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授業案内(平成29年度)
※ここに掲載された情報は年度当初のもので、その後の変更もありえます。履修する際には、各自確認して下さい。
天野恵
特殊講義 | ピエトロ・ベンボ『俗語論』分析 | 通年 4単位 火2 対象:学部3回生〜 |
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概要・ 目的 | イタリア文学の諸ジャンルの中でも最も重要かつ最も受容の困難な詩的言語の成立に当たって決定的とも言える重要性を果たした Pietro Bembo の Prose della volgar lingua の読解を通じて、イタリア文学の本質に迫る。 | |
計画と 内容 | 活版印刷術の普及に伴って沸き起こった16世紀の《言語論争》に終止符を打つことに成功したベンボの『俗語論』Prose della volgar lingua の第3巻を講読しつつ、そこで扱われるイタリア語の詩に関する具体的な指針と、その成立過程を分析する。1525年の初版(Tacuino版)と1538年の第二版(Marcolini版)、1549年の決定版(Torrentino版)の他、残された唯一の手稿である Vaticano Latino 3210 を適宜参照する。高度な内容の授業であるが、学部学生のために懇切な解説を心掛けるので、イタリア文学の持つ精緻性に関心のある学生には奮って参加を呼び掛ける。また、こうした授業への参加により大学院生の先輩との間に学問的交流が生まれることをも期待する。 | |
テキスト・参考文献 | プリント配布。 |
演習 | イタリア詩読解 | 通年 4単位 火4 対象:学部3回生〜 |
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概要・ 目的 | 13世紀から近代に至るイタリア文学の中で圧倒的な比重を占めるジャンルは詩である。抒情詩、叙事詩、風刺詩のみならず戯曲もその多くは韻文で書かれており、19-20世紀にあっても詩の重要性は失われていないし、散文作品も多くの場合、詩のリズムを念頭において書かれている。 作品内容の理解にとどまることなく、リズムを捉えた適切な音読・朗読をすることによって詩を詩として受容する能力を養うことが本演習の目的である。 | |
計画と 内容 | まず古典的なイタリア詩のリズムを完成させたとされるペトラルカ『カンツォニエーレ』から代表的な作品を取り上げて、ソネット、カンツォーネ、セスティーナ等の各詩形を、特に韻律に注意しながら読解する。 一行一行の韻律を確認した上で、分構造と基調となるリズムを把握してスムーズな音読・朗読を練習する。 ペトラルカに続いてルネサンス期の叙事詩『オルランド・フリオーソ』や、レオパルディ、ダンヌンツィオ、サバなど、近代以降のイタリアを代表する詩人の作品を同じように読んでいく。 およそ前期を中世・ルネサンス期のいわゆる古典作品にあて、後期には近代以降の作品を読み進む予定であるが、いずれの作品においても詩人の狙った効果を具体的に検証していく。 | |
テキスト・参考文献 | コピー配布。参考文献は、授業中に紹介する。 |
講義 | イタリア文学史講義 | 通年 4単位 金2 対象:学部1回生〜 |
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概要・ 目的 | イタリア文学にアクセスするための準備と基礎を理解させると同時に、イタリア語学イタリア文学専修を選択する学生に対しては研究の道への導入を行なうことを目的とする。 | |
計画と 内容 | はなはだ当然ながら、イタリアの文学作品はわれわれ日本人読者を想定して創られてはいない。とりわけダンテをはじめとする古い時代の作品は、われわれ現代の日本人とは大きく常識を異にする人々によって、またそうした人々を念頭において産み出されており、従ってこれらにアクセスするためには単にイタリア語を習得するだけでは不十分である。本講義においては、外国文学の受容に潜むさまざまな問題点から目を逸らすことなく、一歩一歩イタリア文学の本質に近づいていくことをめざす。言語と文学の関係や作品成立の背景となった社会や文学形式、さらには研究方法などにも言及しながら、イタリア文学を包括的に解説していく予定。学生と教員のコミュニケーションを最も重要視し、質問や要望には可能な限り応じる。 | |
テキスト・参考文献 |
村瀬有司
特殊講義 | Torquato Tassoのインプレーサ論における像の概念 | 通年 4単位 水2 対象:学部3回生〜 |
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概要・ 目的 | 前年に引き続いて、16世紀後半のイタリアを代表する詩人トルクァート・タッソのインプレーサ論 | |
