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司法書士試験の難易度は?偏差値や合格率を徹底比較!

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司法書士試験の難易度は?合格率・偏差値・勉強時間で徹底比較!

更新日:2023年4月5日

司法書士の難易度

 司法書士試験の難易度については、なんとなく難しそうだなぁという印象は、皆さんもお持ちかと思います。

 とはいえ、実際のところ、どれぐらい難関試験なのか、なかなかイメージがつかないかと思います。

 そこで、このページでは、司法書士試験の難易度について、合格率や偏差値、必要な勉強時間などを他資格と比較しながら、また、私自身の経験も踏まえながら解説していきたいと思います。

【執筆者】
㈱モアライセンス代表 大西雅明

市役所に22年間勤めた元公務員。宅建士、行政書士、司法書士、土地家屋調査士などの国家資格に合格し、15年以上にわたって当サイトで情報発信している。
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司法書士試験の難易度は?

 それでは、司法書士試験の難易度を測る指標として、まずは合格率から確認しておきたいと思います。

合格率の推移

合格率の推移グラフ

 このグラフは、司法書士試験の過去10年間の合格率の推移を表したグラフです。

 一番低い合格率は3.5%、一番高い合格率は5.2%となっており、年々緩やかな上昇傾向にあることがわかりますね。

合格率4%の超難関資格

 このように、司法書士試験の合格率は、例年3〜5%程度で推移しており、非常に高い難易度となっています。平均すると合格率4%といったところでしょうか。

 つまり、100人受ければ96人が落ちる試験ということになります。要するに、受験生のほぼ全員が落ちるということです。。これはもう、超難関資格といえますね。

 下の表は、過去10年の受験者数と合格者数、そして合格率を示した表です。

年度 受験者数 合格者数 合格率
平成25年度
(2013年)
22,494 796 3.5%
平成26年度
(2014年)
20,130 759 3.8%
平成27年度
(2015年)
17,920 707 3.9%
平成28年度
(2016年)
16,725 660 3.9%
平成29年度
(2017年)
15,440 629 4.1%
平成30年度
(2018年)
14,387 621 4.3%
令和元年度
(2019年)
13,683 601 4.4%
令和2年度
(2020年)
11,494 595 5.2%
令和3年度
(2021年)
11,925 613 5.1%
令和4年度
(2022年)
12,727 660 5.2%
出典:法務省

 直近の2022年で見ると、受験者数 12,727人のうち660人が合格しており、合格率は5.2%となっています。

 合格者が660人と聞くと、けっこう多くの人が合格するんだなぁと感じるかもしれませんが、合格率はわずか5%です。約12,700人が受験しているわけですから、そのうち12,000人が落ちていることになります。

 そう考えれば、受験生のほぼ全員が落ちる超難関試験だというのが実感できますよね。

難易度ランキング|偏差値・合格率・勉強時間を徹底比較!

 次に、司法書士試験の難易度を、偏差値・合格率・勉強時間を使って、有名どころの法律系・不動産系資格と比較してみたいと思います。

偏差値を行政書士・社労士・土地家屋調査士などと比較

偏差値の比較グラフ

 司法書士試験の難易度を測る指標として、偏差値を利用するという方法があります。

司法書士試験の偏差値

 偏差値というのは、平均点を50とし、受験者全体の得点分布に基づき算出される数値ですので、受験者の属性がまったく異なる資格試験を跨いで、各資格試験の偏差値を算出するというのは、本来は不可能です。

 しかし、「国家資格難易度ランキング | 資格の取り方」というサイトにおいて、公表されている合格率や合格点などの情報や傾向に基づき、推定の偏差値を独自に算出するといった試みがなされています。

 ここに掲載されている偏差値によると、司法書士試験の偏差値は、「76」とされています。

 偏差値60以上は「難関資格」、そして70以上は「超難関資格」とされますので、司法書士は、まさに超難関資格ということになりますね。

法律系・不動産系資格で比較

 では、法律系・不動産系資格の偏差値と比較してみたいと思います。

法律系・不動産系資格の偏差値の比較表
資格名 偏差値
司法書士 76
社労士 65
土地家屋調査士 64
行政書士 62
マンション管理士 62
管理業務主任者 58
宅建 57
出典:国家資格難易度ランキング | 資格の取り方

 このように、偏差値で見ても、合格率で比較した場合と同じく、司法書士の圧倒的な難しさがわかりますね。

弁護士・税理士・公認会計士など超難関資格と比較

 ちなみに、偏差値70以上の超難関資格に位置づけられる資格として、他にどのような資格があるかというと、次の表のような資格になります。

超難関資格の偏差値の比較表
資格名 偏差値
司法試験(弁護士) 77
公認会計士 77
司法書士 76
税理士 75
弁理士 75
医師 74
不動産鑑定士 74
出典:国家資格難易度ランキング

