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お菓子のお家♪ヘクセンハウスの組立てに挑戦!! 記事登録日:2011/12/14
最終更新日:2012/09/07
 
クリスマスと言えば挑戦してみたくなるのがお菓子のおうち!
基本はクッキー生地なので、組立てさえうまくいけばそんなに難しい代物ではありません。
しかし、昨年度(2010年)の初挑戦作品では組立作業で玉砕・・・。
今年は組立てについての入念なリサーチを重ねた上で再挑戦してみました。
はてさて・・・、今年の出来は???








◎◎◎ ヘクセンハウス・お菓子のお家を作ってみよう ◎◎◎



  お菓子のお家 ヘクセンハウス   (10cm×10cm×10cm程度のクッキーハウス1件とその土台)
材料  我が家で使用している材料詳細
  クッキー生地  300g    チャレンジホビー めざせ!あこがれのパティシエより、青木定治氏のクッキー生地レシピ
  アイシング  100ml    レシピはこちら
  デコレーションアイテム  適量    アラザン泣かない粉砂糖スプリンクルなど




 作り方
 1.家を設計し、型紙を用意します
 
お菓子の家を作るには、市販の抜き型焼き型を利用することも出来ますが、これらは全般的にサイズが大きめです。
もちろん、大きい家のほうがインパクトもあり作り甲斐はあるのですが、用意するクッキー生地のことや失敗するかもしれないリスクを考えると、初めての方は、まずは小さめの家に挑戦してみることをお勧めします。

独自のサイズで家を設計した場合、型紙も自作することになりますが、工作用の方眼用紙を使えば意外に簡単に出来上がります。
型紙に工作用紙等を使用することに抵抗がある方は、クリアファイルなどを切り出して型にすると良いようです。
試行錯誤の末、私自身が感じた
”洋風の一軒家”っぽく見せるためのポイントを
メモにまとめてみました
画像をクリックすると拡大表示されます

家を自作する際に
参考にしてみてください



型紙の作成は
コピー用紙のような薄い紙でも可ですが
寸法が取りやすく丈夫な
工作用方眼用紙がお勧めです


参考までに、今回のお菓子の家の型紙はこちらです。

A4サイズでスキャンしましたが、うちのピクサスがオバカでサイズがめちゃくちゃになりました。
A4用紙横で印刷していただければ一応私が作った家と等倍程度になると思いますが、正確に等倍にならなくても家の組立てに支障は無いはずです。

この他の家の型紙はヘクセンハウス作品集をご覧ください。





 2.クッキー生地で家のパーツを作っていきます
 
本当のヘクセンハウスはレープクーヘンというドイツの焼き菓子で作るようですが、個人的には飾った後に「食べたい」ので、今回は青木定治氏のクッキー生地レシピで作ってみました。
生地の作り方ですが、ネット上で公開されているレシピではCuocaさんが提供されているこちらのレシピが私が参考にしているレシピに近い感じです。

サブレや型抜きクッキーを作る際は5mm厚に伸ばすのが普通ですが、クッキーハウスを作るには3mm厚でパーツを作るほうが組立て誤差が少なくなるのでオススメです。
ただし薄くなる分、もろい生地でパーツを作ると、組み立て中に壁が壊れてしまう危険もありますので、クッキー生地のレシピ選びには注意が必要です。

まずは道具の用意
毎度おなじみマトファーの
ペストリーロールアウト
に打ち粉をして
アサヒ軽金属の麺棒で作業開始


今回の型紙で作るヘクセンハウス一台は
このくらいのクッキー生地で出来上がります
写真のクッキー生地で300g

両面にしっかりと打ち粉をして
厚さ3mmまで伸ばしていきます



生地を伸ばしたら、表面に付いた打ち粉をよく掃い、生地の成形に入ります。
パーツの切り出しには包丁やピザカッターを使う方法もありますが、私は主にスケッパーを使用し、生地を押し切っています。
細かいところはデザインカッターで。
ただし、シリコンマットを傷つけないように、刃は内側に納めて使用しています。

3mmまで伸ばしたら
表面や裏面に付いた打ち粉を
よく掃っておきます


型紙を切り出していきます
私はスケッパーやデザインカッターで
押し切っています



カッターや包丁を使用する場合、いつものような「引き切り」をしないように注意してください。
引き切りをすると、生地は意外に柔らかいので刃について伸びてしまい、折角型紙に当てて切り出したパーツが変形してしまいます。

