メニューをクリックすると解説文が出ます。
※文字が灰色のものは解説を省略しました。
◆ここに解説文が出ます◆
※メニューバーからたどらなくても、オブジェクトを右クリックすると「変形」全メニューを選択できる。
移動
選択オブジェクトを数値入力で移動する。コピー移動もできる。パターン作成などに便利。
個別に変形
複数のオブジェクトに、一斉に回転・拡大縮小・移動などの変形をかける。ランダムに変形することもできる。
ツールを使って複数のオブジェクトを一斉に回転・拡大縮小しようとすると配置がずれてしまうが、このメニューだと移動せずにその場で変形できる(あるいは指定距離だけ一斉に動く)。チラシなどで複数の同じオブジェクトを一斉に変更したい時に便利。
※メニュー名が機能に即していない。しかし「一斉に変形」というのも少し違う。しいて言えば「個別に一斉変形」か・・。
オブジェクト同士の前後関係を設定。
複数のオブジェクトをグループにまとめて一括選択できるようにする。
オブジェクトを選択できなくする。レイヤーパレットの「ロックを切り換え」ボタンと同じだが、複数のオブジェクトをロックする場合はこちらが速い。
選択オブジェクトを表示/非表示にする。レイヤーパレットの目玉ボタンと同じだが、複数のオブジェクトの場合はこちらが速い。
オブジェクトの線と塗り、パターン、グラデーション、ブレンドなどを個々のオブジェクトに分割できる。分割されたオブジェクトはグループ化されている。パターンの1部分を変えたい時などに使う。
線が無く、塗りにもパターンやグラデーションがかかっていないオブジェクトの場合は、本メニューは使えない。
※スタイルやブラシストロークを分割する場合は「アピアランスを分割」を使う。
※9.0では破線の分割はできない(1本線になる)。CS2ではできるらしい。
オブジェクト
ブレンドをオブジェクトに分割する。「ブレンド>拡張」と同じ。
ただしこれをOFFにして、「塗り」「線」のみで分割すれば、ブレンド自体は維持したまま、塗りや線を編集できる(編集内容に応じてブレンドも同時に変わっていく。例えば線を消去すれば塗りのブレンドに変わる)。
塗り
塗りにかかったパターン・グラデーションを分割する。
線
線を塗りと分離する(「パス>パスのアウトライン」とほぼ同じだが、より複雑に分割される場合がある。単に線をアウトライン化するだけなら「パスのアウトライン」を使った方がよい)。
なお線にかかったパターンは分割されない。
グラデーションの分割・拡張
グラデーションをグラデーションメッシュまたは複数のオブジェクトに分割することによって、グラデーションに部分修正を加えることができる。
スタイルやブラシストロークをオブジェクトに分割して、部分修正できるようにする。
スウォッチ(パターン・グラデーション)やブレンドを分割する時は「分割・拡張」を使う。
透明部分を分割してラスタライズする。アートワークの透明部分がうまく印刷できない時の対策として。
選択したオブジェクトをビットマップデータに変換する。
オプション
クリッピングマスクを作成
通常はバウンディングボックス内が全てビットマップ化され、フィルタなどをかけた時に背景にまで効果が及んでしまうが、これをONにすればパス外の不要部分がマスクされ、ラスタライズされない。
オブジェクトの周りに○mm追加
指定数値分のピクセル(=余白)を画像に追加する。
グラデーションメッシュを正確に作りたい時に使う。ツールと違い、メッシュを数値入力で均等分割できる。
メッシュポイントをダイレクト選択ツールで複数選択し、K値を上げることで、部分的な陰影が作れる。(グラデーションメッシュツールを使って選択してもよいが、複数選択ができない)
メッシュをかけたオブジェクトは、なぜか線が消去され、設定できなくなってしまう。線をつけたい場合は、後で前面ペーストで対処する。