計画と 内容 | 前期の授業ではタッソのインプレーサ論を精読しながらその特色を確認する。同時代のP. Giovio, G. Ruscelliらのインプレーザ論を適宜参照しながら、タッソの言葉を正確に読み解いていく。 後期の授業では、タッソがインプレーザ論のなかで展開した像に関する議論を、英雄詩の創作理論と照合しながら検証する。 (前期) 初回 イントロダクション 第2回~第14回 タッソのインプレーサ論の読解と検証 第15回 まとめ (後期) 第1回~第14回 タッソのインプレーサ論及び創作理論における像の概念の検証 第15回 まとめ | |
テキスト・参考文献 | フリント配布。 |
演習 | 近現代イタリア文学(小説) | 通年 4単位 金3 対象:学部3回生〜 |
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概要・ 目的 | 19世紀の小説におけるイタリア語散文の特徴を検証する。この問題を取り上げたイタリア人研究者の論考と関連作品を精読しながら、イタリア語散文の歴史的な変遷を検証する。 | |
計画と 内容 | F. Bruniの“L'italiano letterario nella storia”の第9章を取り上げて、19世紀の小説におけるイタリア語散文の変遷を検証する。近現代のイタリア語散文に対しては、時代は隔たっているがボッカッチョら古典作家の伝統的な散文も影響を及ぼしている。前期授業の最初の数回では、上記テキストの第8章“Forme della prosa antica”を読みながら古典的なイタリア語散文の特徴をまず確認する。次いで第9章 “La svolta dell'Unita' d'Italia”を読み解きながら、19世紀小説の散文の特色の一端を検討する。後期の授業では、必要に応じて関連作品の抜粋を精読する予定である。 なおフィードバックについては期末に指示を出す。 (前期) 初回 ガイダンス 第2回-第9回 古典的なイタリア語散文の特徴 第10回-第15回 19世紀におけるイタリア語散文の展開 (後期) 第1回-第14回 19世紀におけるイタリア語散文の展開及び関連作品の検証 第15回 まとめ | |
テキスト・参考文献 | フリント配布。参考文献は、授業中に紹介する。 |
講読 | イタリア史概説講読 | 前・後期 各2単位 水4 対象:学部2回生〜 |
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概要・ 目的 | ルイージ・サルヴァトレッリのイタリア史の概説書“Sommario della storia d'Italia”を講読する。今年度の前期は、第4章 イタリア人による歴史書は、日本人によって執筆されたものとは史観・価値観が異なるうえ、イタリア人の読者を想定したものであるためにこれを読むにあたって必要となる知識もまた異なる。このような原書の講読は、イタリア文化そのものにダイレクトに触れる機会を与えてくれるはずである。また著者サルヴァトレッリの文章は伝統的なイタリア語散文の流れをくむものであり読み解くのに骨が折れるが、その分読解力の養成に資するはずである。 この授業では、イタリア史の基礎知識を習得しつつ、イタリア語文献の読解力を養成することが目的となる。なお毎回小テストを行って予習の程度を確認する。 | |
計画と 内容 |
(前期) 以下の予定で授業を進めていく。なおフィードバックについては学期末に指示を出す。 第1回(イントロダクション) 使用テキストと講読対象の章について概説する。あわせて授業の進め方、小テスト、評価方法について説明をする。テキストの冒頭部分を実際に読みながらイタリア語の読解にあたって注意すべき点を確認する予定。 第2回~第15回(第4章の 必要に応じて文法事項を確認しながら精読する。重要な専門用語や固有名詞の意味を確かめつつ正確な読解に努める。毎回1ページを目処にテキストを読み進めていく。 (後期) 以下の予定で授業を進めていく。なおフィードバックについては学期末に指示を出す。 第1回(イントロダクション) 後期の講読個所について概説する。授業の進め方、小テスト、評価方法について確認をした後、テキストの冒頭部分を実際に読み始める予定である。 第2回~第15回(第17章 前期と同様、重要な文法事項を確認しながら精読する。専門用語や固有名詞の意味を確かめつつ正確な読解に努める。毎回1.5ページを目標にテキストを読み進めていく予定。 | |
テキスト・参考文献 | フリント配布。参考文献は、授業中に紹介する。 |
Marco Daniele Limongelli
外国人実習 | Esercitazioni di Lingua Italiana | 通年 2単位 火3 対象:学部3回生〜 |