 この表を見ると、いかに司法書士試験の難易度が高いのか、よくわかりますね。。

 司法書士は、法律資格の最高峰「司法試験(弁護士)」や、会計資格の最高峰「公認会計士」、そして医師や税理士などと肩を並べる難易度ということになります。

 かなりヤバそうな資格だというのに気づき始めますよね。。

合格率を比較

合格率の比較グラフ

 次は、合格率を比較してみます。

法律系・不動産系資格の合格率の比較表
資格名 合格率
司法書士 約 4%
社労士 約 6%
土地家屋調査士 約 8%
マンション管理士 約 8%
行政書士 約10%
宅建 約 15%
管理業務主任者 約 20%
賃貸不動産経営管理士 約 30%

 この表のとおり、一般に難関資格として知られている社会保険労務士(社労士)や行政書士よりも、さらに低い合格率、つまり難易度が高い最難関の資格だというのがわかりますね。

勉強時間を比較

勉強時間の比較グラフ

 次は、司法書士試験の難易度を測る指標として、「合格するために必要な勉強時間」を比較してみたいと思います。

 司法書士試験を含め、資格試験の難易度は、試験に合格するために必要な勉強時間と、ある程度の相関関係があります。

 司法書士試験に合格するためには、一般に3,000時間の勉強時間が必要と言われていますので、これを法律系・不動産系資格で比較すると下表のようになります。

法律系・不動産系資格の難易度と勉強時間の相関表
資格名 合格率 必要な勉強時間
司法書士 約 4% 3,000時間
社労士 約 6% 1,000時間
土地家屋調査士 約 8% 1,000時間
マンション管理士 約 8% 500時間
行政書士 約 10% 500時間
宅建 約 15% 300時間
管理業務主任者 約 20% 300時間
賃貸不動産経営管理士 約 30% 100時間

 このように、難易度の高い(合格率の低い)資格試験ほど、合格に必要な勉強時間も多くなっていますね。

 つまり、上述の偏差値の比較や合格率の比較と同様、「超難しい」難易度ということになります。

司法書士試験の難易度が高い理由

 では、司法書士試験は、なぜこれほどまでに難易度が高いのでしょうか。

 私がこれまで4回受験してきた中で感じる難しさの理由として、以下の3つの項目が挙げられます。

司法書士の難易度が高い理由
  • 試験範囲がとにかく膨大すぎる
  • 試験区分ごとの足切り点(基準点)を突破するのが厳しい
  • ”時間との戦い”と言われるほど試験時間が足りない

 それでは、上記の理由について、1個ずつ詳しく見ていきたいと思います。

理由@:試験範囲がとにかく膨大すぎる

 まず一つ目の理由として「試験範囲がとにかく膨大すぎる」ということが挙げられます。

 司法書士筆記試験の試験科目としては、午前の実体法として、憲法、民法、商法(会社法)、刑法の4科目があり、午後の手続法として、不動産登記法、商業登記法、供託法、民事訴訟法、民事執行法、民事保全法、司法書士法の7科目があります。

 ですので、計11の試験科目があるということになります。

※ 口述試験の試験科目は、不動産登記法、商業登記法、司法書士法の3科目です。

宅建や行政書士の10倍のボリューム

 私は、宅建や行政書士などにも合格してきましたが、それらに比べて司法書士は、おそらく10倍ぐらいのボリュームがあると思います。

 そもそも宅建と行政書士を同列に扱うの?と思われるかもしれませんが、司法書士の勉強をしていると、宅建も行政書士も、司法書士に比べれば10分の1ぐらいだったなぁという感覚になります。

 実際のところ、宅建や行政書士の市販テキストは、1冊にまとまっていますよね。ところが、司法書士の市販テキストは、11冊というのが一般的なんです。もうこれだけで、10倍というのがウソじゃないことがわかりますよね。

大半の受験生は、テキストを1周も回せない

 司法書士試験は、勉強を始めた多くの人が、テキストを1周も回すことができずに挫折すると言われています。

 某資格予備校の講師の話によると、受講生のなかで、最後まで講義についてこれる人は、1割にも満たなかったそうです。

 私自身も、働きながら勉強していたときは、1日1〜2時間の勉強時間でしたが、テキストを1周回すだけで半年〜1年ぐらいかかっていました。過去問に至っては、丸1年かかっても解き切れないほどのボリュームです。

