河童は愛嬌のある妖怪ですが、また一面では、人間に憑(つ)いたり祟(たた)ったりするところがあり、人間に恐れられました。
河童憑きは、心身消耗し、記憶喪失症のようになり、フラフラ行動するというのが普通である。
おすの河童が憑いた女は、みだらなことを喋りまわるようになるという。
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このような河童憑きを落とす方法は、どこの地方でも荒縄でしばりあげ、祈祷(きとう)をしてもらう方法である。 ただし、その時にくくった荒縄を水でぬらしてはいけない。水を得ると水の精霊が生きかえり、力を得て荒縄を切ってしまうからである。
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