例えば、左写真は歯を削るドリルの先で、右写真のように診療チェアのユニットに接続して使います。 ドリルは、患者さんのお口の中に入り、唾液や血液に触れることはもちろん、ドリルの内部に唾液や血液・汚物が逆流するため、院内感染で最も注意しなければいけないものの一つとされています。
ドリルを患者様ごとに交換し、滅菌処理をしている医院は、実は国内ではまだほんの一部なのです。 どうしてでしょうか? それは、「滅菌はしてもしなくても患者さんにはわからない、手間がかなりかかる、高温で滅菌をすると機材・器具の劣化が起こり交換が早まる」からです。しかし、私たちえむら歯科は、「患者さんにはわからない」からこそやります。もし自分が治療を受ける立場だったら絶対に嫌だからです。
その滅菌能力によりヨーロッパでは、 クラスN(裸の固形物滅菌のみ、滅菌後すぐに使用要) クラスS(メーカーにより特定された製品の滅菌のみ) クラスB(医科の水準の滅菌) に分類されています。国内の多くに歯科医院のオートクレーブはクラスNに属します。 厳格な滅菌方法が定められているヨーロッパの歯科医院はクラスBのオートクレーブの設置が義務化されています。 (日本では、このクラスのオートクレーブの設置義務はありません。)