クッキーハウスを置く土台ですが、こちらもクッキー生地で作る場合、タルト型などを利用すると便利です。
写真は18cmのパンドジェンヌ型。(底取れ仕様は廃盤になった様子)
私は土台に二番生地(家パーツを抜いた後に残った生地を集め、再び伸ばしたもの)を使用しましたが、土台も一番生地で作りたい場合はもう少しクッキー生地を多めに用意する必要があります。

デザインカッターは
あえて刃の部分を内側にしまい
シリコンマットを傷つけないようにしてあります
これでも十分
クッキー生地の切り出し能力が有ります


土台になる部分には二番生地を使用
タルト型を使って抜き出します
型を伏せた状態で
周りの生地をはずしておくのがおすすめ

タルト型以外ではお皿などが使えますね



切り出したパーツは歪めたり、傷つけたりしないように注意しつつ天板等に並べていきます。

私はクッキーやパイの焼き上げにシルパンを愛用。
天板で焼くよりも、全体がさっくり軽く仕上がる気がします。

切り出したパーツを並べ焼成に入る準備が整った状態で、一度冷蔵庫に入れて生地を冷やします。
青木氏が番組中に話されていたことですが、このように一度生地を冷やすことで、角のある切り出した型どおりのクッキーに焼きあがるそうです。


切り出した生地はスケッパーに乗せて移動
このときに乱暴に扱うと
生地が歪んで組立て時に苦労しますよ
ご注意!!


切り出したパーツは
一度冷蔵庫に入れて冷やします
こうすることで角がきちんと出ている
カチッとしたサブレに焼きあがるのだとか・・・







 3.焼き上げます
 
パーツを切り出したら、生地を冷蔵庫で冷やしている間にオーブンの余熱をはじめます。
焼き上げの温度と時間は個々のレシピに応じて行いますが、参考にされたレシピが5mm厚で焼き上げる指示だった場合、焼成時間は変えず、オーブンの設定温度を10度くらい下げて様子を見つつ焼き上げるのがいいと思います。

焼きあがったらパーツを壊さないよう移動には注意して、しっかり冷ましておきます。

壁面にアイシング・デコレーションを施す場合、荒熱が取れたクッキー生地に作業しておきます。

生地を冷蔵庫で冷やしている間に
オーブンの余熱をはじめます
今回は生地厚が薄いので
160度まで余熱し
140度で20分焼成します


焼きあがりました!
オーブンのクセで
焼きムラが出来ていますが・・・

次回は10分後に反転させることにします・・・







 4.組立てに入ります
 
クッキー生地が冷えたら、組立てに入ります。
正面壁前後2枚・側面壁2枚を手元に用意し、事前に組立てのシュミレーションをしておきましょう。
アイシングを適切な硬さに練り、絞り袋などにセットしたら作業を始めます。

接着剤として使用するアイシングですが、一般の糊のように控えめにつけたのではクッキーを固定することは出来ません。
少々みっともないですが、はみ出すくらいたっぷり乗せるのが基本です。
このとき、直径2mmの丸口金を使用し、パール粒状の塊を作るように数珠繋ぎにアイシングを乗せていくと、接合した際にはみ出した部分が模様のようになって見栄えがよくなります。

手元には必要なパーツのみを用意します
手際が大事なので
よくよく組立ての復習してから
アイシングに入ります


正面壁にアイシングを乗せていきます

アイシングはたっぷりと
私は絞り袋と丸口金を使用し
パール粒状の塊を作る感じで
アイシングを乗せていきました



正面と背面の壁にそれぞれアイシングを乗せたら、乾かないうちに側面壁を取り付け組み立てていきます。
まずは正面壁に左右の側面壁、その後背面壁を合わせ、最後に上から見たときの底面がきちんと長方形になるよう全体を整えます。

接着は一回勝負です。
失敗した場合は、アイシングを一度全部取り除き、再度同じ作業をする方が無難です。
二度三度接着を試みたアイシングでは乾燥時うまく接合できていない可能性が高いです。
また、接着した後、いじって接合部がはずれてしまったときも同様です。

側面壁をアイシングにぐいっと押し付け
パーツをしっかりと止めます

はみ出したアイシングはこの通り
なかなか見栄えの良い仕上がりに!


