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司法書士の独学におすすめの問題集・過去問【徹底比較!】

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司法書士の独学におすすめの問題集・過去問

更新日:2023年10月7日

司法書士のおすすめ問題集・過去問

 司法書士の受験勉強を『独学』で進めようとしたときに一番悩むのが、テキストや問題集(過去問)などの教材とその使用方法だと思います。

 このページでは、私自身が司法書士試験に合格した際に実際に使用した問題集を含め、司法書士の独学におすすめの過去問・問題集をご紹介しますので、独学で勉強する際の参考にしてください。

 なお、このページでは、問題集のほか「要点整理テキスト(まとめ本)」や「書式雛形集」などもご紹介しています。

※ テキストはこちら⇒司法書士の独学におすすめのテキスト

※ 六法はこちら⇒司法書士のおすすめ六法

【執筆者】
㈱モアライセンス代表 大西雅明

市役所に22年間勤めた元公務員。宅建士、行政書士、司法書士、土地家屋調査士などの国家資格に合格し、15年以上にわたって当サイトで情報発信している。
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このページの目次

司法書士の独学におすすめの過去問

司法書士の独学におすすめの過去問

 司法書士の過去問としては、平成元年以降(科目によっては昭和57年以降)の全過去問を分野別に収録したLEC司法書士 合格ゾーン択一式過去問題集が定評があります。

 また、Wセミナー司法書士パーフェクト過去問題集(平成26年度版から「択一式過去問集」から改題)も同様の収録内容となっており、この2つの過去問が、司法書士試験の定番の過去問題集です。

司法書士択一式厳選過去問集(伊藤塾)
(旧 伊藤塾セレクション)

 司法書士の過去問題集としては、上記のとおりLECやWセミナーの過去問が定番とされていますが、私が勉強を始めた当初、これらよりも後発(2007年創刊)の過去問ですが、問題数が絞られており、値段もお手頃伊藤塾の過去問「伊藤塾セレクション」を選びました。

第12版(2020年版)までは、「伊藤塾セレクション」として市販されていましたが、2021年版以降は、伊藤塾直販の「択一式厳選過去問集」へと移行しました。

司法書士 過去問題集 司法書士択一式厳選過去問集(伊藤塾)2024年合格目標新刊!
<伊藤塾直販>
全科目セット 13,200円
発送開始日:2023年8月8日

民法 3,500円
不動産登記法 3,500円
会社法・商法・商業登記法 3,500円
憲法・刑法・民訴法・民執法・民保法・供託法・司書法 3,500円

 この伊藤塾の過去問は、過去に出題された問題の中から、合格に必要な全論点を網羅できるよう厳選したうえで、体系的に整理された問題集です。

 司法書士試験合格者の過半数を輩出している伊藤塾が、「過去問演習はこれで十分」と言っていますので、これだけやれば十分なはずです。

 私は、司法書士の勉強を始めて2年目に、LECの合格ゾーンも全巻購入して使用してみましたが、その問題数の多さから1年ではとても解ききれないことが判明したため、合格ゾーンは諦めて、3年目にまた伊藤塾に戻しました。

※ Wセミナーのパーフェクト過去問題集についても、私にとっては問題量が多すぎるため、対象から除きました。

LEC・Wセミナー・伊藤塾の過去問の比較

 過去問  分冊 ページ
合計
価格
合計
LEC(合格ゾーン)(2024年版) 10分冊 6,084p 33,440円
Wセミナー(パーフェクト過去問題集)(204年版) 10分冊 5,992p 31,240円
伊藤塾(厳選過去問集)(2024年版) 4分冊 2,100p 13,200円

 厳選過去問集の収録問題数は、民法:250問、不動産登記法:250問、会社法・商業登記法:250問、マイナー科目:250問となっており、合計で1,000問が収録されています。

 1年分の過去問は70問ですから、1,000問ということは、問題量としては14年分の過去問に相当することになります。厳選と言っても、意外と多いですよね。

 合格ゾーンやパーフェクト過去問は、過去30〜40年分が収録されているわけですから、それに比べると半分〜3分の1に厳選されていることになります。

 ちなみに、分厚さは下記の写真のように、約13cmあります。けっこうなボリューム感ですよね、、、合格ゾーンとかは、どれだけ凄いボリュームなんだ。。。

過去問の厚み計測写真

 ちなみに、伊藤塾の直販になってから、完全な書籍としての製本ではなく、下記の写真のように、ペリペリッと引き剥がせるような製本で、26穴のバインダーに挟めるようになっています。

伊藤塾の過去問1

 ページの構成は、右ページが問題、その裏面(左ページ)が解答・解説というレイアウトです。

伊藤塾の過去問2

 この過去問の使い方やバインダーに挟んだ写真などは、伊藤塾公式サイト「司法書士 過去問シリーズ」で写真入りで説明されていますので、そちらをご確認ください。

司法書士 オートマ過去問(Wセミナー)

司法書士オートマ過去問

 次にご紹介するのは、司法書士の独学におすすめのテキストで、一番におすすめしている基本テキスト「オートマシステム」に対応した過去問「オートマ過去問」です。(初版は2014年度版)