また、グラデーションメッシュは複合パスのオブジェクトには適用できない。
連結
離れたパスの端点同士をセグメントでつなぐ。端点はダイレクト選択ツールでshift選択。
スムーズ
つないだ両方のパスが方向線で連動して動く。
コーナー
方向線を動かすと片方のパスしか動かない。連続山形と同じ感じ。
平均
選択した複数のアンカーポイントを水平軸、垂直軸で整列させる。「2軸とも」を選んだ場合はアンカーポイントを1点に集める。
パスのアウトライン
線をアウトライン化する。「分割・拡張」と似ているが、分離された塗りをグループ化しない。
なお、破線はアウトライン化できない(1本線になる)。
パスのオフセット
選択オブジェクトを一定の距離で拡大・縮小したコピーを作る。「拡大・縮小」と違い、角の形状をラウンド(丸くする)やベベル(切り落とす)に設定できる。アウトライン化した文字を角丸にするのに使ったりする。
※袋文字を作る場合、アウトライン化した文字を普通に拡大縮小すると、各文字を中心に膨らんでくれないため、うまくいかない。そのためこの機能を使う。
※アートワークの余白を指定数値幅で塗り増ししたい時にも便利。
単純化
鉛筆やブラシのストロークなど、凸凹しすぎたパスのアンカーポイントを間引いて滑らかにする。
アンカーポイントの追加
アンカーポイントを倍々で増やしてくれる。「フィルタ>パスの変形」を使う時の前準備などに。
分割
前面オブジェクトで背面オブジェクトを分割する(切り抜くわけではなく、塗りは維持されて分割線のみが入る)。ナイフツールよりも凝った分割を手早く作れる。
パスファインダパレットの「分割」に似ているが、こちらは切断後に前面オブジェクトが消える。
なお、グラデーションメッシュなど、パスが複雑すぎるオブジェクトは切れない。
(パターンやグラデーションなど、パスと関係のない部分が複雑なオブジェクトは切れる)
パスの削除
作業過程で発生したゴミパスを削除する。仕上げの確認時に行う。
ブレンドオプション
間隔
ブレンド間隔を設定する。
「ステップ数」や「距離」は、等間隔の罫線を引く時にも便利。表組みにも使える。
方向
「パスに沿う」を選ぶと各ステップがブレンド軸に沿って傾く。高速移動を描きたい時に使える。
拡張
個々の階層を全てオブジェクト化する。部分修正したい時などに。「分割・拡張」とほぼ同じ。
ブレンド軸を置き換え
あらかじめ作成したブレンドを、別途作成したパスに沿わせる。これによりブレンド方向をジグザグにしたりカーブさせられる。高速移動を描きたい時に便利。
※ただし、単にカーブやジグザグさせるだけなら、ダイレクト選択ツールやアンカーポイントの追加/切り換えツールで、ブレンド軸の端点または角のアンカーポイントを操作して直接変形できる。このメニューは既存の何らかの形状に沿わせたい時や、メモリが少なくてブレンドの再描画が遅い時に使う。
ブレンド軸を反転
始点と終点のオブジェクトを逆にし、ブレンドも反転させる。いろいろなイメージを試してみたい時に。
前後を反転
階層の重なる順番を反転する。ブレンドの中間点・終点などがやたら目立つ時はこれをすると直ることも。
前面オブジェクトの形状で背面オブジェクトを見かけ上切り抜く。背面オブジェクトは実際には消えていないので、ダイレクト選択で前面オブジェクトを動かすことによって切り抜き表示部分を変えられる。
※不透明マスクとの違い
◆クリッピングマスクはグラデーションマスクをかけることができない。
◆クリッピングマスクのマスクオブジェクトは、ダイレクト選択することで塗り・線の色を設定できる。塗りは背面オブジェクトのさらに背面となり、線は背面オブジェクトの前面となる(窓枠のような感じ)。不透明マスクのマスクオブジェクトは、消去され選択できない。
