Corona Oliva

Viaggi

Piemonte-ToscanaMaggio 2007

パフパフ~~!パフパフ~~!!

・・・普通朝と言ったら小鳥のさえずりだが、ローマは救急車のサイレンで起こされることが多い気がする。それでも清潔で趣味のいい客室にてボロぞうきんのように眠ったもんだから、今朝は活力がみなぎっていた。さあ、1階のステキな食堂で朝ごパンをいただきましょう。

通された食堂には、こってり甘いパンから、サラーメ、プロシュット、ヨーグルト、ドルチェ、果物など、目移りする朝ごパンが。

「貧乏根性起こしちゃいますねぇ」とサラーメを狙うミヅーラさまを山盛りの皿を持ち「あさましいですねぇ」とたしなめるカーニボン。ここはやはりイタリア人として譲らないのか、エスプレッソは宿の女主人がいれてくれるようだ。あ~喰った喰った。ゲフッ。

さて、正規料金で購入した本日の帰国便は夜8時。まる一日自由時間があるわけだ。出発まで荷物をお宿に預けて、ローマの街をカッポしましょうかねぇ。

午前中だというのに、ローマの街はキュー!と失神してしまいそうな暑さ。逃げ込む木陰が極端に少ないが、まだ湿気がないのが救いか・・・。

「ミヅカッパさま、なぜワタクシがブタで?」「ワタクシなんてカッパですよカーニボン」
「ミヅカッパさま、なぜワタクシがブタで?」
「ワタクシなんてカッパですよカーニボン」

まずはバチカン目指してカッポカッポしましょか!地図で見るとエラい距離だが時間はたんとある。照り返しで目がチカチカする中、巡礼者のように歩もうではないか。

カーニボンの羽が指し示す方向へ進んでいくこと1時間以上、なにやら観光客っぽい人々が増えてきた!またもや他人にカメラ撮影を頼まれていたカーニボンが突如向こうを指差し「あすこではないですか?」。見ると、おお!これまた観光客が一定方向に吸い込まれている!天竺目指すがごとく、ブタカーニとミヅカッパも後に続け~

まずは敷地内の回廊に入ると、ひゃ!日陰でホっとしますなぁ。人が群がり、ジョンジョロリンと噴出す飲み水に皆ノドを潤している。一口お試しすると、おお!そこらのバールで買った水よりも冷たい!何より無料!

回廊を離れサン・ピエトロ広場に飛び出すと、その明暗のギャップにめまいが。人の波を見渡すと、やはり日傘で日光から身を守っているアジア人がポツポツと確認できる。傘のクオリティーから判断するに、どうも中華なお方たちのようだ。みんなサン・ピエトロ大聖堂に入るため、辛抱強くヘビさんの一部になっていたが、無宗教のコロナ隊はすぐにその場を後にする。

そろそろお昼ですねってんで、金のないミヅーラさまがカーニボンにメシをせびる。

高速のサービスエリアなどにあるセルフお食事処『アウトグリル』に潜入。アンティパストからドルチェまで温かいお食事を提供していてどれもンマそう。手軽に済むとあって、リーマンやその場で昼寝までしてるジイさんもいる。ポッロ(鶏)半身、パスタ、リゾットを二人で分け分けしていただくが、イタリアのセルフはミヅーラさま的にはまったくアリでございます!喰った喰った、ゲフ~!貴重なトイレスポットゆえ出て行く前にマーキング、さあカッポカッポ復活~。

裏道を進んでいくと「ミヅーラさま!」とカーニボンが羽を振って叫んだ。「あれは例のローマ式飲み方ができる水道ではないですか!」

以前某NHKで放送した『イタリア縦断1200キロ』にて「こうするのがローマっ子なんです」と披露された、下に向いてる蛇口をふさぎ、途中の穴からピューと噴出させ飲む方式のことだ。うっほ~い!やってみたかったのだ~。

紀元前のローマにて政治経済の中心だったというフォロ・ロマーノの端を拝みながら、そろそろローマ散策を切り上げフィウミチーノ空港へ向かいましょうか。

昨日は人で埋め尽くされた空港のチェックインカウンターは何もなかったように落ち着いていた。

今日は早めに出国審査を終えときましょう。手荷物検査を待っていると、コロナ隊の前で荷物チェックを受ける韓国人一家の息子(推定10代後半)に面白いことが!

係員たちが「これデカすぎるわよねぇ・・・」と薬用ローションらしき液体の容器について確認しあった後「これ、大きすぎるのでダメです」と彼に注意するも、顔の殆どがデキモノで埋めつくされてる彼を2度見した係員は「いいです」とその液体をスルーしたのだ!家族を装ったテロリストだったらどうする。

行きと一緒で初夏の欧州便は満席。
久方ぶりに飛行機のシートに身を沈め「やっと帰れますねぇ」とカーニと安堵し「食事時はビッラとヴィーノどっちにしましょうか」と早くも飲物の相談を始める。カーニは「もちろん両方いただきますぅ」と答える。

今回はこれまで以上に色々なミッションをこなし(主に食べ物関係だが)、たくさんのイタリア人とお話し(シドロモドロだが)、貴重な経験をしましたねぇ(一部思い出したくないが)。クテクテだがもの凄い食欲でピビンバをかっ込むコロナ隊に幸あれ。そしてヴィーノをいただいた後、追加注文したビッラを無視されたカーニボンにもっと幸あれ。「ミドゥ~ラたまぁ、ビッラをたのむとイヤな顔されますぅ~(涙)」ってなことはあれど、また大韓で行くぜイタリア~!