※画像・書籍名は、Amazonへリンクしています。
オートマ過去問 司法書士 山本浩司のオートマ過去問 (1) 民法(1) 2023年度

著者: 山本 浩司
出版社: 早稲田経営出版
発売日: 2022/10/23
ページ数: 544ページ
サイズ: 21 x 14.8 x 2 cm

価格:
3,190円
※2024年版の予約販売中(10/26発売予定)
過去問
民法(2)2023年度

2022/10/23発売
488ページ
2,970円
2024年版 10/26発売予定
過去問
不登法(1)2023年度

2022/10/29発売
400ページ
2,750円
2024年版 11/2発売予定
過去問
不登法(2)2023年度

2022/10/29発売
384ページ
2,750円
2024年版 11/2発売予定
過去問
会社法・商法 2023年度

2022/11/9発売
528ページ
2,750円
2024年版 11/7発売予定
過去問
商登法 2023年度

2022/11/13発売
368ページ
2,310円
2024年版 11/16発売予定
過去問
民訴・民執・民保 2023年度

2022/11/23発売
388ページ
2,750円
2024年版 11/21発売予定
過去問
憲法・刑法 2023年度

2022/11/23発売
304ページ
2,310円
2024年版 11/21発売予定
過去問
供託・司書法 2023年度

2022/11/23発売
224ページ
2,310円
2024年版 11/21発売予定

 この過去問は、五肢択一ではなく、肢別になっているのが特徴です。

 さらに、過去の全過去問ではなく、”必要な過去問はコレだけ”といえる重要な肢だけをセレクトした肢別過去問集になっています。

 厳選しているという意味では、伊藤塾の厳選過去問集とコンセプトは同じですね。

 ただし、ボリューム的には伊藤塾よりも多くなっていますので、肢別ということも考慮すると、伊藤塾よりもカバーしている知識は多いと考えられます。

厳選過去問集とオートマ過去問の比較

 過去問  分冊 ページ
合計
価格
合計
伊藤塾(厳選過去問集)(2024年版) 4分冊 2,100p 13,200円
オートマ過去問(2023年版) 9分冊 3,628p 24,090円

 「過去問演習は、これで十分」と言っている伊藤塾の厳選過去問集よりも多いということになりますので、伊藤塾を信じるか、山本浩司先生を信じるか、どちらを信じるか、、、という選択に迫られてしまいますね。。

 考え方としては、基本テキストでオートマを使っている場合は、独特な学習体系に準拠したオートマ過去問との相性がいいですし、それ以外の基本テキストを使っている場合は、伊藤塾の厳選過去問集を使う、という使い分けでよいのではないでしょうか。

オートマ過去問と厳選過去問集の使い分け
  • 「オートマシステム」のテキストを使っている
    ⇒ オートマ過去問
  • その他のテキストを使っている
    ⇒ 伊藤塾の厳選過去問集

司法書士 合格ゾーン ポケット判 択一過去問肢集(LEC)

司法書士 合格ゾーン ポケット判 択一過去問肢集

 さらに、私の受験生時代にはまだ出版されていませんでしたが、LECから「合格ゾーン ポケット判 択一過去問肢集」が発売されました。(初版は2022年度版)

※画像・書籍名は、Amazonへリンクしています。
過去問 司法書士 合格ゾーン ポケット判択一過去問肢集 1 民法I(令和6年版)新刊!

著者: 東京リーガルマインド LEC総合研究所 司法書士試験部
出版社: 東京リーガルマインド
発売日: 2023/8/31
ページ数: 349ページ
サイズ: 18.2 x 12.8 x 1.6 cm

価格:
2,970円
過去問
民法II(令和6年)
新刊!
2023/9/5発売
293ページ
2,750円
過去問
不登法I(令和6年)
新刊!
2023/9/8発売
248ページ
2,640円
過去問
不登法II(令和6年)
新刊!
2023/9/13発売
303ページ
2,640円
過去問
会社法・商法(令和6年)
新刊!
2023/9/19発売
371ページ
2,420円
過去問
商登法(令和6年)
新刊!
2023/9/22発売
329ページ
2,090円
過去問
憲法・刑法(令和6年)
新刊!
2023/9/27発売
233ページ
2,200円
過去問
民訴・民行・民保・供託・司書法(令和6年)
新刊!
2023/10/2発売
425ページ
3,080円

 この過去問には、合格するために「絶対に必要」な過去問の”肢”が厳選して収録されています。

 その点では、オートマ過去問と同趣旨の一問一答式の過去問集といえますね。

 オートマ過去問との違いは、まず、ポケット判というだけあって、サイズが小さいということ。(オートマ過去問はA5サイズですが、LECの過去問肢集はB6サイズ)

オートマ過去問と肢別過去問の比較写真

 さらに、収録数も、オートマ過去問より少ないです。

 とりあえず、民法1(総則・物権・担保物権)で比較してみたところ(2022年度版)、LECの過去問肢集は「約700肢」、オートマ過去問は「一問一答約930肢+五肢択一約70問=約1,280肢」が収録されていました。

