ことわざ(諺)色々



 ら行 わ行

あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行

来年のことを言えば
鬼が笑う
だれも将来のことを前もって知っている人はいないということ
のたとえ。
楽は苦の種 苦は楽
の種
種とは物事の始まりを表している。今楽をすれば後で苦労し、
今苦労しておけば後で楽をすることができる。すなわち、苦と
楽はいつもついてまわるということ。
李下(りか)に冠(かん
むり)を整(ただ)さず
他人から疑(うたが)いを受けやすい行為はしないほうがよい
たとえ。李とはスモモのこと。スモモの木の下で冠を直すと、
スモモの実を盗(ぬす)んでいるように疑われるから。
理に勝って非に落ち
道理の上では勝ちながら、事実上は負けること。
流言(りゅうげん) 根も葉もないうわさ。デマ。
竜住む池は水かれず 勇者や賢い人がいる国は滅びない。
両手に花 同時に二つのよいものを持つこと。
両刃(りょうば)の剣
(つるぎ)
とても役に立つのだが、その反面大きな害をおよぼすおそれ
もあるもののたとえ。
良薬は口に苦(に
が)し
自分の身のためになる忠告は、耳に聞きづらい、というたと
え。
両雄並び立たず 同じような力を持つ英雄(えいゆう)は必ずどちらかを倒(た
お)すまで争うから、並び立つことはない。
綸言(りんげん)汗
(あせ)の如し
君子(くんし)の発言は一度口にすると取り消すことができな
いこと。汗は一度出ると体内にもどすことはできないのと同じ。
「綸言」は君子の命令のこと。
類は友を呼ぶ 趣味や志が似ているもの同士は自然と集まる。
例外のない規則はな
どんな規則にも必ず例外があるように、全てが理屈(りくつ)だ
けで解決できるわけではない。
隴(ろう)を得て蜀(し
ょく)を望む
欲望に限りがないことのたとえ。後漢の光武帝(こうぶてい)
が、隴右(ろうゆう)地方を得た上にさらに蜀を手に入れようと
した故事。
六十の手習い 年取ってから学問を始めること。
論語読みの論語知ら
書物を読んでも、その本当の意味をわかっていないこと。
論より証拠(しょうこ) 言い争いの時には証拠を出すのが物事をはっきりさせるいち
ばん良い方法である。



 わ行 ら行

あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行

災いを転じて福とな
悪い出来事があってもくじけずに、むしろそれをうまく利用して
幸福をつかむきっかけにする。
和して同ぜず 人とのつきあいは、調和するように心がけるべきだが、むやみ
に妥協(だきょう)したりしてはいけない。
渡(わた)りに舟 何かをしようと思っているところへ思いがけなく都合の良いこ
とがおこること。
渡る世間に鬼はない 世間には薄情(はくじょう)な人ばかりであるということはなく、
情け深い人もいる。
笑う門(かど)には福
来る
いつもにこにこしている門(もん=一族、一家族)には自然と
幸福がやってくる。
われ鍋(なべ)にとじ
蓋(ぶた)
破損(はそん)した鍋にも、それに似合う繕った蓋があるという
ことから、似通った者同士が結婚する。だれにでも相応の配偶
者(はいぐうしゃ)がある、という意。