アイシングが乾かないうちに作業を進めます
壁パーツを全て組み立てたら
底面がきちんと四角になるように
形を整えておきます

そのまま2時間程度放置



壁を組み立て終わったらそのまま1~2時間程度放置して乾燥させます。
部屋の状態によって乾き具合は変わってきますが、目立たないところを爪で弾いてみて、乾いた音がするようであれば次の作業に取り掛かれます。

壁が乾いたら次は屋根の取り付けです。
写真のように片方ずつ、接合面にアイシングを乗せていき、屋根を乗せます。

屋根の取り付けでは、屋根の天辺部分になるべく隙間が出来ないように組み立てるのがポイントになります。
天辺に隙間が開いてしまった場合、デコレーションで目立たなくすることも出来ますが、アイシングでごまかせないくらい隙間が開いてしまうこともあるので慎重に作業しましょう。

屋根の取り付けも
一度シュミレーションをしてから
取り掛かりましょう
屋根を乗せる部分の目安など
あらかじめ見当をつけておくほうが
失敗が少ないです


側面壁と屋根の斜面には
隙間が出来やすいです
側面壁上面につけるアイシングは
パーツの角を狙って乗せるほうが
いいと思います

写真はココア入りのアイシング



また、屋根の角度によっては、アイシングでは支えきらず、ずり落ちてきてしまうこともあります。
(とりあえず、アイシング無しの状態で屋根を乗せてみて、屋根パーツがずり落ちるようだったら、アイシング有りでも支えきれない可能性大です)
その場合、アイシング作業にはいる前に軒部分を支えられるようなものを見繕って高さを合わせておくと良いでしょう。

また、最近気付いた方法ですが、急勾配の屋根を取り付ける場合、写真のように寝かせて取り付ける方法もあります。
位置あわせが確実・綺麗、オススメのやり方です。

きちんと設計したつもりでも
屋根がうまくのらないことはよくあります
その場合
たっぷりアイシングを乗せておくことで
多少の隙間がごまかせます


先日気がついたんですが、
屋根取り付けの時は
こんな風に寝かせてやるとずり落ちず
位置あわせも簡単です
ちなみに、反対側は
一度たてて取り付けたのち
寝かせるほうが楽にできます



屋根のアイシングが乾いたら煙突やドアを取り付けていきます。

煙突は家本体を組み立てる傍ら、事前に組立てを済ませておきます。
組みあがった煙突の底面(屋根との接着面)にアイシングを乗せて取り付けます。
位置はお好みですので。
こちらもアイシングをつける前にある程度、取付位置の見当をつけておきます。

別途煙突も組み立てておきます
煙突は斜めに切ってあるパーツに
アイシングを付け
長方形のパーツをはさむようにします


煙突を取り付けました
左右どちらにするか、とか
取り付ける高さなどは
全体のバランスを見つつお好みで



ドアを取り付けます。

今回は家を土台に乗せる前に取り付けましたが、土台に乗せた後に取り付けるほうが破損の可能性がなく安心です。

ドアの開く方向、開き具合もお好みで。

ドアの左端にアイシングを付け
正面壁に取り付けます


今回は家の組立てを完成させてから
土台に乗せましたが
ドアは土台に乗せてから取り付けるほうが
破損の危険が無くて安心です



土台に家を取り付けます。
家以外に配置するものがあれば(ツリーや人形など)、それらも乗せて取り付け場所の見当をつけておくほうがいいでしょう。

場所が決まったら、家本体の底面にアイシングを乗せていきます。

ところで今回はドアの底面にもアイシングを付けたのですが、無い方がすっきり仕上がる気がします。(もちろんお好みでご判断ください)

土台になるクッキー生地に
ツリーを置いてみて
家本体を置く場所の見当をつけます


場所が決まったら
底面全体にアイシングを乗せていき
土台に取り付けます



あとは木を取り付けて組立ては完成です。
実際の作業時間は長くは無いですが、アイシングを乾かしながらの作業になるので組立てから終了まで3時間くらいは掛かると思います。

この後のデコレーション作業は組立てのアイシングが完全に乾いていなくても行うことが出来ますが、本体に無理な力をかけると崩れてしまう危険もありますので、慎重に作業しましょう。

組立ての完成です

木は大から小に至る星型で抜いた
クッキーを重ねて
もみの木を作ってみました


このクッキー生地は
比較的硬く焼きあがるので
大きな土台も3mm厚で作れましたが
もろい生地では5mm厚で作るほうが
安心かもしれません







 5.デコレーションをしていきます
 
組み立てあがったらアイシングやデコレーション素材をつかって飾り付けをしていきます。
このデコレーションはヘクセンハウスの個性が一番出るところだと思います。
デコレーション素材は製菓材料店にある専門の材料を使えば見栄えがしますが、市販のお菓子をうまく利用して飾り付けをしている方もいらっしゃいます。
以下は私がやってみたデコレーション例です。