LECの肢別過去問肢集とオートマ過去問の比較

 過去問  分冊 ページ
合計
価格
合計
ポケット判 択一過去問肢集(LEC)(2024年版) 8分冊 2,530p 20,790円
オートマ過去問(2023年版) 9分冊 3,628p 24,090円

 ページ数は約7割ですが、紙のサイズが小さいため、収録問題数としては、約6割程度になっていると思われます。

 私としては、肢別過去問(一問一答式)としては、やはり山本浩司先生が厳選してくれているオートマ過去問をおすすめしたいですね。

 オートマ過去問は、「必要な過去問はコレだけ」、つまり、これだけやれば大丈夫、という肢が収録されているわけですが、一方、LECの過去問肢集は、「絶対に必要な肢」だけが収録されているわけですよね。私なら、ちょっと不安になりますね。。

 ただし、外出先などでコンパクトに勉強したい場合には、LECを使ってもいいかもしれませんね。

司法書士の過去問まとめ

 以上、司法書士の過去問についてご紹介してきました。

 とにかく、過去問を解くなら、五肢択一式なら伊藤塾の「厳選過去問集」、一問一答式(肢別)なら「オートマ過去問」かLECの「択一過去問肢集」かのいずれかですね。

 過去問  分冊 ページ
合計
価格
合計
【五肢択一式】伊藤塾(厳選過去問集)(2024年版) 4分冊 2,100p 13,200円
【一問一答式】オートマ過去問(2023年版) 9分冊 3,628p 24,090円
【一問一答式】ポケット判 択一過去問肢集(LEC)(2024年版) 8分冊 2,530p 20,790円

 過去何十年もの全過去問が収録されているような、LECの合格ゾーンやWセミナーのパーフェクト過去問は、無駄が多すぎますので、それらには手を出さない方が無難だと思います。

 専業受験生など、よほど時間に余裕がある方でない限り、時間が足りず、1年で1周解くことすらできないはずですので。

 ちなみに私は、そもそも過去問を使わない勉強方法に落ち着きましたので、それについては次の項目「司法書士の独学におすすめの問題集」でご紹介していきます。

無料で解ける司法書士試験の過去問(PDF)

 なお、法務省の司法書士試験の公式サイトにおいて、過去5年間に実施された試験問題がPDFファイルで公開されています。

 この過去問は、法改正などは反映せず、出題した当時のまま掲載されていますし、正解や解説は掲載されていません。

 ですので、どんな試験問題が出題されるか、雰囲気を見てみるといった程度の使い方しかできないと思いますが、無料ですので、試験にチャレンジするかどうかの参考に見てみてもいいかもしれませんね。

無料で解ける司法書士試験の過去問(PDF)
⇒ 司法書士試験 過去問(法務省)

司法書士の独学におすすめの問題集

 私は、司法書士の勉強を始めてから2年目以降、1日に1時間程度しか勉強時間が取れず、伊藤塾の過去問さえも1年で解き切れない状況でした。

 そこで、さらにコンパクトで要点のみを凝縮したような問題集、もしくは暗記本(要点整理テキスト)のようなものがないか探しました。

うかる!司法書士 必出3300選(伊藤塾)

必出3300選問題集

 そして、私が探し求めていたものにドンピシャの伊藤塾必出3300選」という一問一答問題集&要点整理テキストを見つけました!

 必出3300選には、見開きの左ページアウトプット用の一問一答式の問題集があり、右ページインプット用のポイント整理”表形式”を中心に掲載されています。

必出3300選のサンプル画像
出典:Amazon

 さらに、択一の全11科目が4冊にまとめられているというコンパクトさです。

 書籍タイトルからは、問題集という分類に入りそうですが、実質的には、まとめ本(要点整理テキスト)の要素が強いです。

 非常にコンパクトでありながら、覚えるべきポイントが網羅されており、また、コンパクトであるがゆえに反復学習が可能となり、知識の定着を図ることができるようになっています。

 4分冊で合計約1,100ページというコンパクトな中に、合格に必要な知識(テキスト&一問一答問題集)がすべて凝縮されているんです。

この「必出3300選」は、伊藤塾の伝説の講師「向田恭平」先生が作り上げた「択一クライマックス総整理講座」のテキストをベースに作成されたもので、当時(初版の2011年)は、「必出3000選」という名称でした。

その向田講師が2014年度向け講座を最後に伊藤塾を退任され、2015年に「必出3300選」にリニューアルされました。そして「択一クライマックス総整理講座」は「択一ハイブリッド講座」へ、そして「択一クイックマスター総整理講座(約6万円)」へとリニューアルされ、さらに2023年度向けからは、パック講座「学習経験者向けExceed(エクシード)コース(約40万円)」に組み込まれています。

 ですので、択一対策としては、まずは@基本書(オートマシステムなど司法書士の独学におすすめのテキスト参照)で各論点の趣旨や理由づけをおおまかに理解した後、A「必出3300選」でポイントのみを頭に叩き込み、高速で反復学習するというのが、非常に効率的な勉強法だと思います。

