筒井康隆たぶん全部 漫画編

1960年代 1970年代 1980年代 1990年代 2000年代2010年代

漫画編 関連本編 音響編 映像編 雑誌編


筒井作品を原作とした漫画作品を集めてみました。
1冊まるごと筒井原作のものに限っています。作者本人の作画のものは除いています。

表紙画像の下の氏名は特に断り書きがない限り作画担当の漫画家です。



長谷邦夫
東海道戦争

朝日ソノラマ(サンコミックス)
1969年8月20日
←記念すべき、筒井作品初の漫画化作品。


山上たつひこ

アフリカの爆弾

ペップ出版
1975年10月20日
←『がきデカ』で有名な山上たつひこ氏による漫画化。


山上たつひこ
アフリカの爆弾

ペップ出版(ベップコミック文庫)
1976年6月5日
←前年に出た単行本の文庫版。全文庫に入れるべきか?


永井 豪
混乱列島

朝日ソノラマ(サンコミックス)
1977年3月20日
←他の作品は主に長編を原作にしているのに対して、こちらは短篇を漫画化。超稀少本であるが、この単行本でしか読めないということはなく、「混乱列島」は『永井豪自選集(ナンセンスSF編)』(1992年・朝日ソノラマ)に、「アフリカの血」は『永井豪自選集(SF怪奇編)』(1992年・朝日ソノラマ)に、その他の永井作品と共に収録されている。また、『永井豪作品全書』(2002年・新紀元社)にも、1作につき1〜2ページ程度ではあるが縮小版で掲載されていて、作品の雰囲気だけは感じることができる。
【収録内容】
混乱列島
├ パチンコ必勝原理
├ 池猫
├ 地下鉄の笑い
├ 腸はどこへいった
├ きつね
├ たぬきの方程式
├ 姉弟
├ 超能力
├ 蝶
├ おれに関する噂
├「私説博物誌」より
├ 自動ピアノ
├ 流行
├ 遠泳
└ 佇むひと
アフリカの血


古城武司
アクション クライマックス
霊長類 南へ

双葉社
1979年10月15日
←249ページ書下ろし。単行本等にはなっていない。表紙と中身と絵柄が違うような気が…。


ひさうちみちお
筒井康隆大一座公演全記録
写真漫画
ジーザズ・クライスト・トリックスター
山にのぼりて笑え

ツルモトルーム
1982年6月

写真:半沢克夫

←裏表紙からは「筒井康隆マル私写真館from1934〜1981」と題された写真集になっているように作られている。平石 滋氏の註釈付。


関口シュン
富豪刑事

講談社(コミックノベルス27)
1985年3月26日
←オールバック…。ストーリーは原作に忠実らしい。


山上たつひこ
アフリカの爆弾

ペップ出版
1989年5月20日
←1975年に同社から出た単行本の復刻豪華版。


萩原玲二
パプリカ 全2巻

講談社(ミスターマガジンKC)
1995年6月(1巻)
1996年1月(2巻)
←雑誌連載が中断されたため、未完になっている。後に完全版が英知出版から出ている(2003年)。萩原氏は「薬菜飯店」も漫画化している(白泉社『軽薄ピエロ』所収)。


表紙:ナンシー関
筒井漫画涜本

実業之日本社
1995年10月26日
←いろんな漫画家・著名人が筒井作品を原作に描いた漫画アンソロジー。表紙の似顔絵(消しゴム版画)、なんか似てない。
【収録内容】
内田春菊「ムロジェクに感謝」
相原コージ「死にかた」
南 伸坊「法子と雲界」
喜国雅彦「鏡よ鏡」「特効薬」「正義」「美女」
蛭子能収「傷ついたのは誰の心」
清水ミチコ「傾斜」
まつざきあけみ「イチゴの日」
しりあがり寿「樹木 法廷に立つ」
けらえいこ「妻四態」
吾妻ひでお「池猫」
矢萩貴子「セクション」
ふくやまけいこ「かいじゅうゴミイのしゅうげき」
山浦 章「星は生きている」「ウイスキーの神様」
三条友美「亭主調理法」
とり・みき「万延元年のラグビー」
加藤礼次朗「トラブル」
いしいひさいち「大富豪刑事」


山崎さやか
NANASE 全4巻

講談社(ヤングマガジンコミックス)
2001年9月6日(1巻)
2002年3月6日(2巻)
2002年12月26日(3巻)
2003年5月6日(4巻)
←『七瀬ふたたび』を原作に忠実に漫画化しているが、1巻の巻頭と4巻の巻末に『家族八景』をアレンジした作品も収録している。ぜひ『エディプスの恋人』もこの調子で漫画化してほしい。
【収録内容】
1巻
 episode 0 : 七瀬、故郷に帰る
 episode 1 : 二人の超能力者
2巻
 episode 2 : 邪悪な視線
 episode 3 : 流れゆく時の中で
3巻
 episode 3 : 流れゆく時の中で
 episode 4 : ヘニーデ姫
 episode 5 : 復讐の森
4巻
 episode 5 : 復讐の森
 Last episode : 七瀬、森を走る
 Another episode : 死を待つ家


