ジャッキー・チェン映画

ジャッキー・チェン フィルモグラフィ 出演映画2000年代後半

ハリウッドに本格的に進出してから、年齢のせいもあるのか、控えめなジャッキーアクションと不完全燃焼的なジャッキー映画を見せられてきたが、「プロジェクトBB」は久しぶりの大満足映画でした。これぞ、香港ジャッキー流!続編も決まったというジェット・リーとの初共演作「ドラゴン・キングダム」(原題:The Forbidden Kingdom/功夫之王)は文句なしに最高でした。

ドラゴン・キングダム

全米No.1!!――仲間たちは今、未知なるアドベンチャーへ旅立つ!

The Forbidden Kingdom/功夫之王/2008年/米国/ライオンズゲート ワインスタイン・カンパニー(TWC)/2008年7月26日松竹配給

監督:ロブ・ミンコフ アクション監督/製作総指揮:ユエン・ウーピン 製作総指揮:ラファエラ・デ・ラウレンティス/リンウッド・スピンクス 製作:ケイシー・シルヴァー 脚本:ジョン・フスコ 撮影:ピーター・パウ 音楽:デヴィッド・バックリー

キャスト:ジャッキー・チェン/ジェット・リー/マイケル・アンガラーノ/コリン・チョウ/リウ・イーフェイ/リー・ビンビン/モーガン・ベンワー

感想:ファンが待ちに待ったジャッキー・チェン&ジェット・リーの初競演映画。孫悟空の話を中心に、中国の古典小説や神話がミックスされて独特の世界観を作っている本作でしたが、全体のストーリーは単純明快なものの、脚本家は相当なカンフー映画オタクではないかと思わせるくらい、そういう面では奥の深い映画。何より、ジャッキー&ジェットのJ×Jの初競演及び初対決を実現させただけでも見応え充分。対決シーンも「一応入れました」的なものではなく、気合充分の充実内容。酔拳使いのジャッキーと黙僧のジェット、2人の持ち味を最も活かせる役柄であることが鳥肌もの。ジャッキー自身、久しぶりのカンフーものになるので、「やっぱりジャッキーは酔拳だな」と思わせるくらい嬉しい。私には、酔拳使いVS黄飛鴻、いや、黄飛鴻VS黄飛鴻に見えました。ハリウッドに行ってから、従来のファンには不完全燃焼的な映画が多かったが、この映画はちょっと違う。言葉は一部を除いて英語だけど、内容は香港ムービーにかなり近い。相変らずヒロインのゴールデン・スパロウ役のリュウ・イーフェイ、白髪魔女役リー・ビンビンともに美しい女優さんで、J×Jにしごかれる「導かれし者」ジェイソン役マイケル・アンガラーノも2人に負けじとアクションシーンも頑張っています。終盤の決戦も、ルー・ヤン(ジャッキー)復活と孫悟空復活の鳥肌シーンや「なるほど〜」と思わせる納得シーンで大満足。最後に少し物足りなかったのは、恒例のNGシーンが無かったこと。内容がファンタジー的なアクション・アドベンチャーなので、現実感を出したくなかったのだろうか・・・。

ラッシュアワー3

今度はパリが超ド級の大混乱(ラッシュアワー)!!

RUSH HOUR 3/2007年/米国/ニュー・ライン・シネマ/2007年8月25日東宝東和配給

監督:ブレット・ラトナー 脚本:ジェフ・ネイサンソン キャラクター原案:ロス・ラマナ 製作:ロジャー・バーンバウム/アーサー・サルキシアン/ジェイ・スターン/ジョナサン・グリックマン/アンドリュー・Z・デイビス 製作総指揮:トビー・エメリッヒ 製作補:ジェームズ・M・フレイタグ/レオン・ドゥデボア 撮影監督:マイケル・ミューロー プロダクション・デザイナー:エドワード・ヴァリュー 編集:ドン・ジマーマン/ディーン・ジマーチン/マーク・ヘルフリッチ 衣装:ベッツィ・ヘイマン 音楽:ラロ・シフリン キャスティング:ロンナ・クレス
出演:ジャッキー・チェン/クリス・タッカー/真田広之/ノエミ・ルノワール/マックス・フォン・シドー/イヴァン・アタル/工藤夕貴/ツィ・マー/ロマン・ポランスキー/チャン・チンチュー/スン・ミンミン/ジュリー・ドバルデュー