◆クリッピングマスクは「編集>選択>マスク」で選択できるが、不透明マスクは選択できない。
※Photoshopのクリッピングマスク(7.0以前:クリッピンググループ)との違い
Photoshopのクリッピングマスクは最背面レイヤーの形状で前面レイヤーを切り抜くので、感覚が正反対。Illustratorのクリッピングマスクにより近いのは「レイヤーマスク」である。
複数のパス(オブジェクト)を1つのパスとして統合することにより、前面オブジェクトで背面オブジェクトを切り抜ける(前面オブジェクトが背面オブジェクトを含んでいる場合は、背面オブジェクトの形状で切り抜く。いずれにしても、実行後のオブジェクトは背面オブジェクトの線・塗りになる)。これにより、穴あきオブジェクトを簡単に作れる。
複数のオブジェクトを複合パスにすれば、グラデーションを複数のオブジェクトにまたがってかけることができる。
多重の複合パスがうまく作成されない場合は、重なっているオブジェクトを1つずつダイレクト選択し、属性パレットの「パスの方向反転をオン/オフ」をクリックして反転を切り替える。すると別の重なり部分も反転してしまうが、その場合は順番にオブジェクトを選択して反転させていけば、思った通りの抜きができる。
複合パスにはグラデーションメッシュが適用できない。複雑すぎるからか。
複合パスを解除すると、複合パス時のペイント属性が個々のパスに適用される(複合前の状態には戻らない)。
※パスファインダパレットの「前面オブジェクトで型抜き」との違い
◆前面オブジェクトが背面オブジェクトに完全に含まれている場合は、いずれも同じ。(前面オブジェクトは消え、切り抜き部分の線の色・線幅は背面オブジェクトのものになる)
◆前面オブジェクトが背面オブジェクトからはみ出ている場合は、はみ出した部分が背面オブジェクトの塗り・線で残る。(「前面オブジェクトで型抜き」ははみ出し部分も消えてしまう)
◆前面オブジェクトが背面オブジェクトを完全に含んでいる場合は、「前面オブジェクトで型抜き」はエラーとなり使えない。(「背面オブジェクトで型抜き」を使う)
アートボードに合わせたトンボを作成。枠にしたいサイズの長方形をあらかじめ作っておき、それを選択した状態で「トンボ>作成」をすると、そのサイズに合わせたトンボが作成される。
なお、この場合線幅は加味されず、塗りの領域に対してトンボが作成される。
「フィルタ>クリエイト>トリムマーク」との違い
◆トンボは1つのファイルに1つしか作成できず、新しく作成すると古いものが消える。
トンボを移動・編集することはできないので、位置を変えたい場合は作り直す。
◆トリムマークはどんな図形を選択しても作成可能。
設定
グラフのスタイル、座標軸の位置、目盛りの本数などの詳細設定ができる。
データ(グラフデータパレット)
グラフの数値データを入力・編集する。
データの読み込み
タブ区切りテキストファイルを読み込める。Excelなど表計算ソフトのデータは、直接コピー&ペーストすることもできる。
行・列置換
データ表の行と列を入れ替える。
xyを入れ替え
「散布図」でX軸とY軸を入れ替えるらしい・・。(使ったことがないので詳細不明)
セル設定
パレットのセルの最大ケタ数、小数点以下のケタ数を設定。
復帰
「適用」クリック直後の状態まで復帰。
適用
データパレットに入力したデータをグラフに反映させる。
デザイン
自分で作ったオブジェクトを、グラフのデザイン(マーカー)用に登録できる。登録したデザインは「棒グラフ」「マーカー」メニューで呼び出せる。
棒グラフ
「デザイン」で登録したオブジェクトを、棒グラフのデザインとして呼び出す。また、呼び出したデザインに回転を加えたり、1デザイン当たりの単位数値を設定することができる。
マーカー
「デザイン」で登録したオブジェクトを、折れ線グラフ等のマーカーに使える。