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帯状疱疹の予防について

2016年8月外来で勧めている内容
帯状疱疹の予防を推奨しています。アメリカでは平成10年から16年にかけて、帯状疱疹の予防や重症化の防止効果に関する大規模臨床試験が行われました。その結果、高齢者に水痘ワクチンを接種することで、帯状疱疹の発症と症状が半分程度になることが明らかにされおり、帯状疱疹予防として60歳以上に水痘ワクチンの接種を勧めています。
当院でも最近、外来で高齢者以外、40歳代頃よりの帯状疱疹発症の方が時々認められ後遺症に苦しんでいるのを見かけます。接種年齢は50歳頃からでも早くないと感じられます。もちろんならない可能性の方が高いのですがなると大変。

2016年08月22日

ゲリラ豪雨

平成10年に開業して初めてクリニックが床上浸水しそうな豪雨を昨日体験しました。もちろん土嚢の準備はしていません。困ったものでそのような時はビニール袋に水をいれて対応できるとの事をあとで知りました。

2016年08月25日

検診で要精査と言われた時の心構え

検診で要精査と言われた時の心構え
当院では子宮癌、乳癌などの検査を予約なしで行っています。最近は乳癌検診の数が以前よりかなり減ったなと感じています。というのも超音波での検診の補助が30歳代限定となったからと思います。反して40歳以上の乳房撮影が増えているのかは疑問です。当院では年齢を問わず簡単な超音波検査を受けるように勧めています。

さて、検診で疑わしい所見があり、高次医療機関に紹介するときの説明が難しいなと時折思います。というのも大丈夫と思っていても念のため行ってくださいとかなり癌を疑いますので行ってくださいと言い分けているつもりですが、おそらくほとんどの方は頭が真っ白になって説明をうまく聞けていないのかなと思います。こちらも細心の注意をしているつもりですがうまく通じていないかなと思い何度も質問ないですかと問いかけるのですが?ポイントは後日でもかまわないのでお互いの信頼関係を築くため納得いくまで話合うことが大切だと思います。

2016年09月05日

45歳前後の生理痛、過多月経について

45歳前後の生理痛、過多月経で悩んでいる患者さんをよく見かけるのですか、当院ではとりあえずレボノルゲストレル徐放型IUS(ミレーナ)を積極的に勧めています。費用は約1万円でうまく装着ができれば5年間有効です。拒否される理由は異物を体内に入れるのはいや、入れる時に痛いのもいや、出血が続くのはいやなど断られることが多いのが現状です。それでも何人か装着してみると意外と出血量が減り、痛みが軽減されたと喜ばれる方が増えてきました。ちなみうまく行った方はなかなか受診されないのが現状です。うまく行かなった例は出血量がかえって増えた、痛みがひどくなった、生理時に抜けた、性交時相手が嫌がるなど理由です。当院の考え方はそれでもためしに入れてみる価値があるのではと説明しています。悩んでいるのであれば一度ためしに入れてみてはいかがですか?抜くのは簡単ですよ!

2016年09月09日

70歳の更年期障害

更年期障害といって70歳代の方が受診される時があります。他人はいい加減なもので女性の精神症状、抑うつ気分などあれば更年期障害、女性ホルモンのバランスが悪いのではと助言し、それに呼応して受診される方が時々あります。その時はもうあなたは老年期で女性ホルモンは出ていません。よって検査は必要ないと説明し、話を伺うと家庭、対人関係などでうまくゆかずストレスになっている。それに関連して症状が出ているのですよと話し、対処方法を一緒に考えうまく行くときもあればそうでないときもあります。じっくり話を聞かなくてはといつも思うのですがなかなか難しい。

2016年09月13日

バイトで使う顕微鏡故障?

子宮頸癌の細胞診の標本を見る仕事をしているのですが、顕微鏡も平成26年にニコン製を購入。昼から標本を見ていると視野がおかしい右上部、左下部で明るさが異なる。子宮頸癌の判定は何とかできたが、原因がわからない。まず自分の視野がおかしいのか(以前に顕微鏡の見過ぎで瞳孔の調整が出来なくなり、すべてのものがぼやけて見え、顕微鏡を見るだけで涙がでるアレルギーになった事があり、3か月間程、顕微鏡見ず、眼科通いしたことがある。)?顕微鏡がおかしいのか?どうやら顕微鏡の不備であることがわかり、電話で問い合わせた。長年、顕微鏡を見ているが(約25年)、取り扱いは不慣れなのはびっくりする。とりあえず、来てもらい修理予定。

2016年09月20日

他院から当院へ

他院通院中の方が時折当院での加療希望で受診される。話を聞くと投薬の数がかなり多くて飲めない。通院するたびに薬が増える。また、検査も毎月あり、いく度に次回の検査予約が入り、もう来年3月頃まで日程が入っているとのこと。今の治療内容、検査のことをよく相談してはどうかコントロールがうまくいっているのだからとまず助言している。それでも当院でと言われるとなかなか断れない。他院と言っても大抵は面識のある先生なのでやはりやりずらいところはある。ここでも患者さんとのコミュニケーション、信頼関係が重要と思うのだが、当方もうまくとれているのかどうかはなはだ疑問?