 この場合、五肢択一式の過去問題集は、直前期に入ってから本試験形式で解答スピードを上げる訓練に使う程度の必要最小限の使用になってきます。

効率的な勉強法
  • 基本書でおおまかな理解
  • 必出3300選でポイント整理・記憶の反復学習
  • (※五肢択一の過去問は、直前期に解答スピードを上げる訓練にのみ使用)

 私は、2012年度の試験直前3ヶ月前から「必出3000選」でスパートをかけ、累計勉強時間1,000時間の状態で、基準点まであと一歩(基準点マイナス3問)のところまでいけましたので、この勉強方法で間違いないと思っています。

 ただし、必出3300選は、”改訂版が毎年出版されるわけではない”というのが唯一の欠点です。。

 このため、タイミングによっては、最新版を手に入れるため、必出3300選のベースとなっている伊藤塾の「択一クイックマスター総整理講座」が6万円前後で購入できていたのですが、2023年度向けからは、40万円を超えるパック講座「学習経験者向けExceed(エクシード)コース」に組み込まれてしまいました。。(ただし、割引期間は20万円ほどで購入可能)

※ 後継として、「択一直前クイックマスター講座2023」も開講しましたが、全体の15%程度のみを抜粋しただけのテキストになっていますので、あまり意味はなさそうです。

※画像・書籍タイトルは、Amazonへリンクしています。
司法書士 問題集 うかる! 司法書士 必出3300選 [1] 民法編(第3版)

著者: 伊藤塾
出版社: 日経BP 日本経済新聞出版
発売日: 2022/11/17
ページ数: 304ページ
サイズ: 21 x 14.8 x 2 cm

価格:
3,080円
司法書士 問題集 うかる! 司法書士 必出3300選 [2] 不動産登記法編(第3版)新刊!

著者: 伊藤塾
出版社: 日経BP 日本経済新聞出版
発売日: 2023/4/6
ページ数: 224ページ
サイズ: 21 x 14.8 x 1.1 cm

価格:
2,530円
司法書士 問題集 うかる! 司法書士 必出3300選 [3] 会社法・商法・商業登記法編(第3版)

著者: 伊藤塾
出版社: 日経BP 日本経済新聞出版
発売日: 2022/8/3
ページ数: 290ページ

価格:
3,080円
司法書士 問題集 うかる! 司法書士 必出3300選 [4] 憲法・刑法・民訴・民執・民保・書士・供託法編(第3版)

著者: 伊藤塾
出版社: 日経BP 日本経済新聞出版
発売日: 2022/8/3
ページ数: 304ページ

価格:
3,080円

新・でるトコ一問一答+要点整理 (Wセミナー)

でるトコ一問一答問題集

 その後ブランクを経たのち、仕事を辞めて専業受験生として、8年ぶりに2020年度試験に向けて勉強を再開しました。

 8年前に受験した際は、「必出3300選」だけでは択一知識があと一歩及ばなかったため、足りない知識を補えるよう「でるトコ一問一答」も使用することにしました。

 でるトコ一問一答は、重要な基礎知識のみに絞ったオリジナルの一問一答が収録されており、サクサクとテンポよく解いていける問題集です。

 過去問ではなく”オリジナル問題”になっているため、簡潔な問題文で、ピンポイントに重要知識の確認ができるという特徴があります。

 なお、でるトコ一問一答は、タイトルに「+要点整理」という文言も加わっていますが、基本的に一問一答式の問題集です。(要点整理は、例えば「民法」では本文約500ページ中、約60ページ、「民訴その他」に至っては、全体約560ページ中、4ページ分が収録されている程度です。)

※画像・書籍名は、Amazonへリンクしています。
司法書士問題集 司法書士 新・でるトコ一問一答+要点整理 (1) 民法(第5版)新刊!

著者: 山本 浩司
出版社: 早稲田経営出版
発売日: 2023/4/22
ページ数: 544ページ
サイズ: 21 x 14.8 x 2 cm

価格:
3,190円
司法書士問題集 司法書士 新・でるトコ一問一答+要点整理 (2) 不動産登記法(第5版)新刊!

著者: 山本 浩司
出版社: 早稲田経営出版
発売日: 2023/4/22
ページ数: 384ページ
サイズ: 21 x 14.8 x 2 cm

価格:
2,860円
司法書士問題集 司法書士 新・でるトコ一問一答+要点整理 (3) 会社法・商法・商業登記法(第5版)新刊!

著者: 山本 浩司
出版社: 早稲田経営出版
発売日: 2023/4/22
ページ数: 592ページ
サイズ: 21 x 14.8 x 2 cm

価格:
3,190円
司法書士 問題集 司法書士 新・でるトコ一問一答+要点整理 (4) 民訴法・民執法・民保法・供託法・司法書士法・刑法・憲法(第5版)新刊!

著者: 山本浩司
出版社: 早稲田経営出版
発売日: 2023/5/26
ページ数: 596ページ
サイズ: 21 x 14.8 x 2.5 cm

価格:
3,190円

「必出3300選」+「でるトコ一問一答」の組み合わせが最強!

