《ヴァイセンホフの家》
ル・コルビュジェ、1927
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2012年2月23日、シュトゥットガルトのヴァイセンホフ・ジードルンクへ。 1927年、ドイツ工作連盟主催の住宅展が開催された住宅団地。 グロピウス設計の住宅等、当時の作品の約半数は第二次大戦で破壊されたが、ミース・ファンデルローエやJ.J.P.アウトの集合住宅等が健在。
 
ル・コルビュジェとジャン・ヌレ設計の 《 テラスハウス 》 (1927)が保存され、博物館として展示されている。 博物館の半分(一世帯分)は、ベッドやキッチン等も当時の設備を復元。廊下は肩が触れるほどの狭さで、極めてコンパクトな作り。
 
左上の写真は、三階の階段部分。彎曲した壁面の裏側に暖炉。天井部分の突起はその排煙用ダクト。 彎曲する壁面と天井の突起は、晩年の作品である《ロンシャン礼拝堂》を窺わせる。 奥の「主人の部屋」の壁面に、テラスハウスの石膏製プランが展示されている。
 
左下の写真は、シュトゥットガルトの街を展望する、庭の《 肘掛け椅子 》。「打ち放しコンクリート」と鉄筋、アングル材による無骨な組み立てだが、座り心地は良く、まさに「機械」のように、周到な設計が施されている。
 
ドイツ工作連盟展の成果であるのか、シュトゥットガルトの街は新旧が「対待」し、センスの良い建物が並ぶ歩行者天国がある。ベンツ本社があるためか、スケールが大きく活気がある。大型書店でReclam文庫の『ヘルダーリン詩集』や『ヒュペーリオン』等を購入し、翌日はテュービンゲンへ。