Viaggi
最終日は朝からひどい雨のため、道端の行商人から傘を購入。朝食は例によって駅のバールにて甘いパンとカプチーノをもっさもっさ。
午前中は興味があるワケでもないエジプト博物館へ潜入。天井の高い図書館のような場所に、所せましと出土品が展示されている。紀元前のものがよく残ってますねぇとそれなりに感心。
昼も食し満腹になったはいいが、ユーロも残り少なくなったため、出発までおとなしく過ごしておこう。本日はトリノ空港から格安航空会社のライアンエアーで一路ロンドンはスタンステッド空港へ、旅の最後はイギリスで締めくくるというお品書き。
見納めにと、まだ探索していない駅の反対側まで足を伸ばすと、売り物の消費期限が怪しそうな食料品屋、入ったらいきなりドレッドにされそうな床屋などが軒を連ねている商店街が。ウォン・カーウァイの映画に出てきそう・・・。チキンは退散いたしましょう。
そうこうするうち、空港行きリムジンバスご乗車のお時間。相変わらずの雨の中、バスはラクダ色の中心街をどんどん離れていく。
この行脚後に観た、トリノを舞台とした映画『ミニミニ大作戦』('69)では、ローバーミニの爽快な走りよりも、舞台として映し出されるトリノの街が懐かしく映った。「次行ったら現場を検証しましょうとも」と、カーニボンと語り合う。トリノに関しての無知を挽回すべく、次回はドラム缶サイズのデカい知識をひっさげて、「初代国王のエマヌエーレ・フィリベルトね。ふむふむ」などと言いながら像を見てるコロナ隊の姿がああ目に浮かぶ。

気がつけばトリノ空港到着。だだっ広いロビーの椅子に腰掛け、疲れた頭で第一弾のイタリアを整理してみる。
・・・うむ、また訪れてもいいですかねぇ。とにもかくにも、初めてのイタリアはワタクシどもに少しの興味を植え付けた。
搭乗時間、パスポート・コントロールを抜け、我々コロナ隊は長靴の国を後にした。