孟母(もうぼ)三遷(さ
んせん)の教え |
子どもの教育には環境が大切である。孟子(もうし)の母はは
じめ墓(はか)に近いところに住んでいたら、幼い孟子が墓
(はか)を作る遊びばかりするので市中に引っ越した。ところが
今度は商いのまねをして遊ぶ。そこでさらに学堂のそばに引っ
越したら今度は祭礼の儀式(ぎしき)のまねごとをして遊ぶよ
うになったので、この場所に住みつづけることにしたという故
事による。 |
本木(もとき)に勝る
末木(うらき)無し |
「幹(みき)」よりも優れた枝(えだ)はないということから、どん
なに色々比べてみても初めに選んだ物がよい、という意味。 |
餅(もち)は餅屋 |
物事にはそれぞれ専門(せんもん)があり、何事もその専門家
にまかせるのが一番いいということ。 |
元の木阿弥(もくあ
み) |
再び以前の状態にもどる。 |
物言えば唇(くちび
る)寒し秋の風 |
何事も物を言えばあとでたいてい後悔(こうかい)する。特に人
の悪口を言ったあとは自分自身がいやになる。 |
桃栗(ももくり)三年
柿八年 |
どんなことでも、やりとげるにはそれなりの年月をかけなけれ
ばならないということ。 |
貰(もら)う物は夏も
小袖(こそで) |
人からもらう物なら、不要の品でも何でも辞退(じたい)しな
い。欲の深いことのたとえ。 |
門前市をなす |
門の前に市場が出来るほど、その家に出入りする人が多く集
まっているようす。 |
門前雀羅(もんぜん
じゃくら)を張る |
訪れる人がだれもいなくて寂(さび)れているようす。訪問客が
なくなり、門の外に雀(すずめ)が群がって、網(あみ)を張って
雀(すずめ)を捕らえることができるという意味。 |
門前の小僧(こぞう)
習わぬ経を読む |
寺の門前に住む小僧は、ひとりで聞き覚えてお経を読む。ふだ
ん見たり聞いたりしていると、習わなくても、自然にそれを覚え
るものである。 |