もらいもの画像展示室


このページでは、資料画像を中心に紹介します。枠つきの画像をクリックすると大きな画像が出ます。

1:パンター戦車G型と国民突撃大隊(提供:高橋慶史さん)
 1944年12月のベルリンでツメリットコーティングが廃止された後期仕様のパンターG型を教材に吸着爆雷の使用方法を訓練する国民突撃大隊。パンターは装備品搭載前のブランニュー状態のままで訓練に狩り出されたようで、前面装甲板に記入された「558」の製造番号?もはっきりと見えます。ベルリンにあったメーカーはダイムラー・ベンツ社で、このパンターもダイムラー・ベンツ社製だったのでしょうか。

2:捕獲フランス戦車を使用するドイツ軍部隊(提供:高橋慶史さん)
 ドイツ軍では捕獲したフランス戦車にドイツ式のキューポラや無線機搭載などの改修を施して使用しましたが、このオチキスH38にも同様の改修が行われているのがわかります。もちろん最前線での運用は無理で、後方での警備部隊や訓練部隊で使用され、ドイツ製戦車の不足を補いました。グランドパワー別冊「ノルマンディ上陸戦闘(2)」のP66に別アングルの写真があり、「第100特別戦車大隊」の所属と解説がついています。

ノルマンディー/コタンタン半島の「第100教育及び補充戦車大隊」についてはこちら

3:ルーマニア軍の38(t)戦車(提供:高橋慶史さん)
 ルーマニア軍は1943年にドイツ軍から50両の38(t)戦車の供与を受け、T-38と呼んで使用しました。この時期になるとドイツ軍で38(t)戦車を使用している部隊はすでに無く、中古戦車を体よく押し付けられたわけです。 写真の戦車は砲塔のリベットや廃止された車体機銃からG型で、PANZER臨時増刊「ドイツ軽戦車」によると「ルーマニア第1王立機甲師団」の所属車輌と解説されています。

4:ドイツ軍の軍馬、W号戦車(提供:滝口 彰さん)
 肝心の戦車がぶれてしまっているのが残念ですが、1945年5月8日に撮影されたW号戦車J型。歩いている人たちものんびりムードのようで、すでに戦闘は終結して最後まで生き残ったW号戦車は、これから降伏のための集結地に向かっているのでしょうか。撮影場所は残念ながら不明です。

5:カルストイェーガーその1(提供:高橋慶史さん)
 従来「第18SS警察山岳猟兵連隊」と言われていた写真ですが、最新の資料によりなんと「カルストイェーガー」であることが判明しました。この写真は1942年にスロベニアで撮影されたものと言われていますので、撮影時期が正しければ「カルスト防衛中隊」が編成された10月ごろの撮影かもしれません。この三人を写した写真は逆アングルのもの(兵士の右側から写したもの)もあり、右袖にSSタイプの「エーデルワイス章」を着けているのが写っています。

6:カルストイェーガー(?)その2(提供:高橋慶史さん)
 この写真の正体がまたわからなくなりました。新しい資料本を見るとどうやら「カルストイェーガー」ではない様子。7.5cm軽歩兵砲は歩兵への火力支援に使用されましたが、「カルストイェーガー」はゴムタイヤではなく鉄製車輪の砲を装備していたようです。この写真ではゴムタイヤを付けた車輌牽引タイプですが、鉄製車輪の馬車牽引タイプもありました。牽引しているトラックのナンバーは「SS73004」とこれまた武装SS用のナンバーとなっています。
2005.10.23 更新




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