Viaggi
10月と言えどまだまだ真夏なギリシャを後にし、本日我々が向かう先は北イタリアのトリノ。以前日本に就航していたギリシャのオリンピック航空でアテネを出発、機内食のハムはなんと旨いことよと感動しつつ、そのほとんどを残したまま撤収されていくお隣りさんのハムたちをものほしげに見送っているうちに、ミラノはリナーテ空港に到着。
市内から遠方のマルペンサ空港に対し、リナーテは街から近い。バスで20分程揺られると、もうそこはドゥオーモ前。

鉄道でトリノへ向かうべく、警官にチェントラーレ駅までの道を尋ねると「歩いてはムリだ、地下鉄に乗れ」とのこと。肝心のミラノからの行き方を調べていないあたりヌケてますなぁ。幸いバスの切符がまだ有効だったため、余分にお金を払うことなく地下鉄に乗り込む。あっという間にチェントラ-レ駅到着。順調、順調。
※後で知ったが、ドゥオーモ前でバスを降りずにいたら、そのままチェントラーレ駅へ行けたらしい。
さてさて、無事切符を手にし、あとは列車の入線を待つのみとなると、調子づいて腹が減ってきた。
調子づきついでに家臣カーニボンと唯一覚えた「クエスト!(コレ!)」を売店で連呼しパニーノをお買い上げ。旅気分炸裂で列車に乗り込む。
2時間ほどの列車の旅は、汚い窓越しの風景を楽しみ「本場のサラーメはすっぱいですねぇ」などと会話をしてる間に終わった。
ターミナル型のトリノはポルタ・ヌオーヴァ駅を降り立つと、ラクダ色のお上品な建物で形成された街が広がっていた。
感動してる間もなく、まずは予約しているホテルを探さねば。だが、地図すら持っていないため開始1秒で迷子になる。
そこで登場したのが、カルロス・ゴーン似の紳士。明らかに迷子な異人たちにツツツ・・と歩み寄り、道案内をかって出る。「ニホンは美しい国だ」と遠い目で語り、ホテルの正面まで案内すると礼を言う間もなく風のように去っていった。
勝手に道案内し料金を請求するというトラブルがあるようだが、この場合はまったくの親切心から。後でこの類のおばちゃんバージョンにも出会う。さすが上品なトリネーゼ。そしてホテル・ボローニャは道案内をしてもらうのが恥ずかしいほど、駅から目と鼻の先であった・・・。

街をカッポがてら今夜のお食事どころを探索。
雰囲気、品揃え、価格共に適当な場所が見つからず、迷ったあげく、ようやく一軒のリストランテに潜入。
・・・しかし、メニューに何が書かれてるのかさっぱりわからず(涙)。予習したはずの単語もここでは見当たらない(涙)。
長いことメニューを見つめるこの貧相な東洋人2人に業を煮やしたのか、カメリエーレは英語でメニューの説明をしだす。現地の言葉で料理をオーダーできないこの悲しさ。せめてメニューくらいは理解できるようになろうと熱く心に誓ったイタリア最初の夜でござんした。お疲れサバであった、カーニボン。