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ミニ四駆用の電池とターミナルの選び方



ミニ四駆と電池


 ミニ四駆で使う単3電池は、数えきれないくらい種類があります。電池はミニ四駆を走らせるエネルギー源ですから、電池の扱いひとつでミニ四駆のスピードが違ってきます。
 適切に電池を使ってマシンの性能を引き出しましょう。


大会で使用できる電池について


 まず最初の注意点として、ミニ四駆の公式大会で使える電池は『タミヤ製』だけということです。タミヤ製の乾電池はアルカリ電池と充電式電池にラインナップがあります。

タミヤパワーチャンプGT(タミヤ製アルカリ電池)


タミヤネオチャンプ(タミヤ製充電式電池)


 店舗などで開催される大会でも、公式規則に沿って行われている場合は、タミヤ製の電池以外は使用できなくなります。
 確かに、どの電池でも走らせることはできますが、電池の銘柄や状態によってパワーは変わってきます。ミニ四駆のセッティングは経験に基づくものが多く、せっかくのノウハウも電池の違いで誤差が出ることもありますので、公式大会で使用できる電池に慣れていた方がいいと思います。

※充電池のネオチャンプは、エネループなどの充電器でも充電できますので、手元にある場合は電池だけ買ってもOKです。


タミヤパワーチャンプGT(アルカリ電池)の特徴


    電池と言えばアルカリ電池というくらいに普及している電池です。アルカリ電池には次のような特徴があります。

メリット
  大きなパワーを発揮する。

デメリット
  パワーが低下しやすい
  未開封でも性能が低下する
  コストパフォーマンスが悪い

 アルカリ電池は新品一発目に出るパワーが大きいので、ここ一番で使いたい電池です。しかし容量の低下とともにパワーの低下が大きいので、『ミニ四駆用の電池』として使う場合はある程度使ったら新品に交換したほうがいいでしょう。
 そんな理由で頻繁に交換が必要になりコストパフォーマンスは悪いです。


タミヤネオチャンプ(充電式電池)の特徴


    エネループをはじめ、充電式電池も多く使われています。現在の充電式電池はニッケル水素電池という種類が一般的です。

メリット
  充電できるので経済的
  運用次第でアルカリ電池に匹敵するパワーが出る
  大きなパワーが持続する

デメリット
  過充電・過放電に弱い
  継ぎ足し充電によるメモリ効果(継ぎ足した付近でパワーが下がる現象)がある

 充電できるので何度も使えるのはご存じのとおり。アルカリ電池と違い、パワーが持続するので消費電力の多いモーターとも相性がいいです。
 しかし過充電・過放電(充電のし過ぎ・放電させすぎ)してしまうと電池の寿命が短くなったり、継ぎ足し充電によりパワーが下がったりと、ミニ四駆に使う場合は運用に注意が必要。とはいえ専用の充電器を使うと、自動で充電を終えたりメモリ効果のリセットを行ったりできるので扱いやすくなっており、使用者も多い電池です。




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ミニ四駆のターミナル


 ターミナルは電池の電力をモーターに伝える金具です。どんなに電池の電力があってもパワーを伝えるターミナルの性能が悪ければミニ四駆も十分なパワーを発揮しませんから、地味ですが重要なパーツです。


電気伝導率(電気の通しやすさ)について


 金属が電気を通しやすいことはご存じのとおりだと思います。その素材によっても電気の通しやすさは変わってきます。

金属の電気抵抗率(×10-8Ωm)
  銀(Ag)・・・・1.59
  銅(Cu)・・・・1.68
  金(Au)・・・・2.21
  アルミ(Al)・・ 2.65
 ・
 ・
  黄銅(真鍮)・・5〜7

 電気抵抗率とは電気の通りにくさを表した数値です。この数値が小さいほど電気を通しやすいということができます。
 最も電気を通しやすいのが銀で、その次が銅、金は3番目です。銅は値段も安く加工がしやすいためよく用いられます。

 さて、金属の電気の通りやすさを確認したところで、ミニ四駆のターミナルについてみていきましょう。


ミニ四駆キット付属のターミナル


メリット
  『銅』で電気を通しやすい
  最初から付いている

デメリット
  酸化しやすく電池の接点で抵抗になる
  メンテナンスが必要

 ミニ四駆のキットに付属するターミナルは『銅』で出来ています。(AR、MS、MAシャーシなど)銅は2番目に電気を通しやすいので優れているのですが、酸化しやすく接点の抵抗が大きくなってしまいパワーが伝わりにくくなってしまいます。
 使用前にメンテナンスをして最高の状態にできるのであれば、付属のターミナルの方が早く走ることができるでしょう。

 ちなみに古いモデルのミニ四駆キットのターミナルは銅と真鍮です。真鍮は銅や金と比べて電気を通しにくいので、交換した方がいいでしょう。


ゴールドターミナル(グレードアップパーツ)




メリット
  銅に次ぐ電気の通しやすさ
  酸化しにくい

デメリット
  メッキが剥げる
  剥げたら交換が必要で費用が掛かる

 グレードアップパーツとして『ゴールドターミナル』は金メッキを施したターミナル。金色に輝く見た目にも早そうなパーツです。『金』は銅に次ぐ電気のとおしやすさですが、それは金属単体としての数値。金は酸化しにくく、時間がたっても安定して電気を通すことができます。
 しかしメッキがはがれるとこの特性も失われるため買い直しが必要になり、当然費用も掛かります。




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