感想:一言で言えば、もう20〜30分長くても良いから、もっとストーリーやケンジ(真田広之)の内面を深く表現して欲しかったと思います。日本の誇るアクション&演技派俳優である真田広之が、アクション以外の演技面での活躍が無くてもったいない気がしました。編集に問題があるのかな・・・。日本人として言えば、ほとんどセリフのない工藤夕貴も、必要性が感じられないし、あと、クリス・タッカー絡みのコメディ部分が少ししつこい気がしました。そのせいか、全体的に軽すぎる雰囲気を感じ、本来なら感動すべきところだと思われる場面で素直に感動できないです。ただ、タクシードライバーのジョージ(イヴァン・アタル)の存在は面白いし、この映画が救われている気がしました。個人的には六本木ヒルズのワールド・プレミアのレッド・カーペットにまで行き、かなり期待していたのもあって期待はずれ・・・。

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プロジェクトBB

伝説のシリーズ復活?!――いま、空前の“BB計画”が動き出す!

寶具計劃/Rob-B-Hood/2006年/香港・中国/ジャッキー・チェン・エンペラー・ムービーズ/2007年4月7日UIP配給

主演/製作/アクション監督/脚本:ジャッキー・チェン 製作総指揮:アルバート・ヤン/ワン・チョンジュン 製作:ウィリー・チェン/ソロン・ソー/ワン・チョンレイ 製作/監督/脚本:ベニー・チャン アクション担当:リー・チュンチ/ジャッキー・チェン・アクション・チーム 原案/脚本:アラン・ユン 音楽:チェン・フェイヨン@Hilarious プロダクション・デザイン:チョウ・スンホン 美術:ウォン・チンチン 衣装:トーマス・チョン/シンディ・チャン 撮影:アンソニー・プーン(HKSC) 編集:ヤウ・チーワイ(HKSE)録音:キンソン・チャン 視覚効果:Menfond Electronic Art 製作管理:ウェンディ・ウォン
出演:マイケル・ホイ/ルイス・クー/ユン・ピョウ/マシュー・メドヴェデフ/カオ・ユェンユェン/シャーリーン・チョイ/テレサ・カーピオ/クー・フェン/チェリー・イン/キャンディ・ユー/チェン・バオグォ/ニコラス・ツェー/ダニエル・ウー

感想:ジャッキー映画としては、久々に満足できる作品でした。そりゃぁ、ジャッキーのアクションは若かりし全盛期とは比べられないけれど、ストーリーも良いし、共演のルイス・クーのアクションのバックアップもあり、笑いあり涙ありの超一流のアクション・コメディに仕上がっていると思いました。それに、ジャッキーファンとしては、キャノンボール以来のマイケル・ホイや、久々のユン・ピョウとの共演だけで、見るに値する作品なのです。赤ちゃん役のマシューも最高に愛らしく可愛いし、ニコラス・ツェーやダニエル・ウーの意外なゲスト出演も面白いです。赤ちゃん役はオーディションもしたけどピンと来ず、結局、監督が地下鉄で偶然に見つけて一目ぼれしたマシューに決定したとか。監督は「Who am I ?」「香港国際警察/NEW POLICE STORY」のベニー・チャン。私的には、近年ではこの監督のジャッキー映画にハズレはないと思います。意図してか、ジャッキーの誕生日に日本公開となったようです。

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映画タイトル下は概ね、原題/(別タイトル/英語タイトル)/製作年/製作国/製作会社/日本公開情報、その下に受賞歴・・・の順で記載

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