑らかにする。

ピクセレート

ドット絵のような絵画風にする。

面を刻む
ピクセルを一定範囲で合体させて色を平均化し、絵画風にする。「その他>明るさの最小値/最大値」と原理は同じだが、こちらの方が元画像に忠実。

ぶれ
あえてブレた効果を出す。元画像をぼかして複数コピーし、少しずつずらして配置しているらしい。

ブラシストローク

ブラシで描いたような絵画風にする。

変形

渦巻き
Illustratorの旋回ツールの効果。「フィルタ>ぼかし>ぼかし(放射状)>回転」とは違って、ぼけずに旋回する。また「フィルタ>ゆがみ>渦ツール」とは違って、選択範囲全体または画像全体を旋回させる。

海の波紋
ぼかした画像の部分部分をランダムにぶれさせることで、水面に映ったような効果を出す。

置き換え
アクティブな画像に、選択した画像ファイルの輪郭だけが浮かび上がる。

ガラス
画像をガラス越しに見た効果を出す(テクスチャ+ゆがみ)。テクスチャは「霜付き」や「型板ガラス」などを選択できる。

球面
丸く飛び出した効果。動物や人物の部分強調に使えるほか、グラデーションをかけて球状のガラスを表現するのにも使える。

極座標
「直交座標を極座標に」は、画像を円錐(の内側)に丸めて下から見た効果。
「極座標を直交座標に」は画像を円錐の外側に貼付けて上から見た場合か?

光彩拡散
画像の一定より明るい部分にノイズがかかり、縁の部分だけ発光しているような効果になる。全体的には暗くなる。

シアー
空間をねじ曲げたような効果。部分的に崩れさせることもできる。
「編集>変形>ゆがみ」と違い、湾曲した効果を出せるため、ロゴなどをあえてカーブさせるのによい。また、人物を湾曲させると面白い効果を出せる。

ジグザグ
水に映った景色のような特殊な効果を出せる。空間の歪みを描きたい時など。

つまむ
-100~+100の値を設定し、マイナスだと画像をつまみあげる効果、プラスだと画像をへこませる効果を与える。

波形
正弦波(丸い頭の、いわゆる波)、三角波(三角頭の波)、矩形波(ひっかいたような波)の3種の波を縦横にかけられる。

波紋
「海の波紋」をより簡単にしたものか?(違いがわからない・・)

描画

3Dトランスフォーム
画像の一部を立体として抽出する。作れる立体は立方体(直方体)・円柱・球体の3種類。作成した立体は回転、拡大縮小、移動・変形(アンカーポイントの操作)ができる。

円柱の右辺に限り、アンカーポイントの追加・削除ができる。凸凹しているが左右対称のものは、これで右辺を整形することで、左辺も同じように整形(選択)できる。

回転ツールは通常の回転に加え、奥行きを使った前後回転もできる。一度に回そうとせず、何度かに分けて回すのがコツ。

パンツール
(既に画像を抽出した)立体の移動ツール。

視野
値の増減によって、ワイヤーフレームの奥行きが変化する。

遠近
既に画像を抽出した立体の拡大縮小に使う。大きくするほど視点が遠くなり、相対的に立体が小さくなる。

オプション
作成する立体の解像度、アンチエイリアスの度合い、元画像を背景として残すか否かが設定できる。背景をOFFにすると元画像は消えて黒100%になる。

立方体フレーム(「直方体フレーム」と言うべきでは・・)の使い方
1、フレームで対象を大まかに囲む。
2、 ダイレクト選択ツールでアンカーポイントを操作して、正面及び左側面を正確に選択。
3、「視野」の値を増減して奥行きを調節する。
4、回転ツールで回転を加え、パンツールで移動し、「遠近」で拡大縮小。
(回転ツール・パンツールを使った時点でワイヤー選択は終わったものと見なされ、ワイヤーは消える。同時に「遠近」がアクティブになる)

円柱フレームの使い方(左右対称の凸凹したものに使う)
1、フレームで対象を大まかに囲む。
2、凸凹に応じて、右辺にアンカーポイントを追加し、ワイヤーを凸凹に合わせていく。左辺も自動的に整形されていく。
3以降は立方体と同じ。

球体フレームの使い方(円・楕円形の物に。あるいは特殊効果を狙って使う)
1、フレームで対象を大まかに囲む。
2、 ダイレクト選択ツールでアンカーポイントを操作して、正面を正確に選択。
3以降は立方体と同じ。「視野」は球体の場合あまり意味がない?

逆光
擬似的に太陽を作れる。風景写真に味を出したい時に。ウソの日の出写真を作ることも…。

雲模様1/雲模様2
雲のような、ぼんやりした濃淡がかかった描画色を選択レイヤーに塗り重ねる。擬似的な空を作るのに使う。
1は塗りつぶしになるが、2は背景をある程度透過する(背景はカラー反転になる?)。

照明効果
光源を様々に変えたり、光の色を変えられる。一部分にスポットを当てたり、独特の効果を出したい時に。

テクスチャチャンネル
文字マスク等で作ったアルファチャンネルを読み込み、背景から文字や図形を浮かび上がらせる。テクスチャパターンにしたい場合は「フィルタ>テクスチャ>テクスチャライザ」で行う。

表現手法

エッジの光彩
画像を暗くし、エッジ部分のみ白く光らせて際立たせる。

エンボス
テキストなどを浮き上がらせたい、または凹ませたい時に。

押し出し
画像をブロック型またはピラミッド型で分割して押し出す。

拡散
画像を「散らす」ことで柔らかい絵画風にする。


スピード感を出すのに最適。光が横に流れる。景色全体を動かすのに良く、人物などを動かす場合は「フィルタ>ぼかし>ぼかし(移動)」の方が良い。

ソラリゼーション
明度が中間値より高い部分について、明度を反転。

分割
画像をマス目状に分割し、指定の割合で散らす。

輪郭検出
輪郭部分をRGBカラーに、それ以外を白にする。ちょっと変わった絵画風になる。

輪郭のトレース
輪郭のみを抽出する機能らしいが・・調整しても全て描き出してくれるわけではないので意味が無い。しかし漫画風の絵になることも。

その他

明るさの最小値
画像を設定したピクセル範囲でドット絵化する。それぞれのドットは、ドット内のもっとも暗いピクセルのカラーをドット全体の塗り色にする。したがって適用後は元画像より暗くなる。

明るさの最大値
画像を設定したピクセル範囲でドット絵化する。それぞれのドットは、ドット内のもっとも明るいピクセルのカラーをドット全体の塗り色にする。したがって適用後は元画像より明るくなる。

カスタム
数値入力で独自のフィルタを作成できる。

スクロール
画像を枠外にずらすことができる。
空白部分のあるパターンを作成する時、スクロールを「ラップアラウンド」でかけてからパターン登録すると、パターンで塗りつぶした時の継ぎ目が自然になる。

ハイパス
画像内で一定より暗い部分をグレーで塗りつぶすことにより、ハイライトが目立つようにする。

Digimarc

著作権のあるデジタル画像を使う時に、使用許可IDを埋め込む(これを「透かし」という)。埋め込んだ画像は、ファイル名の頭に(c)がつく。

著作権情報は、同メニューの「透かしの読み込み」か、「ファイル>ファイル情報」で見ることができる。

1つの画像には1つの透かししか埋め込めない。なお、透かし付きの画像を複製すると、透かしも一緒に複製される。