Illustrator 9.0
Memorandum

Illustrator関連用語の解説です。
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関連用語

カラー用語

 

 

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用語集

LZW
GIF、TIFF、PDF等に共通するデータ圧縮アルゴリズム。転じて、それらのファイル形式の総称。
(GIFやTIFFのファイルを、JPEGファイルに対して「LZW」ということがあるらしい・・)

PPDファイル
PostScript Printer Descriptionファイル。PostScript出力機における解像度など、機種依存の情報を記述したファイルのこと。IllustratorのファイルにはPPDファイルが埋め込まれており、印刷時にPostScriptプリンタドライバがこれを参照する。

ストローク
(Illustrator/Photoshopでは)ブラシツール等のペイントツールの軌跡のことを指す。

セグメント
パスの(アンカーポイント間の)線のこと。

方向線
アンカーポイントから出る2本のハンドルの線部分のこと。

方向点
アンカーポイントから出る2本のハンドルの末端の点のこと。

◆制作ワンポイント

Web
*Webデザインでは通常、強調の意図でゴシック系のフォントが多用されるが、柔らかさや高級感が求められる女性向けサイトのデザインでは、明朝系フォントを使う。

DTP
*複数ページに渡る印刷物を制作する時は、まず基本レイアウトを作って、そのコマ割りをガイド化し、ページ数分複製して横または縦に並べていく。こうすると全てのページのレイアウトが揃えられ統一感が出る。*また同時に、下層レイヤーでページと同じ大きさの白のボックスを各ページの下に敷き、さらに最下層レイヤー全面にグレーを敷く。こうすることで各ページが浮き立ち、イメージがつかみやすくなる(白バックだとページの境界が分かりにくい)。
そして、画面の倍率を130%程度に上げ、実際のページの大きさに近似させる(画面に紙を押し付けて測ると良い)。
これらの工夫によって、実際のイメージにかなり近い状態で画面表示させることができ、「印刷してみると何かイメージが違う…」という事態を減らせる。
*画像を配置して使う場合、元画像は解像度を変えずに等倍で読み込み、Illustrator上で縮小する。画面上ではつぶれて見えるが、印刷するときれいに縮小されている。元画像を縮小して配置するとぼやけた見え方になってしまう。
逆にWeb用素材を制作する場合は、画面そのままの見え方になるので、元画像を実際の表示サイズまで縮小してから配置したほうがきれいに見える。回転をかける場合も、元画像から回転させておく。

Tips
*正三角形を手早く描くには、星形ツールで描画中に↓を2回押して頂点を3つにすればよい。
*「背面オブジェクトを選択(Ctrl+Alt+[)」大きなオブジェクトに隠れたオブジェクトを選択するのにたいへん便利。選択したいオブジェクトの真上で、前面オブジェクトをクリックしてからショートカットキーを押すと選択できる。
*画像をマスクし、画像のみをダイレクト選択して移動・回転させると、マスクが窓のようになって、配置場所を固定したまま部分切り抜きの調整が簡単にできる。
*素材イラストなどがリアルすぎてなじまない場合は、不透明度を少し下げると良い。また、風景などは不透明マスクまたはPhotoshopでビネットをかけるとなじみやすい。

カラー

CMYK
シアン、マゼンタ、イエロー、黒の4色を重ねて色を作る。それぞれの色の値は0~100%。CMYを全て100%にすると黒になる。黒からCMYを引いて色を作っていくことから、減法混色と呼ばれる。
CMYKは色分解印刷の手法に対応したカラーモデルであり、印刷用アートワークを彩色する時には通常これを使う。
なおCMYKは、RGBと比べると色域が狭い(表現できる色数が少ない)。

HSB
色相(Hue:色合い。色相環0°〜360°で表される)
彩度(Saturation:鮮やかさ 0%~100% 0%でグレー、100%で原色)
明度(Brightness:明るさ 0%~100% 0%で黒、100%で白)
H0°または360°の時は赤。
S0%の時はHの値は一切効かず、Bの値によって変動するグレースケールになる。
B0%の時は他の値に関わらず黒、100%の時も他の値に関わらず白。

HSBは色を知覚的に分類するカラーモデルであり、画像補正でよく用いられる。

また、Webデザインにおいて、同じページで使うアートワークに一体感を出すには明度(B)を統一するのが基本であり、このような場合の明度確認・調節にもHSBカラーモデルが重宝する。

RGB
Red,Green,Blueの三原色を混ぜ合わせて色を作る。それぞれの値は0~255。全て255にする(全ての色=光を重ね合わせる)と白になる。逆に全て0にする(どの色も使わない)と黒になる。黒に三原色(光)を加えて色を作っていくことから、加法混色と呼ばれる。CMYKより色域が広いので、Web用など非印刷アートワークはRGBで彩色する。
※同一ページで使うアートワークに一体感を出したい場合は、一時的にHSBカラーモデルに切り換えて各色の明度を統一する。

Webセーフカラー
どんな環境のモニターでも正確な出力ができる色として、Webページデザイン用に用意された216色のインデックスカラーのこと。フルカラーのモニターが普及した現在、PCモニターで見ることを前提としたアートワーク制作であればWebセーフカラーにする必要はない(RGBを使えばよい)が、PDAや携帯画面(その多くは256色モニター)で見られる可能性がある場合は、Webセーフカラーで制作しないと正確に出力されない。

※Webページにおけるカラー出力について
Webページの文字色や背景色といった、HTML/CSSでのカラー指定は、ブラウザがコードを読み込んで出力するので、モニター以前に各ブラウザのカラー出力設定にも左右される。しかし画像ファイルの場合は色出力設定を自ら持っているので、その出力はブラウザに関係なく、モニターの出力色域だけが問題になる。

グレースケール
Illustratorのカラーモデルでは、CMYKのK値を0〜100%で表したものを指す。画像のカラーモードとしてのグレースケールは、通常の8bit/pixcelの場合、最大256階調の光度を表現できる。モノクロでは最も高画質のモードである。

スポットカラー
特色とも言う。蛍光色、メタリック、金銀など、プロセスカラーでは出せない色を表現する時に、CMYKインキに加えて使う。

プロセスカラー
色分解処理に使用される4色のインキカラー(CMYK)のこと。

レジストレーションカラー
特定の色の名称ではなく、色のregistration(見当合わせ)に使うための設定カラーを指す。このカラーを設定したオブジェクトは、4色の色版に分けても全ての版に入る(たいていの場合、CMYK全てを100%で塗っている)。Illustratorのトンボやトリムマークは、デフォルトでレジストレーションカラーになっている。