銀色の粒・アラザン
カラフルな粒・ミニミンツ
星型の飾り・プチシュガースターミックス
屋根上の積雪・バスケットチップでアイシング



つらら・丸口金2mmでアイシング
窓・マーブルチョコレート


木の積雪・ゆるめのアイシングを垂らし
乾く前にアラザンミニミンツを振り掛ける
天辺にプチシュガースターミックス
黄色をおいて仕上げ


こちらは別の型紙で作ったおうち
ドアの上の積雪・丸口金2mmでアイシング


リースの花・ドロップフラワーチップ
別途作成した花をアイシングで貼り付け
中央の黄色はミニミンツ
リースの土台は抹茶生地のクッキー



最後に泣かない粉砂糖を振りかけて
フィニッシュ!
粉砂糖はラッピング用の袋に
入れてから振り掛けるほうが綺麗にいきます


ヘクセンハウスのラッピングですが、18cm程度の土台に作った場合、1.5斤用の食パン袋にちょうど良く収まります。
レースペーパーなどを敷いた上に乗せれば見栄えもしてそのまま飾ることも出来、贈物にもぴったりです!!





 番外.組み立て用アイシングの色について
 
ところで今回、組み立て用アイシングに、生のままの白色のものとココアを混ぜた茶色のものを使ってみました。
ココア・アイシングについて結論から言うと、ココア入りのサブレ生地で作ったヘクセンハウスには合うかもしれませんが、プレーンなクッキー生地には色味がきつすぎて余りおすすめではありません。
色的に言うと多少コーヒーで色付けしたようなカフェオレ色程度なら違和感無く使えそうですが、子どもも食べるものなのでコーヒーの使用には躊躇してしまいます。
結局、全てを白色アイシングで仕上げる方がメルヘンチックな雰囲気が漂い、かわいらしさが出る気がしました。

白色アイシングのみで仕上げた場合








組立てをココアアイシングで
デコレーションを白色アイシングで
行いました










 お菓子のお家、増殖中♪
 
お菓子のお家作りは、慣れてくると結構ハマります。
上手に作るポイントは、まずは組み立てに適したクッキー生地作りと、しっかりと糊の役目を果たしてくれる粘度の高いアイシング作り。
これらについてもレシピを公開していますので是非参考にしてみてください!

 - お菓子のお家♪ヘクセンハウス作りに最適な「クッキー生地」を試行錯誤!
 - お菓子の家を作ろう!!基本のアイシングレシピ


Hexenhaus Hexenhaus Hexenhaus Hexenhaus Hexenhaus
ヘクセンハウス №5
2012 桜の咲く頃
ヘクセンハウス №4
2011 ノエル
ヘクセンハウス №3
2011 ノエル
ヘクセンハウス №2
2011 ノエル
ヘクセンハウス №1
2010 ノエル










ポイント&雑感

  • パーツへのデコレーションについて
    今回はクッキーハウス自体へのデコレーションは組みあがった後のみに行いましたが、より細かいデコレーションをする場合は組み立てる前に行う方が綺麗に仕上がります。





   この他のヘクセンハウス(お菓子の家)作り関連レシピ 
    お菓子のお家♪ヘクセンハウス作りに最適な「クッキー生地」を試行錯誤!
    もっと手軽にクッキーハウス!フードプロセッサーで作るお手軽クッキー生地♪
    お菓子の家を作ろう!!基本のアイシングレシピ
    お菓子のお家♪ヘクセンハウスの組立てに挑戦!!
    ヘクセンハウス(お菓子の家)作品集
    コンパウンドマーガリン・バター代替品 使用感覚書
    アルミニウムフリー・ベーキングパウダー 使用感覚書
       



【楽天市場】北海道からのめぐみ
うちでは小さい子供に食べさせているので小麦粉は国産のものを選んでいます。
国産小麦について、私の知る限りこのお店が一番安い。
薄力粉の味の違いはよくわかりませんが、クッキーもパイもとても美味しく焼きあがります。
そのうえ7200円以上で送料無料になるので、お菓子やパン作りの好きな方にはオススメのお店です。
ただし、北海道からの発送なので、商品到着までには少々時間がかかります。
【楽天市場】スフレ
現在バターの値段が高騰していますよね。
その上購入個数制限が掛かっていたりして、「本物のバターでお菓子作り」というのは贅沢な趣味になってしまいました。
そこで今回コンパウンドバターと言うものをはじめて使ってみましたが、これがなかなかよかったです。
値段の方はさしてお安くも無いですが、バターと同じ扱い易さで、味も遜色なく、オススメできる品でした。




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