 このボリューム感は、司法書士の勉強にまだ取り掛かっていない方には、想像もつかないようなボリュームかもしれません。

理由A:試験区分ごとの足切り点(基準点)を突破するのが厳しい

 司法書士試験は、「午前択一式」、「午後択一式」、「記述式」の3つの試験区分に分かれており、これらを合計した合計点で合否が決まります。

ひとつでも足切りに満たなければ不合格

 ただし、このそれぞれの区分に基準点(足切り点)が設けられており、いずれか一つでも足切り点に満たなかった場合は、それだけで不合格になってしまいます。

 いくら合計点が高くても、足切りに引っかかってしまえば、それだけで不合格です。

 そもそも午前択一と午後択一の基準点をいずれもクリアしていなければ、記述式は採点さえしてもらえません。

※ 司法書士試験は絶対評価ではなく相対評価の試験ですので、あらかじめ基準点が決まっているわけではなく、その年の試験問題の難易度に応じて変動します。

 この基準点という制度がなかなか厳しいんです。。午前・午後の択一は、それぞれ概ね上位20%(※午前択一は、2020年度から上位30%程度まで引き下げ)の点数に基準点が設定されます。

 記述式は、択一基準点をクリアした猛者たちの中で、さらに上位50%の点数に設定されます。

足切りを突破したうえで、さらに上乗せ点を取らないといけない

 この足切りをすべてクリアしたうえで、さらに総合得点で合格点を取らないといけないわけです。ハードですよね。。

 各試験区分を足切り点ギリギリで突破しただけでは合格できないんです。そこから合格点までの間には、約20〜25点ぐらいの上乗せ点が必要になるんです。

 大雑把な数字でいうと、まず、午前択一と午後択一の足切りで、全体の20%にまで絞られます。そして、記述の足切りで10%に絞られます。そして最後の総合得点で、5%にまで絞られるというようなイメージになります。

 基準点落ち(足切り)で不合格を繰り返し、やっと足切りを突破したと思ったら、今度は総合落ち(合格点に足りない)で不合格、、、こんなことを何年も繰り返しながら、やっと合格できるのが司法書士試験です。

 私自身も、択一の足切りで2回落ちました。そして、3回目で択一の足切りをクリアしましたが今度は記述の足切りで落ちました。そして4回目でようやく合格することができました。

 このように、足切り点、そして総合点を突破しないといけないのは、本当に厳しいんです。

理由B:”時間との戦い”と言われるほど試験時間が足りない

 司法書士試験は、午前択一は、午前9時30分〜11時30分までの2時間午後択一と記述式は、午後1時〜4時までの3時間で行われます。

午後択一と記述式の時間配分は自由

 午後の択一と記述には時間の区切りはなく、同時に試験問題が配られますので、各自が好きな時間配分、好きな順番で解いていきます。

 先に択一を解いてから記述を解いてもいいですし、記述を解いた後に択一を解いても構いません。とにかく、この3時間のなかで、午後択一と記述式を解けばいいわけです。

 時間 出題数 
午前(2時間) 択一式35問
午後(3時間) 択一式35問
記述式2問

 ここで問題となるのが、その時間配分です。

 単純に、この時間と出題数を見ると、午後は2時間で択一を解いて、残りの1時間で記述を解けばいいんだな、というふうに思うはずです。午前も午後も同じ35問の択一なんですから。(2時間で35問なら、1問あたり3分25秒)

午後の出題数と時間のバランスはおかしい

 しかし、実際には全く違うんです。午後の択一は、1時間(〜1時間10分)で解かないといけないんです。そして、記述式2問を、それぞれ55分ずつ(〜1時間ずつ)かけて解く、というのが理想とされています。

 これって、どう考えてもおかしいですよね?バランスがとれてないですよね?午前は2時間で35問なのに、午後は1時間で35問を解かないといけないっていうのは。

 しかし、これが現実なんです。これが、司法書士試験は”時間との戦い”と言われる所以です。

 つまり、午後はとにかく時間がないんです。最後まできちんと解き切れる人自体が、もの凄く少ないと言われています。

時間内に解けなければ合格できない

 いくら合格レベルの知識があっても、時間内に解けなければ合格できません。

 この”時間との戦い”というものが、合格するための最後の砦になってくるはずです。

 私自身、この時間との戦いが最後の砦でした。3回目の受験の際に、午後択一に時間をかけ過ぎて(1問3分で90分かかりました)、記述を最後まで解き切れず、記述で足切りでした。


 このように、”試験範囲が膨大すぎる”、”足切り点の突破が厳しい”、”時間との戦い”の3つが、私が考える司法書士試験が難しい理由です。

司法書士の難易度と大学入試・出身大学との関係は?

