石川虚舟
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石川虚舟  《織女と牛郎》  
杼(既成品)、大理石、木製台座部分 (273×172×28mm)
photo 2017.  9.  2
 
    2017年8月初旬、ヴェトナム航空(関空発ホーチミン行)の機内誌で『牛郎織女』(英文)の物語を読む。挿絵には、水牛の背で横笛を吹く牛郎が描かれていたが、それは中国の禅画『十牛図』(騎牛帰家)と同じポーズ。
フエに滞在後、ダナンの海辺のホテルに移動し、「五行山」付近を連日、散策。その際、二つの大理石の小片を採取し、帰国後に研磨。
「牛郎」(大理石)は、2016年3月、手を加えることを前提に「五行山」門前の土産物店で購入し、ヤスリと篆刻用具で削る。 「杼」(ヒ、shuttle)は、10年ほど前に京都の骨董店で購入。若狭湾沿岸地方のものという。
 
七夕伝説《牛郎織女》は中国発祥であるが、道教の『内経図』では「織女」を「気」に、「牛郎」を「精」に結びつける。つまり、前者は織機で「気」を織り込み、後者は鋤で「精」を大地に植え付けている。マルセル・デュシャンの《大ガラス》は、その『内経図』を典拠とする。
 
 
 

北京・白雲観版 『内経図』(部分・中丹田)  

 

北京・白雲観版 『内経図』(部分・下丹田)  
 
 
 ⇒  『内経図』全図
 ⇒  『十牛図』(騎牛帰家)
 ⇒    石川虚舟  《随、No.2》 311