恩を仇(あだ)で返す |
さんざん恩を受けながら、かえって恩人を害するようなことを
する。 |
女賢(さか)しくして牛
売り損(そこ)なう |
女は賢(かしこ)くても、物事を大局的に見る目がないから、つ
まらないところで失敗するということ。 |
親はなくとも子は育
つ |
親が死んでもあとに残った子は何とかして大きくなっていくも
のである。 |
親の光は七光り |
子どもの出世(しゅっせ)におよぼす親の力が大きいこと。 |
親の心子知らず |
親が子供のために懸命(けんめい)に努力していることを、子
供は少しも理解していないこと。 |
老い木に花 |
一旦(いったん)弱ったものに再び勢いがつくこと。 |
老いたる馬は道を忘
れず |
経験を積んだ人は、物事の方針や判断を誤らない。 |
老いては子に従え |
親は年をとったら、子供の言うとおりに従ったほうがよい。 |
負うた子に教えられ
て浅瀬(あさせ)を渡
(わた)る |
背に負われた子供に、浅いところを教えてもらって川を渡る。
賢い者も老練(ろうれん)な者も、時には、愚(おろ)かな者や
未熟(みじゅく)な者に教えられることがある、という意。 |
大男総身に知恵が回
りかね |
体ばかり大きくて愚(おろ)かな男をあざけっていう言葉。 |
起きて働く果報者(か
ほうもの) |
体がじょうぶで働けるのは幸福であること。 |
起きて半畳(はんじょ
う)寝て一畳 |
どんなにりっぱな家に住んでも、人一人が占める広さは起き
ているときは半畳あれば足り、寝るときは一畳もあれば足り
る。むやみに富貴(ふうき)を望んでもつまらない。 |
奥歯に衣(きぬ)を着
せる |
事実をはっきり言わずに、思わせぶりな言い方をする。いやみ
な言い方をする。 |
驕(おご)る平家は久
しからず |
栄華(えいが)を極(きわ)め、勝手なふるまいをする者は、長
くその地位を保つことはできず滅びてしまう。有頂天(うちょう
てん)になっていると、いずれはその座からおろされるというこ
と。 |
教うるは学ぶの半
(なか)ば |
人に教えることは、半分は自分の勉強になる。 |
同じ穴(あな)の狢
(むじな) |
一見、かかわりがないように見えて、本当は仲間であること。
狢はタヌキ、またはキツネのこと。 |
鬼(おに)に金棒(か
なぼう) |
もともと強いのに、さらに強いものが加わること。 |
鬼のいぬ間に洗濯
(せんたく) |
気を使ったり怖(こわ)い人がいない間に、ゆったりとくつろぐ
こと。 |
鬼の霍乱(かくらん) |
体がじょうぶで、ふだんは病気をしたことがない人が、珍(め
ず)しく病気になることのたとえ。 |
鬼の目にも涙(なみ
だ) |
鬼のように情がなくひどい人でも、時にはやさしい気持ちをも
つこともある。 |
帯(おび)に短し襷(た
すき)に長し |
帯には短くて使えず、たすきには長すぎてじゃまになる。中途
半端(ちゅうとはんぱ)でどちらの役にも立たないたとえ。 |
溺(おぼ)れる者は藁
(わら)をも掴(つか)む |
今にも溺れそうな者は、ワラのような頼りないものでもそれに
すがって助かろうとする。危急(ききゅう)の際にはどんなもの
にも頼るようになる、という意。 |
思い立ったが吉日
(きちじつ) |
しようと思い立った日が、それをするのによい日である。思い
立ったらすぐにやるのがよい。 |
親思う心にまさる親
心 |
子が親を思う心よりも、親が子を思う心のほうが深い。 |
己(おのれ)の欲(ほ
っ)せざるところは人
に施(ほどこ)すこと
なかれ |
自分の嫌(いや)なことは他人だって嫌なのだから、他人にし
むけてはいけない。 |