吟道清峰流清峰流
f3
模範吟詠10 模範吟詠リストへ戻る
模範吟詠紹介
(其の十)
「題」
不識庵機山を撃つの図に題す
別名「川中島」
鞭声粛粛夜河過 ベンセイ シュクシュク ヨル カワヲ ワタル
暁見千兵大牙擁 アカツキニミル センペイノ タイガヲ ヨウスルヲ
遺恨十年一剣磨 イコン ジュウネン イッケンヲ ミガキ
流星光底長蛇逸 リュウセイ コウテイ チョウダヲ イッス
頼 山陽 作
江戸後期の儒者、詩人、歴史家。
日本外史を著し、尊王思想を大いに鼓吹した。
不識庵(謙信の法号)・機山(信玄の法号)・鞭声粛粛(馬を扱う鞭音も
静かに) 大牙(大きな大将旗)・流星光底(剣光一閃の下)・長蛇(大軍
の威武)
戦場を現した名画を前にして作詞、
永禄四年越後上杉、甲斐武田両軍の名高い川中島の戦。
謙信自ら信玄に一騎打ちを望んだが、十年の宿願空しく、
後に恨みを残した。
自動的に曲声は流れますが 再度試聴したい場合、一旦 別頁に移って 此処に戻れば
再生されます。
模範吟詠リストに戻る
「九」の頁へ
詩人、頼山陽へ案内の掲載ページ