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概要・ 目的 | Il corso mira al perfezionamento della conoscenza della lingua italiana attraverso la lettura di alcuni racconti brevi del secondo Novecento, scelti nelle prime lezioni in base al livello di competenza linguistica riscontrato. | |
計画と 内容 | La lettura e l'analisi di racconti brevi di vari autori noti - Goffredo Parise, Tommaso Landolfi, Dino Buzzati, Italo Calvino, Stefano Benni, etc. | |
テキスト・参考文献 | Delle dispense saranno consegnate settimanalmente in classe. |
特殊講義 | Corso Monografico di Letteratura Italiana | 通年 4単位 水3 対象:学部3回生〜 |
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概要・ 目的 | Primo semestre: "Il Petrarca volgare e la sua fortuna" Secondo semestre: "Lingua italiana e dialetti in letteratura tra Sette e Ottocento" | |
計画と 内容 | Primo semestre: Il corso illustrerà una serie di questioni relative al Canzoniere di Francesco Petrarca: la genesi, le tematiche, lo stile, i problemi testuali e interpretativi, le varie redazioni, le vicende degli autografi, il rapporto della raccolta con il corpus delle “disperse” e i relativi problemi di attribuzione. Seguirà un’ampia panoramica sulla fortuna prebembiana, dai superficiali prelievi tardotrecenteschi ai più sistematici epigoni del secondo Quattrocento. Secondo semestre: Durante il corso si prenderanno in esame le dispute settecentesche tra puristi e avversari dello “scriver toscano” codificato nel Vocabolario della Crusca le riflessioni di alcuni dei maggiori intellettuali dell’epoca (Mascheroni, Baretti, Cesarotti, Cesari, Monti, Manzoni, etc.). Inoltre si analizzeranno le polemiche sorte intorno all’uso del dialetto, con particolare attenzione per la sua difesa in area lombarda ad opera dei più noti autori milanesi (Maggi, Parini, Balestrieri, Porta). | |
テキスト・参考文献 | Dispense consegnate settimanalmente in classe. |
語学 | イタリア語会話(中級) | 通年 4単位 火5 対象:学部2回生〜 |
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概要・ 目的 | Il corso si propone lo sviluppo delle quattro abilità base della comunicazione (parlare, scrivere, leggere e ascoltare), con una particolare attenzione alla comunicazione orale. | |
