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ダイヤモンドの美しさと4C-ダイヤモンドの選び方

  4Cについてのグレードはもうご存知の方も多いかと思います。 特に弊社の4Cページをご覧いただいた方は飽きるほどかもしれません・・
あまりに長く、深い面もありますので、ここでは具体的に何がお勧めか サラッとご案内いたします。

 指輪の相場-どれ位するものなの?

婚約指輪のお値段相場 今まではお給料の3か月分というのが一般的でしたが それでは50万円程度になります。
時代を反映してか、最近は30万〜40万円くらいが 一番多い売れ筋路線です。
又、結婚指輪はペアで約21万円です。


 R&Bで行こう!!
  R&B??? リズム&ブルース? 何それ?と思われるかもしれません。
先ほど相場は30万〜40万としましたが、一般的に婚約指輪用のダイヤモンドは
カラーD〜F、クラリティVS以上、カットはVery Good以上(出来ればエクセレン ト)という 最高級品をお薦めするのが慣わしになっています。
もちろん、異論はありません。 ただ、皆さんがお買い求めになるダイヤモンドは殆どが0.5ct未満です。
このサイズの場合は、グレードを落としても影響の度合いが少なく 例えば0.3ctの石で4Cの内
カットだけがgoodとexcellentと異なる場合2グレードもことなりますが、一般の方ではまず肉眼で見分けがつかないと思います。
そういった意味で、少しだけグレードを落としてリーズナブルな価格にしつつ 見た目の美しさも犠牲にしない
そんな条件でご案内したいと思います。 Reasonable & Beautyで行きましょう。
ただ、価格を抑えても、 婚約指輪、結婚指輪で最低でもそれぞれ15万円程度のご予算はご準備いただきたいと思います。
まず、知っておいていただきたいのは
カラーがD〜G、クラリティがVS以上は上級品だということ。
そして、デビアスグループでも2011年11月現在に公示されていますが、市中に出 回るダイヤモンドの内
カラーL、クラリティSI、カットVery Good、0.14ct以上のものでも1%程度という ことです。
ですので、これからご案内するグレードでも十分に美しく良質ということを認識 して頂きたいと思います。
本来はデータで決めるものではありません。ご自身の感性と美しいと思えるかどうかで決めて頂くのが本当のの宝石の選び方です。
4Cだけで決めるものではありませんが、インターネットでは写真とデータ で判断するしかない世界ですよね。
そこで、
WEBで0.5ct未満の石で婚約指輪をご購入という事に限定したアドバイスをご紹介いたし ます。


 キャラット
 これはお好みでお選び下さい。ただ、ソリテール(一石だけ留めたもの)では最低0.2ctはないと存在感がありません。
できれば
0.3ct以上がお勧めですが、少し価格を抑えたいのでしたら0.3ctを少しきる0.27〜0.29ctといったところは
見た目は殆ど変わらないサイズにもかかわらず、価格が少し下がりお得になります。

 カラー


◎お勧め  ○良い △お好みでお選び下さい。 

 ダイヤモンドは無色〜グレードが下がるにつれ黄色味又は褐色味を帯びます。
しかし、黄色味があるほうが温かみがあって良い。縁起もよさそうと感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
ここでは純白の花嫁にならい、あくまで無色を良いという考えで選定します。

G-Jでニアカラーレス (near colorless )は殆ど無色ですが

ホワイト系の金属にセットする場合は出来ればHまで
でお選びいただければと思います。
又、イギリスではHまでをcolorlessとする考え方も広く知られていて一般的ですし、実際にGとHではほぼ見分けはつきません。

カラーIですと正面(フェイスアップ)からは無色に見えますが、Gあたりと比べると
やや黄色味(といっても何となく黄色で無色といえば無色に思える微妙な違いです。)を感じます。
鑑定機関がグレーディングをする際にはフェイスダウン(パビリオン側から)の状態で検査をしますが
実際にお使いになるときは、フェイスアップからご覧いただくわけですので、
若干黄色味を感じる
J寄りのIカラーの場合でも、ダイヤモンドの輝きの影響で殆ど気にならない程度の色味です。
また、I以下のカラーの場合は、黄色味を打ち消す為に敢えて蛍光性の強いものを選ぶ方法もあります。
そういった理由でIまでを○としました。

普段ダイヤモンドを見る事がないような一般の方でも他石を横に並べずに比較しない状態では
容易に色味があるのを感じとれるのはK、Lのグレードからです。
イエロー系の金属ですと地金の色が映りこみますので、J、Kあたりでも殆ど色味は気にならないでしょう。
欧米ではイエローゴールドも結構好まれますので、1ct未満ではJ〜Mあたりの需要も多いです。
日本でも結婚指輪に関しては以前はイエローゴールドもよく使われていましたので、地金を考慮するのも良いでしょう。

 クラリティ


○お勧め ×あまりお勧めできません

 可能ならVS以上が理想ですが、0.5ct未満の場合はSI1でもそれ以上のグレードとは殆ど違いはわからないでしょう。
ご予算を抑えるにはクラリティSI1で十分に美しい輝きを放ちます。SI2,I1でも一般のジュエリーとしては美しい輝きを
放ちますが、ブライダル用としてはお勧めできません。価格的にはSI2ではVS1の半分程度になります。
こちらをSI1に落として、その分カットやカラーのグレードを上げると一般的には、より透明に美しく感じますし
キャラットを大きなものとしたほうがゴージャスに感じます。

