睡眠薬

勤務してしばらくしてから不眠、不安感から睡眠薬を服用するようになった。かれこれ30年くらいになると思われる。基本的にはベンゾジアゼピン系の薬で、リスミーから開始でマイスリー、ベンザリンを長年服用していた。いろいろな勉強会でベンゾジアゼピン系の薬は依存性があり漫然投与は好ましくないとの見解が大半である。中にはユニークな考えでベンゾジアゼピン系では死ないので長期投与でもかまわないと言う見解もあり、いろいろな考えがる。最近、ふと長年服用していた睡眠薬を休薬してみようと思い実践してみた。。以前に服用を止めようとしたが、休薬によるリバウンドで集躁感、不安と不眠で休薬を断念したことがある。今回はまずマイスリーをやめベンザリンを徐々に中止してみた。2週間ぐらいは体が浮いた感じでなんとも言えない不安感があったが2週過ぎた頃より症状は治まってきている。最近、夜中によく目が覚めるが体のけだるさがなければ少々眠れなくてもよいかと認知行動療法の本を読んで思うようになった。外来でも不眠を訴えてくる方には以前は睡眠薬を簡単に処方していたが、今は、眠れないことで生活に支障を来しているのか問診の上、支障がある場合でもどう支障を来しているか話し合って、他の解決法を模索して処方をしている。

2017年07月06日