計画と 内容 | Per lo scopo sopraddetto si ricorrerà all'ascolto di canzoni, alla visione di brevi spezzoni di film, alla lettura di articoli e fumetti dai principali quotidiani, siti e blog. È inoltre previsto il ripasso e l’approfondimento di alcune nozioni di sintassi e di grammatica della lingua italiana attraverso lo svolgimento di alcune esercitazioni scritte e orali. | |
テキスト・参考文献 | Dispense saranno consegnate settimanalmente in classe. |
特殊講義 | Corso Istituzionale di Storia della Letteratura Italiana | 通年 4単位 水5 対象:学部3回生〜 |
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概要・ 目的 | Scopo di questo corso è la conoscenza della storia della letteratura italiana attraverso lo studio dei grandi Classici. | |
計画と 内容 | Il corso è dedicato all’apprendimento della storia della letteratura italiana, dalle origini fino alla seconda metà del Novecento. Si esamineranno le nozioni principali dell’analisi metrica, stilistica e retorica, le questioni storico-critiche fondamentali della letteratura e della lingua letteraria. Sono previste alcune lezioni di introduzione alla storia della lingua italiana e all’analisi testuale. | |
テキスト・参考文献 | Dispense saranno consegnate settimanalmente in classe. |
天野恵・村瀬有司・Marco Daniele Limongelli
演習 | イタリア文学研究の諸問題 | 通年 4単位 隔週木1・2 対象:学部3回生〜 |
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概要・ 目的 | 研究論文執筆のための訓練と準備を目的とする演習である。《勉強》と《研究》の相違を明確に認識することから始めて、問題の設定と論証のプロセス、それらの表現方法、そして文献目録の作り方等の細部に至るまでを、学生の行なう実際の研究に沿って学習する。 | |
計画と 内容 | 卒業論文の計画段階から、各自の研究テーマについて順次発表し、これに対して教員が具体的な指導を行なうと同時に、他の学生もまた自由に意見を述べつつ具体的な検討を加える。多くの場合、個人作業が中心となる文学研究においては、ともすると個々の学生・研究者が孤立しがちであるが、これは客観性を欠かすことのできない研究にとって決して好ましいことではない。また、他人の研究を適切に論評することは、自分の研究能力の向上にダイレクトにつながる。研究者を志す者ならば、学部学生からODまでキャリアの長短を問わず、誰もがそれぞれ得るところの多い演習である。 | |
テキスト・参考文献 | 参考書等は、授業中に紹介する。 |
河合成雄
講読 | Luigi Pirandelloの短編集に見られる演劇的要素の探求 | 通年 4単位 金5 対象:学部2回生〜 |
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概要・ 目的 | イタリア現代文学の重要な作家ピランデッロの作品に親しむとともに、文学史的に位置づけることも学ぶ。同時に、イタリア語の基礎的な読解力を習得する。 | |