 私は、2020年度の司法書士試験を8年ぶりに受験し、累計勉強時間2,000時間で、午前32問/午後32問(基準点プラス15問)の成績を残しました(記述で足切り)。

 そして、翌年の2021年度には累計勉強時間3,000時間午前35問/午後29問(基準点プラス15問)を達成し、ついに合格できました。

 この2年間の受験勉強で、はっきりしたことがあります。

 それは、「必出3300選」+「でるトコ一問一答」の組み合わせが最強だということです。過去問は不要です。

 実際には、必出3300選の改訂版の出版時期が遅かったため、必出3300選のベースとなっている伊藤塾の「択一クイックマスター総整理講座」を申し込み、その教材を使用しました。

※ 以下、クイックマスター総整理講座の教材についても、「必出3300選」と表記します。

最強である理由@

 でるトコ一問一答は、必出3300選で漫然と覚えていた知識に気づきを与えてくれるものでした。

 そういう問われ方をするの!?そんなところを聞いてくるの!?と、まさに盲点を突いてきます

 確かに、必出3300選に掲載されている内容ではあるのですが、それを読んだり、左ページの問題を解いているだけでは、絶対に認識できないような部分です。

 そういう意味で、「必出3300選」と「でるトコ一問一答」の組み合わせが最強なんです。

最強である理由A

 また、最強だと感じるのには、もうひとつ理由があります。

 でるトコ一問一答は、オートマシステムのテキストに準拠したものです。オートマシステムのテキストは、構成(テーマの掲載順)が独特な順序になっているため、他社の問題集とは順序がバラバラで相性が悪いと言われています。

 このため、必出3300選の掲載順と、でるトコ一問一答の掲載順も、まったく異なっていますので相性が悪いです。しかし、これが良いんです!

 テキストに載っている順番どおりに問題を解くのではなく、バラバラに問題を解くことで知識を出し入れする訓練になります。これは、頭の中にある知識がどのテーマに関する知識なのかきちんと整理できていない場合にとても有効です。

 テキストの順序どおりに解いていると、どのテーマの知識なのか意識することなく解けてしまうため、よく似た知識で別のテーマと混同していることがよくありますよね。

 これが、でるトコ一問一答を使うことで、きちんと区別して、認識して、頭に整理していくことができるというわけです。

 実際に、令和2年度も令和3年度も、択一対策として、「必出3300選」と「でるトコ一問一答」の知識だけで、9割の問題を正解することができました。

 ですから、択一対策の問題集としては、「必出3300選」と「でるトコ一問一答」以外は、する必要はないと言えます。

ケータイ司法書士(LEC)

 必出3000選が発刊された2年後に、コンセプトが類似する、LECの森山和正講師の「ケータイ司法書士(初版2013年)が出版されました。

ケータイ司法書士
ケータイ司法書士

 これは、必出3300選とは逆に、左ページに要点整理があり、右ページに一問一答形式の問題集が配置されています。

 そして、必出3300選との決定的な違いは、必出3300選は、要点整理が表形式を中心にまとめられていることに対し、ケータイ司法書士は、すべて文章でまとめられているという点です。

 それと、赤シート(目隠しシート)に対応しているというのは、必出3300選にはないメリットですね。

 要点整理ページでは重要語句を目隠しして暗記できますし、一問一答ページでは、答えを隠しながら問題を解くことができます。

 ただ、私としては、必出3300選の「表形式で整理されている」というところに惹かれていますので、ケータイ司法書士に心変わりすることはありません。

 これは、好みの問題だと思いますので、表形式が自分に合わないと感じる方は、「ケータイ司法書士」を使えば、必出3300と同様の効果が得られるはずです。

司法書士のおすすめ本試験予想問題集

 以上のように、択一対策に関しては、「オートマシステム」 → 「必出3300選」&「でるトコ一問一答」のみで、その他の問題集は基本的には不要と考えています。

 ただし、本試験の五肢択一の問題に慣れることや、時間配分に慣れるという意味合いから、試験直前期に入った頃には、本試験形式の問題も解いておく必要があります。「必ず時間を計りながら」です。

試験問題を解くスピード(時間配分)について

 司法書士試験では、本試験の時間配分については、特に注意を要します。合格に必要な知識を身につけた後は、”問題を解くスピード”というのが、「最後の壁」になってきますので、くれぐれもご注意ください。

 一般に、午後の択一1問2分で解いて70分間で解き終わり、記述のために110分確保する必要があると言われています。(さらに言えば、60分で択一を解き終わるのが理想です。)

 午前の択一(35問120分)は、1問3分で解けば105分で、残り15分間の見直し時間まで確保できますが、午後の部(択一35問+記述2問で180分)をそのペースで解いてしまうと、記述に割く時間が全く足りなくなってしまうというわけです。

 令和2年に受験した私は、午後の択一については、結果的に1問2.5分かかり、90分を費やしてしまいました。このため、記述を最後まで解き切ることができず、商業登記法の2回目の登記申請を丸々ほぼ空欄にしてしまうという、恐ろしい結果になってしまいました。。

 1問3分というのは、そこまで気を遣わなくてもクリアできるレベルかと思いますが、1問2分というのは、よほどの注意を払い、訓練を積まない限りクリアできるものではありません。

