筒井康隆たぶん全部 関連本編

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筒井氏を論じた書籍を集めてみました。

表紙画像の下の氏名は特に断り書きがない限り編著者です。



下記参照
別冊新評
筒井康隆の世界


新評社
1976年7月
←雑誌「新評」の別冊。
【掲載内容】
筒井康隆「ウサギと銀座とイヌ」
星 新一「意外な素顔」
小松左京「船場の散財」
対談 筒井康隆×相倉久人「自分自身を笑い怒ることができるか?」
権田万治「ナンセンスの詩学」
伊藤典夫「欧米SFとの対比から見た筒井康隆」
荒巻義雄「芥川竜之介は何故、芥川賞をとれなかったか」
非SF的インタビュー「地獄まではまだ遠いし壊すものはまだたくさんある」
矢野 徹「同類のいない人筒井康隆」
半村 良「私と筒井康隆」
眉村 卓「梅ヶ枝町時代」
高斎 正「兄貴のような人」
小松左京、石川喬司、かんべむさし「座談会 筒井康隆のおかしなおかしな世界」
豊田有恒「筒井SFの甚大な影響力」
平井和正「ストイシズムの作家」
山下洋輔「リズムの実践と若干の分析」
長谷邦夫「筒井康隆と漫画を語る-架空対談」
堀 晃「筒井康隆氏の超ニュー・シネマ」
川又千秋「非常識主義の文楽(ぶんがく)」
平岡正明「筒井康隆におけるハーポ・マルクス主義」
東海淳士「?」
栗本 薫「悲壮な不まじめさ献身的な不謹慎」
未公開シナリオ「会長夫人萬歳」
他未確認


平石 滋
筒井康隆大事典
全書籍作品目録


中央公論事業出版
1978年8月
←著者の平石氏は筒井ファンの第一人者で、“ツツイスト”という言葉を作った方。『腹立半分日記』(1982年・角川文庫/1991年・文春文庫)、『幾たびもDIARY』(1997年・中公文庫)の解説などもつとめている。


下記参照
筒井康隆の世界

新評社
1979年2月
←1976年の別冊新評版を書籍化したもの。増補改訂版?
【掲載内容】
PART1−エッセイ
├ 矢野 徹「同類のない人」
├ 星 新一「意外な素顔」
├ 小松左京「船場の散財」
├ 半村 良「私と筒井康隆」
├ 眉村 卓「梅ヶ枝町時代」
├ 高斎 正「兄貴のような人」
└ 浅川マキ「筒井さんのこと」
PART2−座談会
├ 小松左京、石川喬司、かんべむさし「座談会 筒井康隆のおかしなおかしな世界」
└ 山下洋輔、横田順弥、高信太郎 「筒井康隆に関する噂」
PART3−筒井康隆論(1)
├ 相倉久人「筒井康隆論 量子力学的筒井像」
├ 荒巻義雄「試論・私の筒井康隆考-芥川竜之介は何故、芥川賞をとれなかったか」
├ 伊藤典夫「筒井康隆の国際性」
├ 栗本 薫「パロディの起源と進化」
├ 権田万治「ナンセンスの詩学」
├ 豊田有恒「筒井SFの甚大な影響力」
├ 中野久夫「筒井康隆の心的世界」
└ 平井和正「ストイシズムの作家」
PART4−筒井康隆論(2)
├ 川又千秋「非常識主義の文楽(ぶんがく)」
├ 長谷邦夫「筒井康隆と漫画を語る-架空対談」
├ 平岡正明「筒井康隆におけるハーポ・マルクス主義」
├ 堀 晃「筒井康隆氏の超ニュー・シネマ」
└ 山下洋輔「リズムの実践と若干の分析」
PART5−資料室
├ 年譜(石川雄二編)
├ 作品目録(石川雄二編)
└ 初出について


平岡正明
筒井康隆はこう読め

CBSソニー出版
1981年2月
←著者の平岡氏はこれ以降5冊(と総集編1冊)も筒井関連本を書いている。また、筒井作品原作の映画『俗物図鑑』(1982年)では、俳優でもないのに主演している。『アフリカの爆弾』(1971年・角川文庫)、『七瀬ふたたび』(1978年・新潮文庫)の解説もつとめている。