計画と 内容 | ピランデッロの短篇小説を読むとともに、戯曲を鑑賞する。 前期 最初3週間は時代背景、文学史的な説明をしながら簡単なイタリア語の文章を読む。 第4回~第6回 ピランデッロの比較的よく知られた短篇小説を抜粋し、毎回1作品を鑑賞する。 第7回以降 後期に読む戯曲に関連した短篇小説を精読する予定。 後期 第1回~第3回 『作者を探す6人の登場人物』を抜粋して、ピランデッロの戯曲に慣れ親しむ。 第4回~第8回 ピランデッロについての評論も読みながら、戯曲と短篇を読み比べていく。 第9回以降は、ピランデッロの作品の批評や論文なども読み、作品の文学史的な位置づけなども考える。 | |
テキスト・参考文献 | テキストはコピーして配布。参考書等は、授業中に紹介する。 |
小西咲子
語学 | スペイン語(初級) | 通年 4単位 火4 対象:学部2回生〜 |
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概要・ 目的 | スペイン語の初級文法を教科書に沿って学習する。授業は文法事項の解説、簡単なテキストや会話文の読解、練習問題からなる。初級文法を一通り学習するので進度が速く、そのため予習と復習は必須である。 | |
計画と 内容 |
以下のとおり教科書に沿って進めるが、受講者の理解の程度を確認しながら進度を調節したり、補助的にプリント教材を挿入する可能性もある。 第 1 週:オリエンテーション、第0課[アルファベット、母音と子音、アクセント] 第 2 週:第1課[名詞、冠詞] 第 3 週:第2課[主語人称代名詞、動詞‐直説法現在形、否定文] 第 4‐5 週:第3課[動詞 ser, estar, hay、形容詞] 第 6‐7 週:第4課[所有詞、指示詞、疑問文と疑問詞] 第 8‐9 週:第5課[動詞‐直説法現在形(2)、目的格人称代名詞] 第10‐11週:第6課[動詞‐直説法現在形(3)、時刻表現、過去分詞、現在完了形] 第12‐13週:第7課[gustar構文、前置詞各人称代名詞、再帰動詞] 第14‐15週:第8課[動詞‐直説法点過去] 第16‐17週:第9課[動詞‐直説法線過去、不定語・否定語、現在分詞] 第18‐19週:第10課[動詞‐直説法未来、関係詞(1)] 第20‐21週:第11課[動詞‐接続法現在] 第22‐23週:第12課[動詞‐命令形、感嘆文、動詞‐直説法過去完了] 第24‐25週:第13課[比較表現、関係詞(2)] 第26‐27週:第14課[動詞‐直説法過去未来、接続法過去] 第 28 週:復習、総括 第 29 週:試験、学習到達度の評価 第 30 週:フィードバック | |
テキスト・参考文献 |
(教科書) 長谷川信弥 他『これでわかる!スペイン語の初級』(朝日出版社) ISBN:978-4-255-55078-7 (参考書等) 辞書:『ポケットプログレッシブ西和・和西辞典』(小学館) 辞書:『現代スペイン語辞典』(白水社) 上田博人『スペイン語文法ハンドブック』(研究社) ISBN:978-4-327-39420-2 (中級まで対応した文法解説書(3,200+税)) |
語学 | スペイン語(中級) | 通年 4単位 火5 対象:学部2回生〜 |
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概要・ 目的 | スペイン語の初級文法を終えた学生を対象とし、スペインの社会・文化事象を紹介した講読用教科書を読み進めながら初級文法の定着、読解力の向上を目指す。 | |
計画と 内容 | 以下のとおり教科書に沿って進めるが、受講者の理解の程度や関心領域を確認しながら進度を調節し、取り扱う課・項目の順序を変更したり、補助的にプリント教材を挿入する可能性もある。 第1回: オリエンテーション、初級文法の復習と確認 第2回‐第15回 第1課:「スペイン、古くて新しい国」(hay/estar/ser、形容詞) 第2課:「言語と多様な習慣」(直説法現在-ar動詞 他) 第3課:「スペインの食べ物」(直説法現在-er, -ir動詞、目的格人称代名詞) 第4課:「スペインの祭り」(直説法現在不規則活用動詞(1)) 第5課:「スペインのスポーツ」(直説法不規則活用動詞(2)) 第6課:「音楽と娯楽」(直説法不規則活用動詞(3)) 第7課:「スペインの映画」(再帰動詞 他) 第8課:「人口と住居」(直説法現在完了) 第9課:「スペインの文学」(直説法点過去 他) 第10課:「スペインの政治的変化」(直説法点過去不規則活用動詞、ser受動態) 第16回‐第28回 第11課:「結婚と家族」(直説法線過去、直説法過去完了) 第12課:「スペインの教育」(比較級、最上級、絶対最上級) 第13課:「休暇と旅行」(直説法未来・未来完了) 第14課:「日本との関係」(直説法過去未来・過去未来完了、関係代名詞) 第15課:「芸術」(接続法現在 他) 第16課:「産業と貿易」(接続法過去) 第17課:「歴史と社会の変化」(命令形) 第18課:「国際関係」(接続法現在完了・過去完了) 第19課:「イスパノアメリカの国々」(非現実的条件文) 第20課:「21世紀のスペイン」(cuando節) 第29回:期末試験と学習到達度の評価 第30回:フィードバック | |