 ですので、午後の択一試験を解くスピードについては、くれぐれもご注意ください。

2021年度(合格年度)の司法書士試験においては、午後択一は、なんとか75分で解くことができました。

司法書士 合格ゾーン 当たる!直前予想模試(LEC)

 このような時間配分の訓練のためには、資格予備校の答練(答案練習会)や模試(模擬試験)を受講するのが一般的ですが、受講するにはそれなりに費用がかかりますので、その代わりに、以下のような予想問題集を解くことで対応するのもひとつの方法かと思います。

 ただし、このような市販の予想問題集だけでは訓練が足りませんので、やはり、予備校の答練や模試を活用せざるを得ないかと思います。

 私も、令和2年に司法書士試験を受験するために、予備校の答練を初めて受講しました。令和3年はさらに、答練だけでなく模試も受験しました。

 予想問題集(模試)のおすすめは、LECの「合格ゾーン 当たる!直前予想模試」です。

 やはり、模試といえばLECです!

 そのLECから、2022年版から新たに発刊された待望の市販模試です。1回分の本試験形式の模試が収録された予想問題集となっています。

※画像・書籍タイトルは、Amazonへリンクしています。
司法書士 予想問題集 司法書士 合格ゾーン 当たる!直前予想模試(令和5年版)

著者: 東京リーガルマインドLEC総合研究所 司法書士試験部
出版社: 東京リーガルマインド
発売日: 2023/2/27
ページ数: 244ページ(本試験形式×1回分)
サイズ: 25.7 x 18.2 x 1.5 cm

価格:
1,980円

無敵の司法書士 本試験予想問題集(Wセミナー)

 その他、Wセミナーの「無敵の司法書士 本試験予想問題集」は、以前から出版されている予想問題集です。こちらも、1回分のみの収録になっています。

※画像・書籍タイトルは、Amazonへリンクしています。
司法書士 予想問題集 無敵の司法書士 本試験予想問題集(2023年)

著者: 早稲田経営出版編集部
出版社: 早稲田経営出版
発売日: 2023/2/22
ページ数: 264ページ(本試験形式×1回分)
サイズ: 25.7 x 18.2 x 2 cm

価格:
1,980円

司法書士 最強の模試(東京法経学院)

 東京法経学院からも「司法書士最強の模試」が出版されています。こちらは、2回分が収録された予想問題集です。

 最強の模試の”最強”とは「難易度が最強」という意味だったのか、、と、SNSで時々話題になりますね。。

 つまり、本試験の難易度とは乖離した問題が出題されますので、その点に注意が必要です。

※画像・書籍タイトルは、Amazonへリンクしています。
司法書士 予想問題集 司法書士最強の模試 (2023)

著者: 簗瀬 徳宏
出版社: 東京法経学院出版
発売日: 2023/3/3
ページ数: 584ページ(本試験形式×2回分)
サイズ: 18.3 x 2.4 x 25.7 cm

価格:
3,300円

司法書士の記述対策におすすめの問題集

 次は、記述式対策のおすすめ問題集について、ご紹介していきたいと思います。

オートマシステム〈記述式〉(Wセミナー)

 記述対策の問題集としては、司法書士のおすすめテキストとしてご紹介している、オートマシステム<記述式>が、実質的にはメインの問題集になります。

オートマシステム記述式問題集

 これは、テキストと問題集を兼ねたような書籍になっており、問題演習を通じて、必要な知識や解き方について講義形式で解説されていくという構成です。

 オートマシステム<記述式>で学習すれば、基礎から応用まで、順序よく力をつけていくことができます。

 ただし、しっかりとした「基礎固め」と、「本試験形式の問題への対応」の2点については、やはり不安が残ります。

 そこで、基礎固めとして、雛形集を利用することにしました。

 私は、いくつかの雛形集(まる覚え司法書士書式、モデルノート、新・基本問題集記述式)を試しながら、2012年当時、”記述の神様”と呼ばれる伊藤塾の蛭町浩講師の「解法パターンで学ぶ書式80」が出版されたのを見つけました。

 これは、単なる雛形集ではなく、1つの雛形につき4ページが割いてあり、”しっかりとした問題設定”と”十分な解説”で、問題を解きながら雛形を覚えることができるものでしたが、残念ながら2015年以来改訂版が出ていません。

 その後、オートマシステムのラインナップに「ひながた集」が加わったこともあり(2014年)、現時点では、オートマシステムのひながた集(後述)を、おススメしています。

オートマシステム 試験に出るひながた集(Wセミナー)

オートマシステム 試験に出るひながた集

 2020年度の司法書士試験を受験する際に、「オートマシステム 試験に出るひながた集」を新たに導入しました。

★掲載雛形数:不登法(第3版) 134件(316p)、商登法(第3版) 128件(260p)

 この雛形集の大きな特徴は、登記申請後の「登記記録」が掲載されているという点です。

 これにより、申請した登記がどのような形で登記記録に記録されるのかを理解することができます。

 記述式試験では、登記申請書を書いたあと、さらにその登記に対して変更を申請していきますから、自分が申請した登記がどのような形で登記されるのかを理解しておくことは、記述式試験において大きな意味を持ちます。

