極東の異邦人 外国商船の太平洋戦争1941~1945 |
『泡沫戦史研究所』が前身のHP開設から20年の節目を迎え、今ではすっかり「マイナードイツ軍の人」となった『のりっく』ですが、その昔は特型駆逐艦全艦揃いを目指したこともある、由緒正しき艦船ちゃんでした。そこで20周年記念として取り上げたのが「外国商船の太平洋戦争」というのも、やっぱりマイナー物から逃れられない性なんでしょうか(笑
太平洋戦争における戦時商船隊の惨劇については以前から興味を持って調べていましたが、最近では大内健二氏による「輸送船入門」(光人社NF文庫)を始めとする一連のシリーズや「戦時輸送船ビジュアルガイド」(大日本絵画)などによりその実態が徐々に明らかになりつつあります。日本の商船については諸先輩方の多くの研究や船員さんの体験談が発表されており、いまさら『のりっく』の出番はありません。そこで目を付けたのが嫁さんの父親の語った神戸港で自沈したイタリア仮装巡洋艦のように、ほとんど知られていない外国商船の戦いだったわけです。
実は日本船籍の商船の他にも様々な理由により遠い極東の海域で日本や枢軸同盟国のために働いた外国商船もまた、その多くが戦禍の中で失われていました。その船籍は多岐にわたり、有名な仮装巡洋艦や封鎖突破船のドイツ船、イタリア船から、拿捕された連合国船籍の商船、あるいはたまたま極東海域にいたために帰国の道を絶たれた中立国船籍の商船までさまざまでした。このコンテンツではそのような外国商船が経験した太平洋戦争の知られざる戦いを紹介してゆきます。しかし資料は日本の商船よりもさらに少なく、情報源は各種の戦記の中に断片的に取り上げられる記述や、インターネットの英語、ドイツ語、イタリア語、その他の情報であり、特に目新しい発見はなさそうなことはあらかじめお断りしておきます。
<序>神戸港のイタリア艦の謎
2019.3.13
「モンスーン戦隊」の補給艦
2019.11.10
終戦前後に舞鶴港周辺に在った外国商船
2021.0.26
高速給油艦「ウッカーマルク」の爆発事故
2019.5.8
仮装巡洋艦「トール」拿捕船のその後
2019.5.8
日の丸を掲げた外国商船【ドイツ船】
2021.10.26
日の丸を掲げた外国商船【イタリア船】
2021.10.20
封鎖突破船一覧【暫定版】
2019.5.16
イタリアの封鎖突破船
2019.10.23
ドイツの封鎖突破船
封鎖突破船は何を運んでいたか
戦時商船隊資料
2018.12.8 新規作成
2019.3.13 構成を変更
2019.3.21 「イタリアの封鎖突破船-1」、「イタリアの封鎖突破船-2」を追加
2019.5.8 「終戦前後に舞鶴港周辺に在った外国商船」、「高速給油艦「ウッカーマルク」の爆発事故」、「仮装巡洋艦「トール」拿捕船のその後」、「日の丸を掲げた外国商船(イタリア船)」を追加
2019.5.16 「封鎖突破船一覧【暫定版】」、「船名別Webリンク集【暫定版】」を追加
2019.10.23 「イタリアの封鎖突破船」の構成を変更
2021.10.20 「日の丸を掲げた外国商船(イタリア船)」に「マテオ・リッチ」の情報を追加
2021.10.26 「終戦前後に舞鶴港周辺に在った外国商船」を更新、「日の丸を掲げた外国商船(ドイツ船)」を追加