2016年09月29日

診察風景

患者さんに病気を説明するとき以前はホワイトボードを使って下手な絵(子宮、心臓、肺等)を駆使して説明していました。レントゲンの機械を転送、デジタル化した時にいろいろな病気のスライドを作りそれをもとに説明しています。以前と比較すればわかりやすいと思います。一度、システムが壊れたときは同じ説明の図を揃えようとしたのですがアトラス集がたくさん必要で大変でした。診察室にも置けない量でした。

2016年10月01日

インフルエンザ

インフルエンザの予防接種の時期になってきました。まだまだ、暖かいのでインフルエンザの予防接種を勧めるのに躊躇します。しかし、早速、症状なく関節痛、発熱で受診の患者さんでインフルエンザA型がでましたのでびっくりしました。急いでスタッフ等に予防接種をしました。時期的には来週連休明け頃より接種を勧める予定でしたが、早めの予防接種を勧めるべきか。

2016年10月05日

愚痴外来?

最近は病気の相談は少なく、なんとなく体調が悪い、気力がわかないなどで受診される方が多くなっている。そして話題が家庭の話(介護、子育て、配偶者などの愚痴が多い)、仕事の話(同僚、上司、接客などの愚痴)に移るといままで溜まっていた不平不満を一気に話しだす、当方は聞き手でただ頷くだけだが、話が終わる頃には気分が楽になったと言われる。話を聞くだけなので投薬の機会も年々減少し、再診の回数も少なくなるので収入減となり運営するものとしては失格か?日常生活でストレスを感じない人はいないと思うが溜めないよう誰かに相談するよう勧めている。

2016年10月15日

CRの入れ替え

windowsXPから7への入れ替えをしました。設定時間に約5時間かかりましたが無事終了。改めて見るとスクリーンが大きくなり診察のスペースが小さくなってしまいました。Backupの容量は2テラバイトとのこと凄い容量にビックリ。これで次回の入れ替えはOSが終了するまで必要ないか?

2016年10月28日

検診

最近は乳癌の話題が多く検診に来られる方がやや増えた感がする。以前にも同様の事があり、普段検査しない方の中に何例か乳癌がおられた。最近も3例乳癌があり驚いてしまう。スクリーニングは超音波で十分と改めて感じられる。15年ほど前になるが驚いたのが虫に刺されてかゆみ止めを塗っていたが良くならないので受診。もっと早くにと思ったのだが敷居が高くなかなか受診する勇気がなかったとの事。拝見すると皮膚がただれた炎症性乳癌で末期の状態に驚かされた。かゆみはいつころからと尋ねるとかなり前からで当初は小さいしこりであったとのこと。早く受診していれば良かったという話をされた。
それ以来、乳癌検診の目的でなくても自己検診の冊子を配り、気になったらすぐ受診してくださいと説明している。また、超音波の検査は短時間で終了しますからと繰り返し話をしている。診断的には5mm以上あれば十分と当院では考えている。

2016年11月02日

流行

急な冷え込みで体調を悪くする方が増えています。報道では例年よりインフルエンザの流行が早いとの情報に最近予防接種の方ぽつりぽつりと来られます。当院では、急性胃腸炎が目立ちます吐き下しが多く大抵家族が順番に受診されていますので手洗いは入念にするよう指導しています。

2016年11月10日

インフルエンザ

2017年、年が明けて本日24日と1月ももう終わりに近づこうとしています。最近、寒波で朝夕の冷え込みがあり、インフルエンザが流行っています。高熱で全身が痛い、平熱で全身が痛いでもインフルエンザがあります。全身痛いときは早めに医療機関へ受診してください。

2017年01月24日

ひとの考え方にはいろいろある?