萩原玲二
パプリカ

英知出版(トラウママンガブックス)
2003年8月29日
←1995年の講談社版の、ラストまで書き足した完全版。作者いわく第二章は「ダイジェスト版」。筒井氏の推薦文、筒井氏と萩原氏の対談も載っている。


ツガノガク
時をかける少女 全2巻

角川書店(角川コミックス・エース)
2004年4月13日(1巻)
2004年7月1日(2巻)
←2004年に月刊少年エース増刊『エース特濃』(角川書店)で連載された漫画。作画のツガノガク氏は、谷川 流氏原作の人気アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』のコミカライズ版も描いている。ていうかそっちの方が有名。


赤塚不二夫
ハウスジャック ナナちゃん
(赤塚不二夫漫画大全集 228巻)

小学館
(オンデマンドコミック)
2005年9月30日
←原作は『家族八景』より「澱の呪縛」「日曜画家」「亡母渇仰」の3篇。もとは1977年に『週刊少年マガジン』(講談社)に掲載されたものを初めて単行本化。弟子である長谷氏よりも筒井作品を手がけたのは遅かったようである。『少年/少女SFマンガ競作大全集 PART4』(1980年・東京三世社)という本にも収録されている。


琴音らんまる
時をかける少女
−TOKIKAKE−

角川書店(角川コミックス・エース)
2006年7月26日

キャラクターデザイン:貞本義行
←2006年公開のアニメ映画のコミックス版。『月刊少年エース』で連載された。


萩原玲二
パプリカ

英知出版
2007年1月16日
←2006年公開のアニメ映画化に合わせて、2003年の完全版を廉価版(いわゆるコンビニコミック)で再版。なんと半額以下。筒井氏と萩原氏の対談は削除されている。


坂井恵理
パプリカ
〜The dream-child〜

講談社(シリウスコミックス)
2007年6月6日
←筒井氏の原作ではなく、微妙に設定の違う2006年のアニメ映画版のその後を描いた漫画。そのアニメ映画のDVD化に合わせて連載・単行本化された。
【収録内容】
The First Tale「Nightmare」
The Second Tale「Lucid dreaming」
Last Tale「Daydream」
あとがき(坂井恵理)


清原なつの
家族八景 上・下巻

角川書店(チャージコミックス)
2008年3月5日(同時発売)
←『コミックチャージ』に創刊号(2007年3月)から不定期連載していた漫画。清原氏はこの連載前、『ダ・ヴィンチ』(メディアファクトリー/1999年11月号)で同じ『家族八景』を2ページだけ漫画化したことがある。

【収録内容】
上巻
 無風地帯
 澱の呪縛
 青春讃歌
 水蜜桃
 「七瀬と少年ドラマシリーズ」幕間滋民
下巻
 紅蓮菩薩
 芝生は緑
 日曜画家
 亡母渇仰
 「『家族八景』解説」筒井康隆



橋口みのる

時をかける少女after

角川書店(角川コミックス・エース)
2010年3月4日

←2010年公開の実写映画のその後が描かれているコミックス版。『ヤング・エース』で連載された。


表紙:山本タカト

筒井漫画涜本ふたたび

実業之日本社
2010年4月22日

←いろんな漫画家・著名人が筒井作品を原作に描いた漫画アンソロジーの2冊目。
【収録内容】
「北極王」いがらしみきお
「発明後のパターン」大地丙太郎
「サチコちゃん」折原みと
「ラッパを吹く弟」高橋葉介
「熊の木本線」菊池直恵
「スペードの女王」竹本健治
「幸福ですか?」明智 抄
「うちゅうを どんどん どこまでも」Moo. 念平
「恋とは何でしょう」田亀源五郎
「五郎八航空」伊藤伸平
「あるいは酒でいっぱいの海」鈴木みそ
「わが良き狼」とり・みき
「落語・伝票あらそい」雷門獅篭
「弁天さま」萩原玲二
「遠い座敷」畑中 純
「フェミニズム殺人事件のようなもの」みずしな孝之


山崎 紗也夏
七瀬ふたたび 全2巻

講談社(プラチナコミックス)
2010年9月29日(超能力者たち)
2010年10月13日(復讐の森)
←2010年公開の実写映画化に合わせて、2001年の漫画版『NANASE』を廉価版(いわゆるコンビニコミック)で再版。4巻分を2冊にまとめている。
【収録内容】
超能力者たち
 episode 0 : 七瀬、故郷に帰る
 episode 1 : 二人の超能力者
 episode 2 : 邪悪な視線
 episode 3 : 流れゆく時の中で
復讐の森
 episode 4 : ヘニーデ姫
 episode 5 : 復讐の森
 Last episode : 七瀬、森を走る
 Another episode : 死を待つ家

1960年代 1970年代 1980年代 1990年代 2000年代2010年代

漫画編 関連本編 音響編 映像編 雑誌編


[戻る]