峯島正行
THE筒井康隆

有楽出版社
1981年5月
←それまでに出た単行本や文庫本に寄せられた解説等を集めた筒井論集。当時、有楽出版社の事務所は旧筒井邸に入っていた。
【掲載内容】
PART1 SF仲間が描く筒井康隆像
├ 小松左京「ジャズの文学における新しい応用」
├ 豊田有恒「二十四才からの交流」
├ 荒巻義雄「現代のパンセーわたしの中の筒井康隆ー」
├ 半村 良「私と筒井康隆」
├ 眉村 卓「梅ケ枝町時代」
├ 高斎 正「兄貴のような人」
├ 永井 豪「筒井康隆に関する十二章マイナス七」
├ 堀 晃「大阪時代・東京時代・神戸時代」
├ 横田順弥「筒井さんの影響力」
├ 川又千秋「「いわゆる文学作品」でないから面白い」
├ 山田正紀「ハードボイルドの一級品」
├ かんべむさし「座付作者兼演出家兼俳優」
└ 星 新一「筒井ビルは超高層、柔構造」
PART2 同時代作家の眼に映った筒井康隆
├ 山田風太郎「筒井康隆に脱帽」
├ 田辺聖子「筒井康隆さんのこと」
├ 小林信彦「最大の能力は持続力」
├ 石堂淑朗「あの方はオーソドキシー」
├ 長部日出雄「ナンセンスの深い意味」
├ 畑 正憲「強烈なユーモアとアイデア」
├ 飯沢 匡「演劇的に見た筒井作品」
├ 曾野綾子「現実への深い恐れ」
└ 吉行淳之介「「狂才」筒井康隆」
PART3 評論家が論ずる筒井文学
├ 権田万治「ナンセンスSFの旗手」
├ 中島 梓「反宇宙の大山脈」
├ 八橋一郎「筒井康隆論-オーソドックスへの反逆」
├ 植草甚一「七瀬を知った時のおどろき」
├ 山野浩一「作品を生む下地はNULL時代に完成」
├ 扇田昭彦「「真実の文学」のルール」
├ 中島 梓「ヤクザ映画小説」
├ 相倉久人「マスコミ現象のパロディ化の名人」
├ 尾崎秀樹「パロディストの代表者」
└ 平岡篤頼「筒井康隆病」
PART4 学者が分析する筒井文学
├ 直野 敦「命名法の天才」
├ 日高敏隆「まじめすぎて困る本」
└ 中野久夫「文学の可能性を拡大」
PART5 友人が見た筒井康隆
├ 山下洋輔「狂気の沙汰も筒井次第」
├ 長谷邦夫「ファン学怪説学」
├ 河野典生「空想を科学する小説」
├ 小中陽太郎「演技願望」
└ 稲葉明雄「火星のツァラトゥストラをめぐって」
PART6 筒井康隆自身が考える筒井康隆
├ 筒井康隆「あらゆる悲劇がドタバタになり得る」
└ 筒井康隆「前代未聞のヘタクソ大マンガ」

峯島正行 THE筒井康隆2

有楽出版社
1982年9月
←前年の「THE筒井康隆」の第2弾。
【掲載内容】
THE筒井康隆の形成
├ 八橋一郎「ペダントリーの効用」
├ 柘植光彦「エッセイスト筒井康隆の批評精神」
├ 関井光男「コトバをむさぼり食う」
├ 平石 滋「日記にみる筒井康隆の転機」
├ 山下洋輔「筒井康隆のリズム」
├ 色川武大「筒井康隆・ジャズ精神と映像文化」
├ 荒巻義雄「エディプス王としての筒井康隆」
├ 平岡正明「筒井康隆はよくキク」
└ 相倉久人「筒井康隆の魅力」
作品におけるTHE筒井康隆
├ 中島 梓「筒井康隆論のためのデッサン」
├ 岡庭 昇「反権力と笑い・筒井康隆」
├ 三浦雅士「筒井康隆と自意識の遊戯」
├ 宇和 彰「極度の大衆衆性と現代性の共存」
├ 扇田昭彦「筒井康隆の仮面の劇場」
├ 青木はるみ「俗物としての欲望を極めれば超俗になる」
└ 高平哲郎「乱調人間こそ現実人」
「虚人たち」の周辺
├ 渡部直己「傀儡たちの遁走曲(フーガ) 筒井康隆『虚人たち』を読む」
├ 足立和浩「逆説的な夢と狂気の書「虚人たち」評」
├ 松田 修「実験のもたらしたもの『虚人たち』評」
├ 牧山 博「筒井康隆「虚人たち」で俺はこれだけ遊んだ」
├ 平石 滋「『虚人たち』における新技、決め技、ひねり技」
├ 山懸 鑑「現実世界の異形化から絶対的な超虚構へ」
├ 奥野健男「“空間”の革命的抒情詩人」
├ 宮原昭夫「コトバの無政府主義『エロチック街道』評」
├ なだいなだ「文体の連続性と柔軟性『エロチック街道』評」
└ 大林宣彦「映画人が天下に君臨する世のできごと 『美芸公』を読んで」
演劇とTHE筒井康隆
├ 星 新一「貴重な存在」
├ 山口昌男「人類精神史の中における兎の位置」
├ 川和 孝「演劇人としての康井康隆」
└ 平岡正明「第三期筒井康隆の展開 ジーザス・クライスト・トリックスターをみて」


