フィオナ・マジソンは彼女の芸大での後輩で工房に12年間  在籍したのち芸大で教えるようになった。物静かな彼女の  ご主人は同じ工房のベテランのウィーバーで、スコットランド  らしい雰囲気を持ったチャーミングなおじさんだつた。綴織り  した織布の上に、刺繍をほどこした作品を制作してきたが、  自宅では透明な現代アートよりの作品をつくっていた。当時  のロンドンにあるクラフト・カウンシルギャラリーではテキスタ  イル・アーチスト注目の「The Jerwood Prize forApplied   Arts 1997」展が始まり受賞者は誰かという事に作家仲間  が注目していたが、やはり受賞作品は透明なファッション  よりのものであったのでトランスペアレントやファッションは  テキスタイルの流行であろう。 |   フィオナ・マティソンさん作 Shadow of Man   120*160cm |