最近、夕方、性器出血があると受診された方がいる。経過から妊娠している可能性があることを説明して、妊娠反応を調べたところ陽性。経腟超音波にて子宮、卵巣等見て胎嚢がなく進行性流産か子宮外妊娠の可能性があり、入院、手術などが可能な施設を探し紹介した。そして本人、配偶者にも説明して今から受診するように説明した。しかし、受診していないと連絡あり、こちらからも連絡するがとれずの状態。何を考えているのか?失礼な話。

2017年03月04日

これからの高齢者医療について


最近の講演会の内容は高齢者医療、認知症対策のことがかなり多い。内容的には医師、看護、介護、行政などがいかに連携して患者さんが住み慣れた地域で過ごすかとの内容が多い。シェーマ的には患者さんが中心の構図が多い。先だっての話は患者さんもその中心ではなくメンバーとして参加してもらうと言う内容で共感した。たまに聞くのが寝たきりの方に貧血治療と言ってエリスロポイエチンの注射、食事制限などの必要性を講演されていることがあり驚くことがある。すきなことばに(木を見て森を見ず)の一節があり、そうならない様に日々注意して診療をしている。

2017年03月31日

月経の意義とは月経が授精卵の選別している?

月経が存在する理由としてこれまでに3つの仮説が提唱されています。
第一は衛生説で、月経によって女性の膣や子宮内の衛生状態が保たれるという説。子宮内膜症では、卵巣に古い血液がたまると感染症を起しやすくなるのは事実で、血液に含まれる鉄分がバクテリアに好まれることなどが原因として考えられる。しかし、月経が膣内や子宮内を衛生的に保つという直接的根拠はない。閉経すれば衛生的でなくなるのかと疑問に思う。
第2は効率説で、受精卵の着床に備えるため肥厚した子宮内膜を再吸収するには大きな代謝コストがかかるため、捨ててしまった方が効率的という考え方である。しかし、効率説では、他の多くの生物に月経がないこと説明するのは難しい。
最も有力とされるのは第3の選別説で、遺伝的に不完全な受精卵が着床した場合に、子宮内膜を脱落させ月経を起すことにより選別するという仮説である。つまり、遺伝的に問題のある受精卵を淘汰できる仕組みとして備わったということである。旧世界ザル類の中でもヒトに近い種では、少産であり、出産、子育てのコストが高いため、大きな投資を行った子どもが子孫を残せないような固体であれば、大きな損失になる。こうした損失を避けるために、精子や受精卵の選別を容易にするために月経があると考えられている。

2017年05月26日

乳癌検診大阪市在住なら1000円で検診可能です。

最近、乳癌の話題が多く検診に来られる方も徐々に増加しています。大阪市在住であれば30-39歳の方は超音波検査適用で1000円で検診可能です。当院でも可能ですので一人悩まず受診するよう呼びかけています。

2017年07月06日

睡眠薬

勤務してしばらくしてから不眠、不安感から睡眠薬を服用するようになった。かれこれ30年くらいになると思われる。基本的にはベンゾジアゼピン系の薬で、リスミーから開始でマイスリー、ベンザリンを長年服用していた。いろいろな勉強会でベンゾジアゼピン系の薬は依存性があり漫然投与は好ましくないとの見解が大半である。中にはユニークな考えでベンゾジアゼピン系では死ないので長期投与でもかまわないと言う見解もあり、いろいろな考えがる。最近、ふと長年服用していた睡眠薬を休薬してみようと思い実践してみた。。以前に服用を止めようとしたが、休薬によるリバウンドで集躁感、不安と不眠で休薬を断念したことがある。今回はまずマイスリーをやめベンザリンを徐々に中止してみた。2週間ぐらいは体が浮いた感じでなんとも言えない不安感があったが2週過ぎた頃より症状は治まってきている。最近、夜中によく目が覚めるが体のけだるさがなければ少々眠れなくてもよいかと認知行動療法の本を読んで思うようになった。外来でも不眠を訴えてくる方には以前は睡眠薬を簡単に処方していたが、今は、眠れないことで生活に支障を来しているのか問診の上、支障がある場合でもどう支障を来しているか話し合って、他の解決法を模索して処方をしている。

2017年07月06日

プラセンタ注射を希望

更年期障害、肌の調子が悪い等の理由でプラセンタ注射を希望で受診される方がいます。すでにプラセンタ注射をされている方には説明はしていませんが、初めての方にはやめておくようにと言っています。なぜならヒト胎盤を原料としているからです。未知の感染症が完全に否定されていませんし、注射された方は献血ができませんと説明します。また、取り扱い上の注意として医薬品名および製造番号、投与した日、投与患者名、住所等を記録し、少なくとも20年間保存するように指示されています。他の薬剤でここまでの管理を促しているものはありません。それゆえ大変な薬剤かと思います。施行している方はどこまでの説明を受けているのか疑問です。それでも何か治療を希望するのであればホルモン補充療法を勧めています。

2017年11月30日