平岡正明
筒井康隆はこう読めの逆襲

CBSソニー出版
1983年12月
←『筒井康隆はこう読め』(1981年)の第2弾。


渡部直己
HELLO GOOD-BYE 筒井康隆

彌生書房
1984年5月
←『日日不穏』(中央公論社)に、この本に関連した日記が書かれている。確かに紛らわしい。


「現点」の会
現点 6号
特集・筒井康隆


「現点」の会
1985年11月25日
←筒井氏へのインタビューはもちろん、ご両親へのインタビューまで収録。『日日不穏』(中央公論社)に発行までの経緯など詳しく書かれている。


八橋一郎
評伝 筒井康隆

新潮社
1985年12月
1983〜85年にかけて同社から出ていた『筒井康隆全集』全24巻の付録に筒井氏の『玄笑地帯』とともに連載していたものと、書き下ろし3章を加えたもの。文庫化希望。
【掲載内容】
出生
山坂町
父母
幼少期
戦後
高校
大学
演劇
乃村工芸社
心理学
NULL
梅ヶ枝町
作家以前
SFマガジン
大阪
結婚
文壇侵入
東京
直木賞
女性
神戸
筒井倶楽部
面白半分
大いなる助走
他3章未確認


内藤 誠
映画的筒井論と康隆的映画論

有楽出版社/実業之日本社
1985年12月
←作者の内藤氏は映画の監督(筒井作品では『俗物図鑑』(1982年)、『スタア』(1986年))をしたり、脚本を書いたりしている映画人。映画『時をかける少女』(1983年)には和子の父役で出演したりもしている。
【掲載内容】
第一部 映画的筒井康隆論
第二部 筒井康隆的映画論
第三部 対談・筒井的小説作法と筒井的映画論


平岡正明
筒井康隆はこう読めの報復

大陸書房
1990年2月
←出版社を替えての、平岡氏3冊目の筒井研究本。


平石 滋
筒井康隆大事典
ふたたび・PART1

―全書籍・全作品目録―

アホウドリ出版
1991年5月
←「アホウドリ出版」というのは著者の平石氏の別名「信天翁」からだと思うので、おそらく自費出版。


月刊オーパス編集部
東海道戦争から文学部唯野教授まで
筒井康隆読本

創現社
1991年8月
 
【掲載内容】
年表で追う筒井康隆
短篇集ブックリスト・筒井作品全リスト
他未確認


平岡正明
筒井康隆の逆襲

現代書林
1994年2月20日
←平岡氏4冊目の筒井研究本。この本以後は筒井氏の断筆に関するものばかりで、2年の間に7冊も出ている。当時の大事件だったことをうかがわせる。

横尾和博 筒井康隆「断筆」の深層
闘筆宣言


鳥影社
1994年4月
 


平岡正明
筒井康隆
断筆をめぐるケンカ論集


ビレッジセンター出版局
1994年9月11日
←平岡氏5冊目の筒井研究本。この年2冊目。


山下洋輔
筒井康隆断筆祭全記録

ビレッジセンター出版局
1994年10月7日
←筒井氏が断筆中に催されたJAZZコンサート「筒井康隆断筆祭」に関する本。声優白石冬美による「読者罵倒」の朗読を含むコンサートの模様を収めた8cmCDが付録に付いている。


月刊『創』編集部
筒井康隆「断筆」めぐる
大論争

創出版
1995年3月
 


佐藤めいこ
何だかおかしい
筒井康隆「無人警察」
角川教科書てんかん差別問題


近代文芸社
1995年4月
 


平岡正明
改訂新版
筒井康隆はこう読め

ビレッジセンター出版局
1995年7月30日
←『筒井康隆はこう読め』『筒井康隆はこう読めの逆襲』『筒井康隆はこう読め報復』『筒井康隆の逆襲』の4冊に書き下ろしを加えた、平岡氏の筒井論集大成。