 司法書士試験の難易度を大学入試に例えると、どれぐらいのレベルなの?合格者はどこの出身大学が多いの?といった話も、時おり耳にしますね。

司法書士試験を大学入試に例えると

 司法書士試験を大学入試に置き換えることによって、その難易度が、よりイメージしやすくなるのも確かです。

 これに対する一応の答えとしては、早慶レベルMARCH(マーチ)レベルの難易度に相当すると言われることが多いようですね。

※ 早慶・・・早稲田大学、慶応義塾大学

※ MARCH(マーチ)・・・明治大学、青山学院大学、立教大学、法政大学、中央大学

 つまり、いわゆるSランクと言われるような東京大学や京都大学の一歩手前のAランクに該当するような大学の難易度に相当するということになります。

司法書士の出身大学ランキング

 では実際に、司法書士試験の合格者は、どこの大学の卒業生が多いのでしょうか。

 前提として、司法書士試験の合格と学歴には因果関係はありません。東大の出身者もいらっしゃいますし、高卒の方もいらっしゃいます。

 とはいえ、実際に出身大学を調べていくと、ある程度の傾向(相関関係)が見えてくるのも事実です。

 司法書士の出身大学については、公式な資料はありませんので、今回は、予備校の合格体験記から、出身大学の記載を拾って集計してみることにしました。

調査対象

司法書士の出身大学ランキング調査対象

 調査対象は、LECの司法書士試験合格体験記(2014年〜2022年の9年間)のうち、出身大学の記載がある322名が対象です。

 なお、2021年・2022年については、より多くの合格者が掲載されている合格体験記集「サクセスブック」から調査しました。

出身大学ランキング表

 上記の調査に基づき、出身大学ごとに司法書士試験合格者の人数が多い順にランキングすると、以下のようになります。

司法書士試験の出身大学ランキング表
順位 出身大学 人数
1 中央大学 21
2 関西学院大学 18
3 早稲田大学 16
4 同志社大学 14
5 明治大学 13
6 立命館大学 12
7 北海学園大学 11
8 東北学院大学 8
8 専修大学 8
10 関西大学 7
10 法政大学 7
10 日本大学 7
13 名古屋大学 6
13 慶應義塾大学 6
13 東京大学 6
16 神戸大学 5
16 京都大学 5
16 岡山大学 5
19 大阪大学 4
19 香川大学 4
19 近畿大学 4
19 静岡大学 4
19 龍谷大学 4
24 神奈川大学 3
24 新潟大学 3
24 東京都立大学 3
24 学習院大学 3
24 愛知大学 3
24 立教大学 3
24 千葉大学 3
31〜 その他85校 各2名〜1名

 以上の結果となりました。

 こうして見ると、上記の早慶レベル・マーチレベルの難易度という話とも、ある程度の関連性があるように感じますね。

 早慶・マーチに加えて、関関同立も目立ちます。

※ 関関同立・・・関西学院大学、関西大学、同志社大学、立命館大学

 とはいえ、司法書士試験は、早慶やMARCH、関関同立といった大学を卒業していないと合格できないわけではありません。

 そもそも大学を出ていないと合格できないわけでもありません。

 上記の出身大学のデータは、あくまでも参考程度にご覧いただければと思います。

司法書士に合格するには?独学でも合格できる?

 では、実際に司法書士試験に合格するためには、どれぐらい勉強しないといけないのでしょうか。

 その過酷な道のりについて、私自身の経験も踏まえながら、ご紹介したいと思います。

1日3時間なら3年かかる

 社会人が働きながら勉強することを考えると、3,000時間の勉強時間を確保するためには、仮に1日3時間勉強したとしても、3年かかることになります。

 もし、専業受験生として1日に6時間勉強したとしても、1年半程度はかかるという計算になります。

 実際のところ、フルタイムで働きながら、毎日3時間の勉強を続けるというのは至難の業です。これが1年だけで済むならなんとかなるかもしれませんが、3年となると、、、かなり厳しいですよね。。

