学思塾  ー学びて思わざれば則ち罔し、思いて学ばざれば則ち殆しー (「論語」為政より)

 

「絵で解く算数」の魔法



 読解力・理解力とは「言葉を頭の中で映像化する力」、思考力とは「映像を頭の中で自由に動かす力」、判断力とは「映像を知識や経験と照らし合わせて確認する力」です。
 幼児期に「絵で解く算数」をやると、それら3つの力がついて全学力が将来にわたって大きく向上します。

<1>「絵で解く算数」のやり方
 ①線の入っていない白紙のノートを使う。
 ②式や図より、絵をかく。
 ③わからない場合は、気にせずあきらめる。
 ④解き方は教えない。
 ⑤小3までは、答え合わせをしない。
 ⑥難しすぎる場合は、教材のレベルや学年を下げる。


 子どもたちの見本











<2>「絵で解く算数」の効果

 「文章題を絵で解く」ことによって、読解力・理解力・思考力・発想力・判断力・想像力・自己学習力などの能力が向上します。
 ※「解けたかどうか」は能力の向上に関係ありません。


<3>「絵で解く算数」に適した教材
〇小学生ドリル 算数 文章題 小1~小6(くもん出版)
https://www.kumonshuppan.com/gakusan/lineup-shogaku/?ba[]=4&k1[]=30&ze=2
〇標準問題集 文章題・図形 小1~小6(受験研究社)
https://www.zoshindo.co.jp/elementary/225/
〇ハイクラステスト 文章題・図形 小1~小6(受験研究社)
https://www.zoshindo.co.jp/elementary/291/
〇お絵かき算数ドリル 年長~小6(Gフォレスト)
http://www.jiatama-gforest.info/
https://www.jiatama-t.com/


<4>同時にやりたい教材
 
これらの教材に答えあわせは必要ありません。

①国語の読解問題集
〇特訓ドリル 読解力 小1~小6(受験研究社)
https://www.zoshindo.co.jp/elementary/203/
〇毎日のドリル 文章読解・もっと文章読解 小1~小6(学研)
 https://ieben.gakken.jp/s_series/maidori/
〇くもんの小学ドリル 文章の読解 小1~小6(くもん出版)
https://www.kumonshuppan.com/gakusan/lineup-shogaku/?c2[]=38&ze=2&pa=2
※「絵で解く算数」と同時にやると、読解力が大きく伸びます。

②知育教材
〇伊藤恭先生のPYGLIシリーズ(ピグマリオン)
https://www.pygli.com/user_data/annai
〇ひとりでとっくん100シリーズ(こぐま会)
https://www.kogumakai.co.jp/goods/h100/agelist.html
※「絵で解く算数」と同時にやると、図形能力が大きく伸びます。

③パズル
〇算数と国語を同時に伸ばすパズル(小学館)
https://www.shogakukan.co.jp/books/09837747
〇宮本算数教室の賢くなるパズル(学研)
https://hon.gakken.jp/series/宮本算数教室の教材
※「絵で解く算数」と同時にやると、判断力・自己学習力が大きく伸びます。


<5>危険な勉強
 「言葉を頭の中で映像化する力」がすべての学力の根本です。その能力が育っていない場合、あらゆる勉強がうまくいきません。
①安易に「文章題の意味や解き方」を教えたり、「類題演習」をやらせる

 文章題を解けない原因のほとんどは、“問題文を理解する能力”がないことにあります。
 問題文を理解する能力がない子どもに「個々の問題文の意味」を教えると、さらに“自分で問題文の意味をよみとる”ことができなくなります。
 問題文を理解する能力がない子どもに「文章題の解き方」を教えると、“問題文の意味をよみとろう”とせずに解き方をマネするようになります。
 問題文を理解する能力がない子どもが「文章題の類題演習」をすると、“問題文の意味をよみとろう”とせずに答えを出す作業を繰り返すようになります。

②安易に「国語の読解問題の意味や解き方」を教える
 国語の読解問題を解けない原因のほとんどは、“文章を理解する能力”がないことにあります。
 文章を理解する能力がない子どもに「個々の文章の意味」を教えると、さらに“自分で文章を理解する”ことができなくなくなります。
 文章を理解する能力がない子どもに「読解問題の解き方」を教えると、“文章を理解しよう”とさえしなくなります。

③容易に「図形問題の解き方」を教える
 図形問題を解けない原因のほとんどは、“図形の特徴を見る能力”がないことにあります。
 図形の特徴を見る能力がない子どもに「図形問題の解き方」を教えると、さらに“図形の特徴を見る”ことができなくなります。

④容易に「じっくり考えさせる」
 答えや解き方がわからない原因のほとんどは、“問題の内容を理解する能力”がないことにあります。
 問題の内容を理解する能力がない子どもに「じっくり考えよう」と指示すると、“思考を停止したまま無駄に時間を過ごす”癖をつけてしまいます。結果として、さらに“考えない習慣”を鍛えることになってしまいます。

※幼児期に「絵で解く算数」「同時にやりたい教材」をやれば、すべての勉強がうまくいくようになります。


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