下記参照
洋泉社MOOK
筒井康隆の「仕事」大研究

洋泉社
2010年6月30日
←映画「七瀬ふたたび」公開にあわせて出版された、ひさびさの筒井研究本。

【掲載内容】
本書のご使用に際しまして
├『時をかける少女』関連本一覧 協力=平石 滋
└ 2010年秋公開!映画『七瀬ふたたび』特集 ヒロインインタビュー 芦名 星(文・馬飼野元宏)
第一章 筒井康隆の小説世界
「筒井康隆小説マップ」
├ 作品批評―総評
├ 日下三蔵「SF 日本SF界が生んだ巨人 筒井康隆」
├ 千野帽子「純文学 不純な、つまりもっとも純文学らしい小説群」
├ 藤田直哉「実験小説 文学の歴史にはない技法を求めて」
├ 笹川吉晴
「ホラー <個>を融解する恐怖の“描写”」
├ 幕田けいた「パロディ 浮かれた世相に筒井流の“毒”のエッセンスを」
├ 幕田けいた「ブラックユーモア “普通の人々”の異常性を笑いに変えて」
├ 松田孝宏「エロチック あるいはエロでいっぱいの筒井作品!」
├ 原田 実「ミステリ 巨匠が放つ“ミステリ”という方法論」
├ 藤田直哉「ジュブナイル SF第一世代が贈る“物語”」
├ 松田孝宏「音楽 個人的趣味を爆発させた個性的な作品」
├ 小谷野敦「断筆解除後の作品 “文学”をめぐる筒井康隆のスタンス」
├ 日下三蔵「筒井康隆が描いた未来予想図」
├ カスガ「萌え絵で読む虚航船団」
├ 藤田直哉「批判意識と自己の抑制に長けた筒井独自のメタフィクション」
├ 幕田けいた「ボーダーレスな天才たち=筒井康隆と岡本太郎」
├ 尾川 健「執筆活動前夜〜『NULL』以前の筒井康隆」
├ 笹川吉晴「自由な文学形式 筒井康隆の短篇小説作法」
├ 藤田直哉「筒井康隆による、夢、無意識、フロイト」
├「筒井流パロディ作品比較一覧」
├ 朝松 健「表象世界の破壊者―筒井康隆の時代小説―」
├ 原田 実「筒井康隆による戯曲の世界」
├ チコ宝塚と東京ミッドナイト・エコー「ヴィジュアルから見た筒井作品」
├ 廣澤吉泰「1993.5〜1997.10 断筆宣言について」
├ 小谷野敦「禁煙という名のファシズム」
├ 原田 実「星新一と小松左京と筒井康隆」
├ 廣澤吉泰「見られることを想定した日記」
├ チコ宝塚と東京ミッドナイト・エコー「筒井ノッペラボー伝説」
├「筒井康隆お宝・レア本紹介」協力=平石 滋
├ 魚太郎「≒唯野教授」
├「筒井康隆とフロイト」
├「塙 嘉彦と筒井康隆」
├「『虚人たち』に流れる時間」
├「デビュー作『お助け』「直木賞落選と『大いなる助走』」
├「筒井が筒井をパロディに!?」
├「妻たちの本音!?」
├「舞台「陰悩録』」
├「『恐怖』」
├「『シナリオ・時をかける少女』
├「筒井康隆と山下洋輔」
├ 魚太郎「『ダンシング・ヴァニティ』」
├ 指数マップ番外編
 ├「筒井作品に登場する“変わった動植物”指数マップ」
 └「わたしが考えるわたしだけの指数マップ」
├ 本書で紹介した筒井作品
└ 平石 滋「書籍未収録小説」
第二章 筒井康隆の映像世界
├ 小中和哉(文・馬飼野元宏)映画『七瀬ふたたび』特集 監督インタビュー 
├ 高村英次「なぜ『時をかける少女』は何度も映画化されるのか?」
├ 高村英次「REVIEW 時をかける少女」
├ 野村正昭「ヒロインが映える筒井作品」
├ ロビー田中「REVIEW 七瀬ふたたび」
├ ロビー田中「REVIEW 富豪刑事」
├ 野村正昭「REVIEW わたしのグランパ」
├ 松田孝宏「映像化不可能を可能にした二大傑作『パプリカ』『日本以外全部沈没』」
├ 田中 元「まだまだあるぞ!筒井康隆の映像世界」
├ チコ宝塚と東京ミッドナイト・エコー「筒井康隆の俳優人生」
├ 喜屋武ちあき 川又千秋 とり・みき「WE LOVE 筒井康隆」 
├ 平石 滋「筒井康隆年譜」
└「中毒性の高い筒井作品をたくさん紹介してしまったことについて」
執筆者紹介


1960年代 1970年代 1980年代 1990年代 2000年代 2010年代

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