 また、ひな形の掲載順序も、基本形からの変形や、抵当権と根抵当権との比較など、理解・記憶がしやすいように工夫して掲載されているのも特徴です。

 ただし、他社の雛形集に比べると、解説が少ないという点が残念なところです。。これは、オートマシステムのシリーズ全体として見た場合には、「オートマシステム〈記述式〉」などに既に記載してあるため、敢えて省略しているということのようです。

 ですので、次にご紹介する「ケータイ司法書士 記述ひな形」と併用するのがよいと思います。

※画像・書籍タイトルは、Amazonへリンクしています。
司法書士書式ひながた集 司法書士 山本浩司のオートマシステム 試験に出るひながた集 不動産登記法(第4版)

著者: 山本 浩司
出版社: 早稲田経営出版
発売日: 2022/5/26
ページ数: 320ページ
サイズ: 14.8 x 1.4 x 21 cm

価格:
2,640円
司法書士書式ひながた集 司法書士 山本浩司のオートマシステム 試験に出るひながた集 商業登記法(第4版)

著者: 山本 浩司
出版社: 早稲田経営出版
発売日: 2022/5/26
ページ数: 276ページ
ページ数: 14.8 x 1.2 x 21 cm

価格:
2,200円

ケータイ司法書士 記述ひな形(LEC)

ケータイ司法書士 記述ひな形

 次に、要点整理テキストのところでもご紹介しましたが、LEC森山和正講師の「ケータイ司法書士」シリーズの雛形集(初版は2013年)をご紹介します。

★掲載雛形数:不登法(2021年版) 126件(272p)、商登法(2021年版) 119件(280p)

 これは、左ページの上半分に、場面設定として「登記記録」を簡潔に記載したものと「事実関係」が数行で記載されており、下半分に、申請書の雛形が記載されています。

 そして、右ページには、「森山のカリスマ講義」として、申請情報の作成にあたって受験生が間違えやすいポイントや見落としやすいポイントが解説されています。(この解説が、オートマひな形集には載っていない点なので、オートマの補助的に使うと便利です。)

 左ページの雛形部分も、右ページの講義部分も、それぞれ重要なポイントは赤シートで隠せるようになっています。

 また、目次にすべての雛形の名称が載っているため、調べものの雛形集としても、かなり使いやすいと思います。

※画像・書籍タイトルは、Amazonへリンクしています。
司法書士 記述雛形集 ケータイ司法書士X 2023 記述ひな形 不動産登記

著者: 森山 和正
出版社: 三省堂
発売日: 2022/10/17
ページ数: 272ページ
サイズ: 18.8 x 11.8 x 1.5 cm

価格:
1,870円
※2024年版の予約販売中(10/18発売予定)
司法書士 記述雛形集 ケータイ司法書士XT 2023 記述ひな形 商業登記

著者: 森山 和正
出版社: 三省堂
発売日: 2022/10/17
ページ数: 288ページ
サイズ: 18.8 x 11.8 x 1.5 cm

価格:
1,870円
※2024年版の予約販売中(10/18発売予定)

雛形コレクション300(LEC)

雛形コレクション300

 雛形集としては、LEC海野講師の「雛形コレクション300」もあります。

 この雛形集には、不登法・商登法それぞれ300件ずつ収録されていますので、市販されている司法書士試験用の雛形集としては、最大の収録数と思われます。

 ページの構成は、重要な雛形に関しては、1ページ目に「事例の登記記録・事実関係・問」があり、2ページ目に雛形と解説が掲載されています。重要でない雛形に関しては、雛形と解説だけの掲載です。

 記述試験に出題されそうにない雛形も多く収録されていますので、使うとすれば、基礎固めではなく、辞書的な使い方になるかと思います。

 受験用テキストとしては文字のフォントが小さくて使いづらく感じますが、情報の網羅性は素晴らしいと思います。

 ひょっとすると、司法書士の実務で使われている方も多いかもしれませんね。実は私も、受験生時代には持っていませんでしたが、試験合格後に購入し、実務で使っています。

司法書士 記述雛形集 司法書士試験 雛形コレクション300 不動産登記法 〈第4版〉

著者: 海野 禎子
出版社: 東京リーガルマインド
発売日: 2021/3/5
ページ数: 546ページ
サイズ: 14.8 x 2.7 x 21 cm

価格:
2,970円
司法書士 記述雛形集 司法書士試験 雛形コレクション300 商業登記法 〈第4版〉

著者: 海野 禎子
出版社: 東京リーガルマインド
発売日: 2021/4/30
ページ数: 582ページ
サイズ: 14.8 x 2.6 x 21 cm

価格:
2,970円

司法書士の記述対策におすすめの過去問

 次に、本試験形式の記述式問題に慣れるためには、過去問を解いたり、本試験レベルの問題演習が必要となります。

司法書士 記述式厳選過去問集(伊藤塾)