 フルタイムで働いている人が毎日3時間の勉強時間を確保するためには、相当大きな犠牲を払う必要があります。

 仕事を終えて帰宅してから寝るまでの時間のほぼ全てを勉強に注ぐ必要があります。これを3年です。毎日です。

 相当な覚悟と強い信念がないと達成できるものではないというのは、容易に想像がつくかと思います。

3年で合格できる保証もない

 しかも、3年で合格できる保証などどこにもありません。何年も何年も挫折を繰り返しながら、ベテラン受験生になっていく方も多く存在します。

 私自身も、その一人です。途中にブランクがありましたが、司法書士試験に合格するまでに13年かかりました。。

 最初の5年間で約1,000時間の勉強時間でしたが、これは、フルタイムで働きながらでしたので、平均すると1日に1時間の勉強もできていないぐらいです。

 しかし、仕事を辞めてブランクから復帰し、専業受験生として、1年で約2,000時間の勉強をしました。

 その結果、ようやく3,000時間の勉強時間を達成し、合格することができました。

専業受験生の方が有利

 私は、3回目の受験をする年に、仕事を辞めて専業受験生になりました。(その翌年、4回目の受験で合格しました。)

 そこで、1日の勉強時間が増えると、こんなにも勉強の捗り方が違うのかと思い知りました。

 考え方は色々あると思いますが、テキストや過去問を1周回すのにかかる期間が大幅に短縮されますので、専業の威力がスゴいのは確かです。

 1日の勉強時間が2倍に増えれば、勉強が2倍捗るといった単純な話ではなく、3倍にも4倍にもなるイメージです。1回転するのが早くなればなるほど、記憶の定着が効率的に進むんですね。

5,000時間や10,000時間へと膨らんでいく

 ちなみに、勉強時間というのは、不合格で1年延びるごとに、ますます膨らんでいきます。

 必要とされる3,000時間というのは、最速で合格する場合の最低必要な勉強時間であって、5,000時間や10,000時間という方も、たくさんいらっしゃいます。

 超難関資格である司法書士試験は、それだけ過酷な試験だということを、しっかりと認識しておく必要があると思います。

独学でも合格は可能。ただし、、、

 では、勉強方法についてはどうでしょうか。独学でも合格できるのでしょうか。

 この点については、独学の合格者がいることは事実です。私も、模試や答練、単科講座など、限定的に通信講座を利用しましたが、ほぼ独学で合格しました。

 ただし、その結果、合格するまでに10年ほどかかってしまったわけで、、、しかも、これだけ年数がかかった結果、独学にもかかわらず、受験勉強に費やした費用は80万円もかかってしまいました。。

【関連記事】

 こんなことになるなら、最初からしっかりと通信講座を受講しておけば、”もっと早く”、”もっと安く”合格できたんだろうなぁと思います。。

 ということで、模試や答練など、最低限の予備校の利用は必要ですが、独学でも合格は可能です。

”早く・安く”合格するなら通信講座がおすすめ

 しかし、予備校や通信講座には多くのメリットがありますので、”早く”、”安く”合格したい方は、予備校を利用することをおススメします。

 下記の記事では、司法書士のおすすめ通信講座・予備校を徹底的に比較してランキング形式でご紹介しています。初心者向け講座のほか、学習経験者向け講座、費用の安い講座など目的別のおすすめもご紹介していますので、参考にしてください。

司法書士の難易度まとめ

 以上のとおり、司法書士試験の難易度について見てきました。

 やはり、司法書士試験は難易度の高い超難関資格だということがご理解いただけたかと思います。

 最後に、ここまでの内容をまとめると、以下のようになります。

司法書士の難易度まとめ
  • 司法書士は合格率4%(3〜5%)の超難関資格
  • 偏差値は76で、司法試験、公認会計士、税理士、医師と肩を並べる最難関の資格
  • 合格するには3,000時間の勉強が必要
  • 難易度が高い理由は「試験範囲が膨大すぎる」、「区分ごとの足切り点を突破するのが厳しい」、「時間との戦いと呼ばれるほど試験時間が足りない」
  • 最速合格の最低勉強時間が3,000時間であって、合格を逃すごとに5,000時間にも10,000時間にも膨らんでいく
  • つまり、司法書士は、超難関で過酷な試験
  • 独学でも合格は可能だが、”早く・安く”合格したいなら、予備校を利用するのがおすすめ

 このように、司法書士試験は超難関資格です。

 私自身が簡単に合格できていれば、もっと簡単に合格できますよ、という書き方になるのかもしれませんが、私自身かなり苦労しましたので、このような厳しい表現になってしまいます。。

 私の場合、宅建は半年、行政書士は4ヶ月、マンション管理士も4ヶ月の勉強で一発合格しました。しかし、この司法書士に関しては、正直言ってレベルが違う、、格が違う、、と認めざるを得ません。。

 これから司法書士を目指すみなさんも、しっかりと覚悟を決めて、司法書士試験にチャレンジしてください!


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