Viaggi
ボボボボボーーーン!!!
AM10:00
『航空券売り場』の長蛇の列の意味がわかった。ショーペロをチェックインカウンターで初めて知った人々が『航空券売り場』で振替え輸送の案内を受けるためヘビさんの一部になっていたのだ。仕方ない、我々もしっぽになりましょう。。。
長いこと待ちヘビのしっぽから頭へ昇格、ようやっと順番が回ってきたが、今日ライアンエアー便はない、明日の便なら振り替え可能、との回答だけ。コロナ隊の日本帰国便は格安航空券のため日にちの変更が効かない。間に合わなければ放棄したとしか思われないのだ。
・・・こうなったら何が何でも夕方までに英国に渡らにゃならん。さもなくば帰国便を正規料金で買い直せばならない。正規料金で買ったことがないため幾らになるか分からんが、恐らく莫大な金額だろう。英国へ今すぐ渡れる、ショーペロしてない航空会社を探せ~!
助けを求めた先の一つは今回欧州便を手配した日本の旅行会社だった。イタリア~ロンドン間のエアーの手配が可能かを確認すると「あいにく海外発券はできません」と却下され、「英国へ渡るには相当困難です。イベリア航空で一旦マドリード経由くらい考えないと」などという番組の挑戦企画としか思えないルートを案内される。

その間も時間は過ぎていく
AM11:00
とにかく市内に戻って旅行会社を探そう。我々は英国に向かって1歩でも先を進まねばならない。そんなコロナ隊に神の助けか、すぐに旅行会社は見つかった。その名も『ミケーレ旅行』。
「ショーペロで困っている旅の女王と家臣でございますぅ」店内になだれ込み帰国便に間に合う英国行きフライトを調べてもらうと、夕方の英国航空が数席空いてるようだ。2人で30万以上はかかるが仕方ない。日本便を正規料金で買いなおす方がもっと高額だろう。
「これならイケます!今から至急ローマへ移動してこの便にお乗んなさい!」発券したチケットと、粘り強く対応してくれたお姉さんが転記した電車時刻のメモを握り締め、ローマ行きの列車に滑り込む。
PM0:30
『おカネは寂しがり屋』というのはよく聞くが、どうもドタバタも他の混乱とくっつきたがるらしい。乗り換えのフィレンツェにて、主要幹線を走る料金のお高いユーロスター(ES)が遅れているというのだ!他の遅れがちなローカル線はキチンと定刻着というのに、コチラはどんどん遅延が増えていく。まったく今回に限ってどうなっとるのだ~!
PM1:30
イライラの末、25分遅れで入線したユーロスターに乗り込み席に落ち着くが、ただでもカツカツなスケジュールで間に合うか不安で気が休まらない。ふと隣の人の新聞を見ると、デカデカと踊る『sciopero(シ ョ オ ペ ロ)』の文字。「昨日からテレビでもやってたわよぅ」とお隣に座るイタリア人マダム。事前にチェックできたとは・・・。
もう少しでローマはテルミニ駅着だ!・・・と、乗る予定だった空港行きレオナルド・エクスプレスが無情にも目の前を発車してく~!あ~れ~!何とかイケるかと30分遅れの次の急行でようやっと空港にすべり込んだ。あ~~!これでとりあえず英国行きには乗れるかな!
PM4:30
ああしかし、空港ターミナルに入ったコロナ隊の目の前に信じられない光景が広がっていた・・・