 カット


○お勧め ×お勧めできません

  ラウンドブリリアントの場合、良いカットであるほどブライトネスやシンチレーションといった輝きが顕著になり
クラリティや色味を感じにくくなる事も利点
です。
ですので、可能な限り上のグレードをご選択いただくことが理想です。ただ、グレードが高いカットの場合は歩留まりが悪く
価格が割高になる傾向があります。カットグレードは総合評価で決定されます。0.5ct未満でもシンメトリーは大切ですが
ポリッシュがfairでもそれほど影響は感じませんし、キューレットは日本に流通しているものは小さく通常考慮する必要はありません。
カラードストーンと比較するのは適切ではありませんが、ダイヤモンドのカット評価は全体的にとても厳しいもので
goodでも十分に美しいと思えます。 0.5ct未満でリーズナブルという点でGoodまでを○としました。
こちらのカットグレードレファレンスチャートをご覧になってもわかるように非常に細かいものです。


 宝石は自分自身を映し出す鏡
 
  ダイヤモンドに関連したジュエリーの歴史は前頁でご紹介しましたが
ジュエリーは時代、文化、持つ人の心のありよう、そういったものを大きく反映します。
例えば呪術的要素を人々が信仰し珠のようなものや十字架のようなシンボルを身に付けたり
現代ではブランド志向もある意味では呪術的といえます。
信仰の厚いイスラム圏では顔や胸元の肌は出さないため、足首のジュエリー「アンクレット」が発達しました。
中東、南アジア、アフリカではよく使われているジュエリーです。

  他にはレオナルド・ダ・ヴィンチの「婦人の肖像(La belle ferronniere)」で知られるヘアアクセサリーのような機能性を兼ね備えたフェロニエール
宮廷文化が華やかな時代はおなかに巻きつける「ストマッカージュエリー」、懐中時計から発展した腰にさげるジュエリー「シャトレーヌ」
人の死を悼むモーニングジュエリーはキリストの意匠や形見を入れたネックレスなども身につけられていました。
結婚式では「ティアラ」が使用されますよね。
 結婚指輪では16〜17世紀の中世ヨーロッパで用いられ始めたといわれる「ギメルリング」があります。
1本の指輪ですが、知恵の輪のように2本に分割出来る形なのですが
その意匠は、握り合う手、お墓の中の男女、乳児と骸骨、家、心臓などが表側や、石座の中に彫刻されていたりします。
心臓(ハート)や家(家庭)は理解できますが、私達の感覚では結婚指輪にお墓、乳児と骸骨というのはイメージがわきにくいことでしょう。
これは「メメント モリ」=死を忘れるなかれ。死を常に意識して生きなさい。という深い意味を持っています。
当時は疫病による病死や戦死が多く、今の日本のように寿命は長くありません。
お墓や乳児と骸骨というモチーフは人間の一生の儚さを象徴しています。
日々を共に支えあって、悔いの残らないよう大切に生きなさい。いつ訪れるわからない死にそなえなさいという教訓が込められています。

 日本でも徒然草に「人、死を憎まば、生を愛すべし。存命の喜び、日々に楽しま ざらんや」 という言葉があります。
死を意識するから生というものを強く意識できる。人を 心から愛することが出来る。
五体満足で暮らし、生きがいや働き甲斐をもって日々生活できることに感謝する というような意味だと思いますが
皆さんはこれからかけがえのないパートナーと人生を歩んでいかれることでしょう。
 「結婚は人生の墓場("はかば"ではなく"さかば"と読みます)である」 とよく言われますが この言葉はヨーロッパから伝わったもので
やはり”メメント・モリ”にも通ずる 部分があるように思います。
結婚することで墓場に一緒に入るパートナーが得られる。 一生添い遂げるのだから確かに結婚と墓場は同じようなものです。
 又、こうにも思えます。結婚することで今までの人生が終わり、生まれ変わるようなものである。
輝かしい未来へ向けて歩みだす新しい人生の中で、男女夫婦が自分の生きる意味を見出し天命を全うする。
これほどに結婚とは真剣に向き合う事も必要で人生にとって重く大きな出来事だと思うのです。

  天然の宝石は代々受け継がれ、語り継がれることのできる"本物"(真贋ということではなく、刹那的なものではな く、長く残るという意味です。)です。
携帯電話でツイートしたりゲームしたりも良いでしょう。でもそれは”刹那”。 次々と流れ消えていくメッセージやゲームに飽きたら終わりです。
おそらく5年後には、大切な思い出としての記憶
には残らないかもしれませんよね。そこをほんの少しだけ節約して、良いジュエリーをと思われませんか。
 宝石に興味がない男性は男が宝石ねぇ・・と思われるかもしれませんが、実際にご覧になられるとその美しさに魅了されます。
又、深く調べると地学、化学など科学的な部分も関わってくる為、興味が尽きな いのです。 実際に男性の宝石(石)コレクターは多数いらっしゃいます。
太陽光の下、ダイヤモンドを動かしながらその眩い煌きを眺めているときっと純 粋に美しいと感動して頂ける事かと思います。
中世のヨーロッパなど歴史を見ても初めは男性のほうが装身具を身に着ける ことも多く人間と同じには出来ないですが
鳥類もオスのほうが色鮮やかで美しかったりす る場合が不思議と多いのです。
男性にも潜在的に身を飾りたいという部分がどこかにあるのかもしれません。 本物の宝石で少しカッコをつけてみませんか??

婚約指輪はご新郎がこれからの人生をどの程度重く考えて いるか、自分自身を映し出す鏡のような物にも思えます。





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