エディンバラ・ECA芸術大学での制作
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 エディンバラ・ECA芸術大学での作品制作 etc.
 染色と生活社の月刊「染色α」No.209にも掲載された久保田繁雄先生の書かれた
  文章を元に構成しております。双方より転載、抜粋許可等ご協力いただきました。
    ★エジンバラ芸大 (Shigeo Kubota)
スコットランドでは、同じ英語でも特徴のある話し方
であったにしても何とかはなるものであった。仮り住
まいの生活に慣れるにエジンバラ芸大での織り作品
制作の為の準備を始めた。堂々とした二百年の歴史
を感じさせる建物の正面玄関から右へ入ってすぐの
展示ホールの前にある教室を工房として使える事に
なっており、展示スペースは自然採光吹きぬけの
広大なもので、大作六点はスッポリ展示できる。
その広さと天井の高さを見ていると、一刻も早く九月
の個展の為の作品を作りたい気持になるのであった
エディンバラECA
Edinburgh College of Art Gallery
    ★自分で作った織機で制作 (Shigeo Kubota)
エジンバラ芸大には、英国ではめずらしくタピスリー
専攻のクラスがワクで作られたゴブラン織用のたて
機が一台、部屋のスミにポツンと準備してあったが、
使い慣れていないので自分で材木を買っ、手で綜絖
を開く原始的なたて機をつくった。素材は日本から持
って行き、立体的な作品も考えたが、やはり時間的
制約もあり、久方ぶりに、たて機による平織りの作品
をつくる事にし、構想を練った。
エディンバラECA
ECA工房にて久保田先生
    ★サマースクールについて(Shigeo Kubota)
同芸大では、夏の間、サマー・スクールを開校しているので、国内
はもちろん アメリカやヨーロッパ、日本(今年は10人程)等から
幅広い年齢層の学生が 滞在して美術の実技を学んでいる。
一週間単位で講座を申し込め、週末に は趣向をこらした催し、例
えばマイクロバスによる遠出や、夕食会、パブでの 集まり等があり
更に昼食時には講師によるスライド・レタチヤーの他にも、主な美
術館の見学と、希望者はどんどん参加できる。
エディンバラ
    ★サマースクールの人々
そんな催しに、制作に追われる日々ではあったが、ゲストとして招かれることも多く、
良い気分転換になった。大学側のスタッフも大忙しの中、親身にいろいろ気にかけて
くれ、門衛のおじさんから、臨時のカフェのおばちゃんまで毎日顔を合わすのでなじみ
となり、居ごこちは大層良かった。
 エディンバラ・ECA芸術大学での作品制作 etc.