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| 第7幕 天気晴朗なれども波高し・・・。 ソーラーは夏に弱い? |
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工事が何とか片付き、ソーラー発電用クレジットの契約も完了した。 そして、シャープからも分厚いハードカーバーが付いた立派な保証書も届いた。 さすがにソーラーシステムともなれば、テレビやパソコンとは訳が違うらしい。 保証期間は、10年間となっていた。 メーカーも将来に夢を描いているのか、気合が入っているようだ。 スタートは、晩秋を過ぎ初冬の趣。年間で最も日照が少ない時期だ。 人間なら初めからフルパワーで走り出せば、長続きしない。調子を見ながらペースを上げていくのもいいだろうと、自らを納得させたが、4キロワットのパワーを持ちながら、2キロ分しか働かないのは矢張り勿体ない。 これまでは、お天道様のお陰で四季の移ろいを愉しんでいたものだが、今はこの時期、力無いお天道様の日差しが恨めしい。 当時は、補助金の受給者はタダでそれを貰える訳ではなかった。2年間その運用実績を報告する義務を負った。ただ2年目は、補助金制度が撤廃されためか、その報告は免除された。 そして、麗らかな休日に外に出れば、ついつい売電メーターに目が行くようになった。 発電量をカウントする円盤が元気よく回っている様子がそのまま見えるのは、アナログメーターならではの醍醐味だ。 雲が晴れ、回転のスピードが上がってくると、子供のころに自分で作ったプラモデルの車が走り出したときのように気分が高揚して、もっとガンガン回れと力が入る。 この時ばかりは、レトロなメーターも何故か新鮮だ。 当初の予想では、日差しの強さは気温に比例し、自ずとソーラー発電の出力も同じカーブを描くものと思っていたが、事実は少し違っていた。 「予想は裏切られるためにするもの」かも知れない。 確かにソーラーモジュールの特性を見れば、高温下では内部抵抗により効率が低下するとのことだったが、感覚的にはどうもピンとこない。 本当にそんなことがあるのかと、久しぶりに忘れかけていた好奇心に目覚め、実際の日差しと発電量の関係を調べてみることにした。 年間で発電量が最も少ないのが冬場であることに間違いないが、発電量のピークは新緑の季節、詰り4月から6月にかけた頃になる。この時期は余り日差しを強く意識することはないが、最も効率よく発電している。 驚いたのは、最大出力4.2kWのシステムで瞬間ではあるが4.0kWを出したこと。 方角が違う屋根面に付けているのにほぼ100%の出力が得られたことは嬉しい誤算だ。 但し、こんな条件がいい日は長く続かない。1年に数日あれば良しと、覚悟しておいたほうがよい。 年間の発電量をグラフにすれば、当然、太陽の高さと相関はある。 1月から順にひと月毎に発電量をプロットすれば丁度、1年の半ば5月から6月頃をピークに富士山が描ける。 そして、一日の時間毎の発電量の推移をみれば、やはり同じように正午過ぎをピークに正規分布の山が見える。ただ、釣瓶落としと云われる秋口から冬場は、午後の発電量が一気に下がる。 後は、温暖化防止にも貢献し、自家消費をどれだけ抑え見掛けの売電量を如何に増やしていくかが最大のテーマ。 テレビや冷蔵庫はそう簡単に買い替えが出来ないが、照明くらいなら省エネは簡単だ。 折しも国の経済対策のお陰で、今後10年間は、ソーラーで発電した余剰電力をこれまでの倍以上の値段で買い上げて貰えるとのことだ。 これならローンも相当前倒しで返済できるかも知れない。 ところで、築10年ともなれば、外壁の塗装も傷んでくる。それを見越して今度は、リフォーム業者が度々訪ねてくる。 見積もりをとれば、案の定、車が買えるだろうと云うような高額になっているが、これならソーラーシステムをもう1セット置いた方が実用的だ。 日射で傷んだ外壁をその強い日差しを逆手に取って発電するソーラーパネルで塞げば、まさに一石二鳥だが、社会的には余り一気に発電量の変動の大きいソーラー発電が広まれば、電力系統の安定が保てないと云う。電力網の安定化には、住宅用のスマートメーターや蓄電池が必要のようだが、商品化はこれからだ。 次は、環境のために電気自動車にトライしてみるかな。
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