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更科粉の打ち方と
      変わりそばの打ち方

さらしな粉を湯練りするポイント

@加水量を多くする  58〜60%
熱湯でさらしな粉を湯練りする。水分が蒸発するので多い目。
(さらしな粉に熱湯を入れる方法と 加水量の水が入った片平鍋にさらしな粉を入れる方法がある。ここでは前者で説明。

A熱湯を加え棒で円を描くように混ぜ、火傷しない程度に下がったら手で掻き混ぜ、水分を全体に行き渡らせる。
熱湯が効率よく粉に浸透して熱と水分が全体に混ざるよう作業面積を分散させずに進める。

Bなかなか粒にならないので、両手の平を大きく広げて交互に押さえ込みながら(力を込めて練り込みながら)水回しをするのがコツ。

Cこの段階でつなぎ粉を篩い入れ、冷ましながら(扇風機を使う場合もある)作業を続ける。

D変わりそばは、この段階で、例えばすり下したレモンの皮などを加えて、練り込む作業を続ける。

Eさらしなそばは、「細打ち」が基本。

F「茹で」は細打ちでさらに湯練りしているので茹で時間が短い。
 二八そばの標準的な切りで30秒とか35秒、太ければ45秒くらいだが、10秒前後を目安とする。

身近な変わりそばの材料

@茶そば・・・ 打つ粉の量の2〜3%の抹茶
抹茶の量が多すぎるよりも少なめの方が見た目もきれいで美味しい。

A紫蘇切り(大葉切り)・・・ 打つ粉500gの場合で 大葉(青紫蘇)〜15枚〜
葉の芯の部分を除いて細かく微塵切り。切り方が雑だとつなぎにくい。
ミキサーでもよいが打つ時に青臭みがある。

Bレモン切り・・・500gにレモン2個の表皮部分のみすりおろして使う。
できるだけ目の細かいおろし金が良い。
*そば屋ではレモン切りはあまりしない。正統はゆず切り。

C柚子切り・・・500gに対し中程度の柚子1個。
できるだけ目の細かいおろし金で黄色部分の表皮だけをすりおろす。

Cゆかり切り・・・茶そばと同じ要領。500gに対し赤ジソの粉末を2〜3%。
きれいな色ものとして使いやすい。

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さらしな粉(御前粉)で打った蕎麦は更科蕎麦

さらしな粉は色が白くそば粉の特性が少ないので、色や香り、季節を楽しむ混ぜ物をして打つそばに適している。
色を楽しむ蕎麦をとくに色物ともいうが、総称して「変わりそば」という。

上記以外にも「さらしなそば」や「変わりそば」の種類が多いので以下にその一例をあげてみた。

さらしな粉御前粉)  変りそば  湯練り(湯もみ)  色物  合わせそば(昼夜そば)  紅白蕎麦  五色蕎麦  細打ち

磯切り(海苔切り)  うこん切り  海老切り  貝切り  草切り(蓬切り)  昆布切り(黒切り)  笹切り  桜海老切り  桜切り  紅切り  卵切り(蘭切り)  蓮根そば