言い訳ついでのあとがき

 こんにちは。今回執筆するにあたって、何年ぶりか判らない程久しくペンネームを考えてみました。過去5年にも勿論小説は書いていたのですが、ウェブ上で発表するにあたっては別にそんなに必要でないので敢えて名づけることはなかったのですが、今回は試験的に貸本を作り、表紙に「極秘貸本」という文字と著者名・所属名を入れたかったので急遽考えました。とりあえず昔のように凝った名前を考えるのはとてもコッパズカスィーので、目に付くものに当て字をしたり、様々な試行錯誤の上決定したのが「胡家知庵古」です。読めますか?漢字に意味はないです。ヒントはわたしの好物の沖縄料理です。それじたいにも本当に意味はないですし、思いつきなので「胡家知庵古」名義での執筆は後にも先にもこれ1本でしょう。同人誌を作っている時もようには凝れませんでしたが、貸本は中々いい仕上がりでした。蒼雲寺出版という架空のサークル名なんかをでっちあげて、楽しかったです。想像力が豊かだからか、でっちあげを時間を掛けて考えるのは大好きです。それもわたしが小説を書く理由のひとつかもしれません。
 元々、このPassionateBlueというのはシリーズ名で、前にも自己満足のために書いていたのがあったのですが、もうとっくの昔に廃棄しているので名前だけ復活させました。何度もPassionteBlueとキーを打っているうちに色々なイメージが湧いてきて、最後の方にはこれに因んだエピソードも入れました。このシリーズは全編通してセイが主人公なのですが、それじゃあコウくんが不公平になってしまうので、PassionateBlueの称号を彼にあげたという訳です。セイはイメージから言っても青系ではなくオレンジです。由良は2.0であまりにキモチの悪いキャラクターであった為、フォロー的要因でこういう性格にしました。いてもいなくてもいいと最初は思いながら書いていましたが、最後の方ではかわいく思えてしまい、今や娘のようです。いつまでも元気で無邪気に生活して欲しいと願っています。セイはこの超口語口調のせいで、ワードというマイクロソフトのワープロソフトに日本語を注意されつづけ、必ずスペルチェックの槍玉に挙げられてしまい、とてもキノドクでした。間違った使い方をしている箇所に赤や、文法的におかしいと思われる箇所(例えば、してるなどの「い」抜きや二重否定、受動態など)に緑の波線が引かれ、まとめて修正する機能が付いているので必ずチェックするようにしているので、本当に大変でした。「でぇっきれ」こんなカンジです。もう判ってるからほっといてよ〜〜と半泣きにさせられましたが、ワードはわたしの大事な相棒です。
 各章にタイトルがついていますが、これは結構楽しい作業でした。わたしはものに名前を付けるのが好きなようです。基本的にはその内容を端的に表す言葉を選んでいますが、中には好きな歌のタイトルをつけたりもしました。でもわたし個人の考え方として、小説は説明くさくあってはいけないというのがあるので、例えばコウくんが遭難しても助かるところは書いていません。セイと由良の会話に意味があって、コウくんがその一晩何をしていたかなんてわたしの知ったことではないからです。赤堀センセイというのも、わたしの資料の中には出てきません。どうでもいいです、そんな人。一種の象徴のようなものなので、イノチはないです。でも読み手がそれを想像すればそれはイノチのあるものになるし、流せばそれまでです。それ以上でもそれ以下でもないのです。難しいですね、そうですシュです。あと登場人物で何度か出てきた唯や仁も別のシリーズの人物ですが、便宜上連れてきただけなので、これも記号のようなものだとわたしは認識しています。書いていてわたしが一番自分をアホだと思ったのは、どうでもいい2.0が嫌に長いということです。ホントはどうでもいいんですよ2.0なんて。蛇足の極みですし、これがあるから何かの説明になっているとは内容が中途半端な為そうとは言い難い。しかもこれを書いているちょっと前にわたしの中で平安時代ブームが巻き起こっていた為、人物たちが源氏物語してます。こうアカラサマに影響を受けてしまう、わたくし胡家知庵古O型なので、時々恥ずかしくなります。でもとにもかくにも書いたし全くの無関係ではないので載せることにしました。退屈なので読み飛ばしていただいて結構です。反対に気合を入れたのは巻末付録のデータベースです。こういうのを考えるのは実に楽しく有意義な時間の使い方だと思います。本文でセイの身長を公表しましたが、コウくんは彼より1cm低い設定になってます。ちなみに由良は159cm(自称)です。みなさんそれぞれ発展途上です。
 長くフォローあとがきを書いていますが、このP−BLUEシリーズはまだ完結していません。お判りのように幾らでも書こうと思えば書ける類のものだからです。なので目次のページにはTo Be Continued・・・と書きました。気が向いたらまたまとめて書くでしょうが、今は飽きることを避ける為、未完のまま完結とします。ネタノートに書いてある科白で使っていないものが幾つかあるので、近い将来お逢いできるんではないかと思いますがどうなることやら。わたしは話のプロットを書く時、大体の科白をまず考えています。そしてそれに見合うエピソードを考え、作ります。いつからかそういう書き方をしています。殆どぶっつけ本番で書き始めて、頭の中で矛盾点を排除していくやり方ですが、キーとなる科白だけはちゃんと書き残すようにしています。そうでないと話の大筋が何度も変わってしまう為です。人に見せるものではありませんが、ネタノートをもし見られたらとんでもなくハズカスィです。意味を追求されたら卒倒するかもしれません。恐らくしてしまうので余り追求しないでそっとしておいてくださると有難いです。
 三島学園はわたしの現存しうる知識を全て詰め込んでシステムを開発しました。いや、されていないですね、考案しました。もし将来学校を経営するようなことがあれば、いち早くこのシステムを導入したいと考えています。でも金持ち&エリート学校なので毎月の授業料が30万円というのが彼らにとって高いものなのか安いものなのかが判らなかったのが、ひとつ心残りでした。考えてみると文明というのは人が如何に横着して暮らせるようになるかということに他なりませんね。このワードで文章を作っていると、「きのう」という言葉を漢字変換した時「帰農」になるのは無理もない気がしてきます。あと設定に無理があると思いつつシカトしたのは由良の留学のことです。欧米では9月入学だから、実質2年半しかフランスにはいられなかったのかもしれませんが、4月〜9月まで準備期間として渡仏していたことにしています。その間はみっちりフランス語の特訓です。ちゃんと調べていないので本当のところはよく判りません。あと、使う予定のない寮の間取図まで考えてしまうわたしの情熱をエコ関係に応用できれば、と自分でたまに思いますが、どうしようもなさそうなので諦めています。1LDK家具付きで風呂トイレがセパレートになっていますよ。PC常時接続でゆうせん付き、オートロックなので親御さんも安心です。学校までは無料送迎バスが出ています。・・・ねぇ、スゴイとこですね。もしご希望なら御覧に入れます。そんなのを吉祥寺に作るのは不可能がありますが、想像の中では可能なのです。小説って、スバラシイですね(パクリ)。
2001年10月27日 記



File2.0  時の扉
File2.1  幼馴染み
File2.2  高校生。
File2.3  大事なこと、信じているもの。
File2.4  バトルロワイヤル
File2.5  青春X3!
File2.6  When we were green.
File2.7  つりにゆこう
File2.8  空が青い日
巻末付録(ミニデータベース)
公式HPより抜粋記事
言い訳ついでにあとがき





TOPだぜっ 目録だぜっ 地下室TOPだぜっ