テキスト・参考文献 |
(教科書) 西川喬、他『改訂版 スペインを知るために』(第三書房) ISBN:978-4-8086-3030-0 (参考書等) 上田博人『スペイン語文法ハンドブック』(研究社) ISBN:978-4-327-39420-2 (中級までを対象とした文法参考書(3,200+税)) 各自がスペイン語初習時に使用した入門教科書等も参照すること。 |
内田健一
特殊講義 | ダンヌンツィオ『アルキュオネー』研究 | 後期 2単位 月2 対象:学部3回生〜 |
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概要・ 目的 | ダンヌンツィオ(1863-1938)の『アルキュオネー』(1904)を様々な観点から研究する。この詩集は、文学史のみならず言語史や韻律学の概説書でも頻繁に題材として取り上げられるほど、重要なものである。「ダンヌンツィオは全員の中にいる、なぜなら彼は我々の時代の言語および韻律の全ての可能性を試みた、あるいは掠めたからである。この意味で、彼から何も習得しなかったということは、最悪の印であろう」とは、ノーベル賞詩人モンターレ(1896-1981)の言である。 | |
計画と 内容 | 『アルキュオネー』は4つの「ディーテュランボス」によって5つのセクションに分かれる。本年度は主にセクション1~2を題材とし、以下の観点から解説・分析を行う。各観点には【 】に示した週数を充てるが、その順序は固定したものではなく、授業の状況に応じて担当者が適切に決める。 第1回 イントロダクション 授業の概要の説明 第2回~第14回 『アルキュオネー』の読解 ・エディション(雑誌・新聞、初版、全集版、校訂版)【2回】 ・テクストの生成(下書き、清書、メモ、日記)【3回】 ・典拠(イタリア文学、ヨーロッパ文学、古典文学、辞書・事典)【4回】 ・言語史(擬古主義、ヴァリアント、専門用語、派生語)【2回】 ・韻律学(詩節・詩行・韻の伝統と革新)【2回】 第15回 フィードバック 期末レポートの講評と授業の総括 | |
テキスト・参考文献 | フリントを配布。参考文献は授業中に紹介する。 |
菅野類
語学 | イタリア語(初級4時間コース) | 通年 8単位 月2・木3 対象:学部2回生〜 |
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概要・ 目的 | イタリア語文法の基礎を学習し、読み書きに必要な知識の習得を目指す。授業の進め方としては、文法解説の後で練習問題を解いてもらい、知識の定着を図るというオーソトックスなものを想定している。イタリア語やロマンス諸語に興味のある初学者を対象とする。 | |
計画と 内容 |
【前期】 第1週: オリエンテーションと発音 第2週: Lezione 1 [名詞、冠詞] 第3週: Lezione 2 [動詞 essere と avere] 第4週: Lezione 3 [形容詞] 第5週: Lezione 4 [直説法現在・規則動詞] 第6週: Lezione 5 [直説法現在・不規則動詞] 第7週: Lezione 6 [人称代名詞] 第8週: Lezione 7 [再帰動詞] 第9週: まとめ 第10週: Lezione 8 [命令法] 第11週: Lezione 9 [直説法近過去] 第12週: Lezione 10 [直説法半過去・大過去] 第13週: Lezione 11 [直説法未来・先立未来] 第14週: Lezione 12 [受動態] 第15週: テスト・フィードバック 【後期】 第1週: Lezione 13 [比較級・最上級] 第2週: Lezione 14 [関係詞] 第3週: Lezione 15 [ジェルンディオ・ceとne の解説] 第4週: Lezione 16 [条件法] 第5週: Lezione 17 [接続法] 第6週: Lezione 17 [接続法・仮定文] 第7週: まとめ・テスト 第8-14週: 遠過去および講読 第15週:テスト・フィードバック 学習の理解度に応じて、変更される場合がある。 | |
テキスト・参考文献 | 教科書:杉本裕之『基礎イタリア語講座 -CD付き改訂版-』(朝日出版社)ISBN:978-4-255-55311-5 参考書:『伊和中辞典』(小学館) ISBN:4-09-515402-0, 『ポケットプログレッシブ 伊和・和伊辞典』(小学館) ISBN:4-09-506121-9 |
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