天野道美 Art Gallery


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これまでの遍歴

Room 1 Early Years 
   

Room 2 Inner Urge
    

Room 3 Contests
    

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Room - 5 Various materials さまざまな画材


水彩、パステル、墨、色鉛筆から、コラージュ、、、と、次々と画材や画方を変えてきたのも、一体どの道具が自分の自由な手足になってくれるのか、どの方法だと、自分の核心を掴みとれるのか、とにもかくにも やってみるしかなかったからです。

そうして、いっぱい画材を買い込んでやってはみたものの、長続きしないということも多々ありました。


パステル


山犬_水彩

同じ原図で、水彩とパステルをためしてみたものです。


山犬_パステル

パステル用紙のぷつぷつが、どうしても気になって、いやで、苦労して他の、グレーあるいはベージュ色の適当な用紙をさがしたりした後、なんとなくパステルからは遠ざかっていきました。


K8_mitp
19.2 X 21.2 cm
グレーのミタント紙にパステルと色鉛筆
2001


K8_UNA
パステルと色鉛筆
2001

フィクサチーフをかけると、明るい色がくすみ、特に、白がきれいに出ないこと、また、細く鋭い線描が効かないことが難点で、
色鉛筆と混用したりしました。


アクリル

水で溶けて、油彩画のようにしっかり描けるとうたっているアクリル絵具にもとびついてみた結果、爪のマニキュアにそっくりな、ぽてっとした質感になじむことができずじまい。

かき消えそうな、細くて鋭い線が、どうしても出ないのです。


キャンバスに油彩

コンクールに受けるには、やはりキャンバスに油彩の方が格好つくかもしれないという動悸で、我流で油彩をスタート。ところが、店頭によく出ている、規制のキャンバスは、F10、F20、F30号、、、どれもこれも私のイメージに合ってくれません。

F型は、人物(figure) 画用、もう少し細長くしてあるP型は、風景(pasage)画用、もっと細長いM型は海風景( marine) 用、、、とかで、ヨーロッパの長い美術の歴史の上に出来上がった型らしいけれど、抽象画の私には やりにくくて仕方ありません。紙なら好きな形にカットできるのにと歯ぎしりしつつ、何枚もキャンバスをつぶしました。

オーダーメイドするほどのたいそうなことでもないし、、、。

やっとのことで、M15と、M30型なら、しかも、横に使うのではなく、縦に使うのであれば、なんとか合わせられるという発見をしたのでした。


ある生涯
キャンバスに油彩  
F20=73×61cm
1985


Rolo
M30号
=90.9x60.6cm
キャンバスに油彩

気が短い性分なので、乾くのに何日もかかる油には、いらいらさせられます。猫の毛やほこりがくっついてしまうし、途中で気が変わってしまいそうだし、、、、。

これは、やはり、広々とした、乾燥した空間でこそ生きる画材だと、痛感させられるのです。


日本画

日本人である自分だから、日本画の絵の具もちょっとやってみようかと、いろいろ道具を買いこみましたが、
やっぱり、「こんなめんどうなの とてもじゃないわ」ということになって、宝の持ち腐れに終わってしまいました。



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