 記述式の過去問としては、択一式と同様、定番はLECの「合格ゾーン 記述式過去問題集」とWセミナーの「パーフェクト過去問題集 記述式」の2つです。

 LECの合格ゾーンは、過去10年分が収録されており、Wセミナーのパーフェクト過去問は、平成10年度以降の過去問が収録されています。

 私は元々、記述式の過去問をわざわざ解かなくても、答練だけでいいんじゃないかと考えていたのですが、それは間違いでした。

 やはり、答練や模試で出題される問題と、本試験の問題には違いがあるんです。

 2020年度試験は、答練だけで本試験に臨んだのですが、本試験のボリューム感に圧倒されました。。

 そして2021年度は模試も受験しましたが、やはり本試験の出題形式とは雰囲気が違います。

 ということで、やはり過去問も解く必要があることに気づき、過去問を導入することにしたという経緯があります。

 とはいえ、本試験の型やボリュームに慣れることができればいいので、それほど多く解く必要はないと思います。

 私も、LECの合格ゾーン記述式過去問題集(過去10年分)を購入しましたが、結局、過去5年分しか解きませんでした。

 ということで、ちょうどいいボリュームになっているのが、伊藤塾の記述式厳選過去問集です。

記述式の過去問 司法書士 記述式厳選過去問集(2024年合格目標)新刊!
<伊藤塾直販>
全科目セット 6,600円
発送開始日:2023年8月8日

・不動産登記法 3,500円
・商業登記法 3,500円

 伊藤塾の厳選過去問集は、直近2年分の過去問に加えて、論点把握の観点から厳選した5年分の過去問が収録されています。

 過去問演習としては、これぐらいでよいのではないかと思います。

記述式の答練

 記述式で、過去問以外で問題演習ができる問題集を探したのですが、Wセミナーの「司法書士 ハイレベル問題集」ぐらいしか見当たりませんでした。

 この問題集は、Wセミナーで実施された答練の問題の中からセレクトされた問題集でしたが、2018年版を最後に改訂版は出版されていません。

 ですので、市販で本試験レベルの問題集を手に入れることは難しいようです。

 やはり、本試験形式・本試験レベルの問題演習をするには、予備校の模試・答練を利用するしかないのかもしれません。「司法書士試験のおすすめの模試・答練」のページでご紹介していますので、そちらをご参照ください。

 なお、私のおすすめは、記述式答案構成力養成答練(伊藤塾)です。

司法書士の独学におすすめの問題集・過去問【まとめ】

 以上、司法書士の独学におすすめの問題集・過去問についてご紹介してきましたが、長年の経過を含めて記載していますので、わかりにくかったかと思います。。

 ということで、最後に整理してご紹介しておきます。

 なお、テキストについては司法書士の独学におすすめのテキストのページで、六法については司法書士のおすすめ六法のページで、それぞれご紹介していますが、それらも含めてここにまとめて掲載しておきます。

 また、勉強法の詳細については、司法書士の独学におすすめの勉強法と勉強時間のページをご参照ください。

※ 下記に掲載している価格は、2023年1月8日現在の価格です。

基本テキスト(基礎知識の理解)

六法

問題集・過去問(択一知識の総整理&叩き込み→精度アップ)

記述対策(問題演習→解法テクニック→雛形集→答練)

解答スピードアップ・時間配分対策

合計金額は、およそ23万円

 以上、これで完璧だと思います。この合計金額は、およそ23万円となります。

 市販教材で大部分をカバーできていますが、答練・模試については、予備校に頼らざるを得ないのではないかと思います。この答練と模試を除けば、約10万円ですので、お手頃な価格になってきます。

 ですので、学習を始めた初年度は、とりあえずは完全な独学で挑戦してみて、成功すればラッキーですし、失敗すれば次年度に向けて答練・模試を活用してみる、というスタンスでもよいかもしれませんね。

 なお、完全な独学で挑戦する場合であっても、最低限、一度は模試を受験しておいた方がよいと思います。

 司法書士試験は、とにかく時間との戦いですので、時間内に試験問題を解き切れるかどうかが勝負です。この時間配分は、模試を受験してみないとわからない部分が多いと思いますので、模試の受験をおススメします。

⇒ 伊藤塾の模試(2回分)が最も安く、5,000円で受験が可能です。詳しくは、「司法書士のおすすめの模試・答練」のページでご紹介していますので、そちらをご参照ください。

独学より安い?通信講座もおすすめ

 このように、司法書士試験の場合、独学だからといって安くつくとは限りません。案外、最初から通信講座を受講した方が安くつくというのもよくある話です。

 司法書士の通信講座は、大手予備校なら相場は40万円ほどしますが、オンライン通信講座なら最安値で10万円ぐらいからありますので、独学よりも圧倒的に安くつく可能性もありますね。

 下記の記事では、司法書士のおすすめ通信講座・予備校を徹底的に比較してランキング形式でご紹介しています。初心者向け講座のほか、学習経験者向け講座、費用の安い講座など目的別のおすすめ通信講座もご紹介していますので、参考にしてください。

司法書士の通信講座【おすすめ予備校ランキング】
独学が安くつくとは限らない! 圧倒的な低価格 99,000円!


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