白内障(検査・手術)
かすみやまぶしさなどの症状に対し、治療や手術について丁寧にご説明します。
この記事の作成・監修
目加田 篤 医師公益社団法人 日本眼科学会 眼科専門医最終更新:
白内障とは
「白内障」の症状にお悩みの方へ
白内障は、目の中でレンズの役割を果たす「水晶体」が、加齢などによって徐々に白く濁っていく病気です。水晶体は本来透明で光を網膜に正しく届け、ピントを合わせる働きをしていますが、濁りが生じると光が乱反射し、見え方にさまざまな変化が現れます。原因の多くは加齢ですが、外傷、糖尿病、ステロイドなどの薬剤、紫外線の影響によって若い世代でも発症することがあります。
症状
- 視界がかすむ・ぼやける:景色全体が霞んで見えたり、遠くの文字や人の顔がぼやけて感じられたりします。
- 光をまぶしく感じる:水晶体の濁りで光が散乱するため、日中の屋外や照明の下で異常なまぶしさを感じます。
- 夜間の見えにくさ:対向車のライトが異常にまぶしく感じたり、電灯や月の周りに輪がかかって見える「ハロー・グレア現象」が起こりやすくなります。
- 眼鏡を替えても見えにくい:度数を合わせても改善しない場合、水晶体そのものの濁りが原因になっていることがあります。
- 色の見え方の変化:色全体が褪せたように感じたり、特に青色が識別しにくくなったり色が黄色っぽく見えることがあります。
- 片目で見ると二重に見える:水晶体の濁りが不均一な場合に生じることがあります。
これらの症状は何年もかけてゆっくり進行するため、「年齢のせい」と見過ごされがちです。一方で、まれに水晶体が急速に膨らみ、眼圧が急上昇する「膨化白内障」のように、早急な治療が必要になることがあります。違和感が続く場合や急に見え方が変わった場合は、早めに検査を受けてください。

治療
手術が必要かどうかの目安:白内障そのものは緊急性の低い病気で、見え方の不自由さがそれほど大きくない段階では、眼鏡の度数調整や経過観察で様子を見ることも選択肢のひとつです。「車の運転に不安がある」「仕事や読書に支障が出ている」など、生活の中で困りごとが出てきた時点が、手術を検討するひとつの目安になります。
- 標準手術(超音波水晶体乳化吸引術)角膜の縁に2〜3mm程度の小さな切開を加え、超音波で濁った水晶体を細かく砕きながら吸い出します。現在の白内障手術の主流です。
- 眼内レンズ(IOL)の挿入水晶体を取り除いた後、ピントを合わせるための人工レンズを挿入します。術後は日常生活で使う距離(近く・遠くなど)に応じて眼鏡での調整が必要な場合もあります。レンズの特性や見え方の目安について、生活スタイルを伺いながらご説明します。
- 日帰り手術当院では基本的に日帰り手術を行っています。所要時間・痛みの感じ方には個人差があります。適応については診察のうえで判断いたします。
リスクについて:白内障手術は広く行われている治療ですが、合併症や術後経過には個人差があり、リスクがまったくないわけではありません。後発白内障(術後しばらくしてレンズを支える袋が再び濁る状態)が生じることがあり、その多くはYAGレーザーによる外来処置で対応します。効果には個人差があります。頻度はまれですが、感染症や網膜剥離といった合併症が起こる可能性もあり、術前の検査や術後の経過観察はこうしたリスクを早期に見つけるためにも重要です。

今後のケア
- 処方された抗炎症薬・抗菌点眼薬を、回数・期間とも医師の指示どおりに使い続けてください。自己判断で早めにやめると、炎症が長引く原因になります。
- 術後は医師の指示がある期間、目を強くこすらない、重いものを持たない、洗顔・洗髪・入浴時に目に水が入らないようにするなど、感染予防の制限を守りましょう。
- 術後の経過が落ち着いた後も、定期的な眼科検診で後発白内障など別のトラブルの早期発見につなげましょう。
- 手術をした目だけでなく、もう片方の目の健康のためにも、バランスのよい食事など日頃の生活習慣を大切にしましょう。
ご参考までに
白内障手術は、当院で行っている治療のひとつです。手術のタイミングや術後の見え方については個人差があり、検査結果と生活スタイルをふまえてご説明いたします。少しでも見え方に違和感があれば、遠慮なくご相談ください。
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ご留意事項:本ページで紹介する治療の効果には個人差があり、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。症状の程度や経過については、診察のうえで医師よりご説明いたします。
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