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ギリシャは、ヨーロッパ南東部、バルカン半島の南端部とエーゲ海や地中海に浮かぶ島々で構成される国。ギリシャ神話やピタゴラス、ソクラテス、プラトン、アリストテレス、ユークリッド、アルキメデス等々、古代ギリシャ人達が西欧文明社会に残した文化遺産は数多い。 ギリシャは紀元前から多くの都市国家(ポリス)が栄えたが、しかし紀元前4世紀にアレキサンダー大王のマケドニア支配以後、ローマ、オスマン・トルコといった大帝国の支配下の一領地となり、その後ギリシャは2000年にも及ぶ長い異民族の占領下で、暗い受難の年月を過ごすことになっていった。特に約400年ものオスマン・トルコの占領によってかってのギリシャの栄光は徹底的に破壊された。 1830年、独立戦争により、遂にトルコ軍を撃退し待望の独立を成し遂げたが、20世紀に入ってもたびたび戦争があり、第二次大戦では一時ドイツが占領、戦後も軍事独裁政権の圧制や内戦が続いて、ようやく1975年に現在の共和制国家が樹立された。 2004年にはオリンピックの発祥地として、1896年の第1回に続いて2回目のオリンピックが開催されている。 面積 : 13.2万ku(日本の1/3)このうち本土は全体の約80%で、残りはイオニア海やエーゲ海に 浮かぶ大小約3000もの島々から構成される。 人口 : 1130万人(2008年) 人種 : ギリシャ人(ミケーネ人とドリス人を祖とするギリシャ人が約97%で、他はトルコ系、ユダ ヤ系など)。 言語 : ギリシャ語 宗教 : ギリシャ正教会 気候 : 年間を通じて陽光輝く温暖な気候で、比較的乾燥している、冬にやや雨が多い。 時差 : 日本標準時 − 7時間、サマータイムでは日本標準時 − 6時間となる。 ギリシャは古代オリンピックの遺跡や神話、紺碧のエーゲ海、さんさんと降り注ぐ太陽の美しい島々の景観が魅力の国、そして地中海の海の幸あり、新鮮で美味しいギリシャ料理を堪能できる。 一度は訪れておくべき国だと思う。 |
日付 | スケジュール | 宿泊ホテル |
7/5(日) | 関西国際空港カタール航空にてドーハ乗継アテネへ | |
7/6(月) | 午後アテネ着後→コリントス運河→オリンピア | ネダNEDA |
7/7(火) | オリンピア→デルフィ | ヘルメスHERMES |
7/8(水) | デルフィ→カランバカ | オルフェアスORPHEAS |
7/9(木) | カランバカ→メテオラ→アテネ | オスカーOSCAR |
7/10(金) | アテネ→エーゲ海ミニクルーズ | オスカーOSCAR |
7/11(土) | アテネ市内観光後カタール航空ドーハ乗継関空へ | |
7/12(日) | →午後関西国際空港へ |
ギリシャ神話について ギリシャ神話は、紀元前2000年ごろ、ヨーロッパでもっとも早く文明化した古代ギリシャ人が生み出した信仰や神話、伝説の総称。おもに神々に関する多様な物語と伝説からなっている。ヘシオドスの「神統記」、ホメロスの長編叙事詩「イーリアス」と「オデュッセイア」という古典文学の3つのギリシャ神話集によって概要が成立して、前8世紀代には完全なかたちができあがった。 天地創造、主神ゼウスやオリンポスの神々の神話、ヘラクレス・オデュッセウスらの英雄伝説などからなるギリシャ神話は、現在でも生きて西欧文化にも広く深い影響を与えている。 特に文学・美術・演劇では、神話の知識が必須になっている。また我々が旅行で欧米の美術館・博物館を訪れる際は、ギリシャ神話の知識がなければ絵画や彫刻、遺跡の出土品の理解度や楽しさも半減する。 今回も泥縄式であるが、ギリシャ旅行が決まってから慌ててギリシャ神話の本を2,3冊読んだが、それでも大変参考になったと思っているし、こんなに面白い、またなるほどこういう登場人物や内容だったのかと再認識している。 【創世記】 世界の始まりは、なにもないカオス(混沌とした状態)だった。そこにガイア(大地)が姿を現わし、昼と夜が生まれた。愛(エロス)もカオスから生じたとも言う。 大地の女神ガイアはウラノス(天空)を産み、山と海を作りだした。ガイアはウラノスと結ばれ、12人のティタン神族(巨神族)を産む。その末子がクロノス(時間)だった。 ウラノスはガイアの産んだ50個の首と100本の腕を持つというヘカトンケイルや一眼巨人キュクロプスを嫌い、冥界の中に閉じ込めてしまう。これを恨んだガイアはティタン神族と呼ばれる他の12人の子供達を集め、相談のうえクロノスが鎌を振るってウラノスの男根を切り落とさせる。 この時、ギガース(巨人)族とアフロディーテ(泡)が生まれる。 その後、クロノスは姉レアと結ばれ、ヘスティア(かまどの神、家庭生活の神)、デメテル(大地と豊穣の女神)、ヘラ(女性・結婚の守護神で、ゼウスの正妻)、海神ポセイドン、ハデス(冥界の王)などの子を儲ける。しかし、予言で自分の子どもたちに打ち倒されると怯え、子どもたちを次々と飲みこんでしまう。そこで、次に身ごもったレアはクレタ島に隠れ、密かにゼウスを産んだ。 ゼウスは成長し、メティス(知恵の神)にもらった薬を飲ませ、父クロノスに兄姉たちを吐き出させる。ゼウスに助けられた兄姉たちはゼウスに感謝し、ゼウスを自分達のリーダーにすることを決め、怒った父クロノスの襲撃に備えた。 ゼウスを中心とした12の神々はギリシャ最高峰のオリンポス山に住み、クロノスの兄弟であるティタン神族と10年に渡って闘い、ついにこれを倒した。次いでガイアの産んだギガース族(巨人族)を討って世界を支配するようになった。 オリンポス12神は以下の12人の神々とされる。 @ゼウス(ローマ神話ではジュピター) Aヘラ(ローマ神話ではジュノー) Bアポロン(ローマ神話ではアポロ) Cアテナ(ローマ神話ではミネルヴァ) Dポセイドン(ローマ神話ではネプチューン) Eディオニソス(ローマ神話ではバッカス) Fアフロディーテ(ローマ神話ではヴィーナス) Gヘルメス(ローマ神話ではマーキュリー) Hアルテミス(ローマ神話ではディアナ) Iアレス(ローマ神話ではマース) Jヘファイトス(ローマ神話ではバルカン) Kデメテル(ローマ神話ではケレス) オリンポス12神とティタン神族の戦い(ティタノマキア)、ギガース族(巨人族)との戦い(ギガントマキア)の様子は、ギリシャ各地の神殿等の建築物の彫像やレリーフには必ずと云ってよいほど登場する。 |