国際歯科連盟(FDI)が提唱するMinimal Intervention(最小の侵襲)の理念を基本にして治療をしております。 簡単に申しますと、「 歯科治療 において、歯はできるだけ削らない、歯の神経はできるだけ残す、歯はなるべく抜かない」ということです。 現代の歯科医学では、削ってしまった歯は二度と再生することはありません。抜いた後から新しい歯がはえてくることもありません。ですから、できる限り歯を保存する、悪くならないように予防することがとても大切なのです。
私は小さい頃からむし歯が多く、よく母に連れられ歯医者に行きました。見たことのない機械、独特の嫌な臭い、怖そうな先生、注射された時の痛み、削られたときの痛みや音、歯を抜かれたときの音、予約の日の憂鬱、よく覚えています。歯医者は大嫌いでした。いまだにあの頃の思いを忘れられないでいます。
歯科技工(つめもの・かぶせもの・入れ歯などを製作すること)が好きで大学卒後、阪大付属病院の補綴(ほてつ)科へ進みました。そんなこともあり、休日はよく入れ歯(義歯)の技工をしております。