ひいきの引倒し |
あまりひいきしすぎて、かえって悪い結果になること。 |
非学者論に負けず |
学問のない者は学問をした者と議論する場合にはかえって負
けないものだ。道理のわからない者はいくら筋道(すじみち)
のたった話をされても、その意味や負けたことがわからないか
ら、あくまでも自分の暴論(ぼうろん)を主張してゆずらない。 |
引かれ者の小唄(こ
うた) |
刑場に引き連れていかれる罪人が、平気を装(よそお)って小
唄を歌う。負け惜しみに、しいて強がりを言うこと。 |
庇(ひさし)を貸して母
屋(おもや)を取られ
る |
ほんの軒先(のきさき)を貸したのに、しまいには家全体を取
られてしまう。自分の持ち物の一部を貸したため、言いがかり
をつけられて、ついにその全部を奪(うば)われるようになる。
恩を仇(あだ)で返される、という意。 |
皮相の見(けん) |
うわべだけを見て、内容について考えないこと。 |
匹夫(ひっぷ)の勇 |
思慮(しりょ)もなく、単に血気(けっき)にはやるだけの小さな
勇気。「匹夫」は低級な男。 |
必要は発明の母 |
必要にせまられると、やむなく工夫(くふう)や発明がなされ
る。 |
火に油を注ぐ |
勢いがあるものをあおりたてて、さらに勢いをつけてしまうこ
と。 |
人の噂(うわさ)も七
十五日 |
噂というものは、しだいに忘れられていくということ。 |
人の口に戸は立てら
れぬ |
世間の口はうるさいもので、とかくの批評を防ぐことはむずか
しい。 |
人のふり見て我がふ
り直せ |
人の行動のよい点や悪い点を見て、自分の行動を反省し欠点
を改めよ。 |
人は一代名は末代 |
人の肉体は一代限りだが、業績や名誉は長く後世に残る。 |
火の無い所に煙(け
むり)は立たぬ |
火の気のないところから、煙が立つことはない。多少であれ噂
(うわさ)が立つのは、何か原因があるものだ。 |
百聞(ひゃくぶん)は
一見にしかず |
人の話を何度も聞くよりも、一度実際に自分の目で見たほう
がよくわかる。 |
百里を行く者は九十
里を半ばとす |
百里の道を行こうとする者は、九十里行ってやっと半分まで来
たと考えよ。何事も完成に近づくと気がゆるみ失敗しやすいか
ら、九分どおり済んだあたりを半分と心得て努力せよ、という
意。 |
冷や飯を食わせる |
冷たい態度であしらうこと。 |
氷炭(ひょうたん)相
容(あいい)れず |
性質がまったく反対で、合わないこと。 |
瓢箪(ひょうたん)か
ら駒が出る |
ひょうたんの中から本物の馬が飛び出す。考えもつかなかった
ところから、思いがけない結果が出ること。 |
貧(ひん)すれば鈍
(どん)する |
貧乏になると、利口な人も愚(おろ)かになる。 |
貧乏(びんぼう)暇
(ひま)なし |
貧乏な者は生活に追われるので、忙(いそが)しくて時間のゆ
とりがない。 |